■□■2007年1月10日配信□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
LETメールマガジン 第25号
___/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
あけましておめでとうございます。2007年をいかがお迎えでしょうか。LETメールマガジンも3度目の新年を迎え、第25号となります。今年も、どうぞよろしくお願いいたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■第25号のもくじ■
★リレートーク No. 25 上野之江(関東支部)
★The Treasure Hunt Club No.24
★関東支部学習環境研究部会「C A L L 、L L 教育システム意見交換会報告」
★お知らせ:
☆関西支部2007年春季研究大会発表募集
☆関東支部早期外国語部会スマートボード講習会
★支部ホームページ更新情報
☆関西支部
☆関東支部
★編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□■====================
★リレートーク No. 25 上野之江(関東支部)
====================□■
謹賀新年。2007年、LETと会員の皆様のご活躍を祈念しております。
北海学園大学の上野之江です。いつも拝読していましたが、新年のトップバッターになろうとは夢にも思いませんでした。光栄です。高井先生とは小樽商科大学外国語実験室助手の後輩に当たります。私が赴任した時に、LLA学会(LETの旧称)紀要が残っていました。日本の英語学習者を対象とした実証的な研究論文がたくさん掲載されていて、早速会員になりました。私は、1)OCクラス紹介、2)Hot Potatoes作成会社であるHalf-Baked Softwareについて書きます。
まず、担当科目は共通教育「オーラルコミュニケーション」です。学生の大半はTOEIC350?400、非英語専攻1,2年生です。英語で自己表現できる、発表できる、speaking & listening能力を伸ばすことを目的としています。クラスはLL教室で、すべて英語で行います。器機の操作、試験の通告等すべて英語で行います。理由は、英語で7割くらいの理解、3割わからなくても平常心でいられることも重要と思うからです。
それから、30年も前に新聞の「顔」欄に紹介された「授業の前に教室で使う英語、一語一句をすべてノートに書いた。」という先達の言葉に感銘を受けたからです。もう十数年も続けていますが、指示がわからなくて不利益を受けた学生はいません。心配な学生は授業後にこっそり日本語で確認にきます。学生はネイティブのクラスに行っても指示通りすぐ行動できるそうなので無駄ではないと思います。
2006年は中学・高校でOCを履修した学生が入学した年でもあります。中高の先生方の指導の成果を感じています。10年前と比べて、発音は格段によくなっています。英語の歌を楽しそうに上手に歌います。いろいろ批判はありますが、教えただけの成果は出ています。それを大学でどのように完成させるか課題です。また、学生の力に今まで以上に、格差がでてきているようにも感じます。できる人は以前より格段にできます。TOEIC800もいます。250以下もいます。英語の基礎ができていません。構造がわかっていません。英語になっていません。書けません。これも課題です。
最後に、Half-Baked Softwareはビクトリア大学にある教育ソフト会社です。この会社の存在形式がおもしろいので、書きます。この会社はビクトリア大学のHumanities Computing and Media Centre(CALL施設)の職員であるStewart Arneil と Martin Holmes とビクトリア大学3者が出資するベンチャー企業です。Stewart & Martin はHot Potates 等HCMCで制作使用しているソフトを販売し、得た利益を大学に還元します。一部は次のソフト制作に使ったり、職員の学会派遣の費用にしているそうです。ソフトは教育関係者には無料で配布しています。日本でも、同じことが学会や教育機関でできそうな気がします。彼らの方針も示唆に富んでいます。”Our intention is to make money doing what we like doing, and to feed some that money back into our workplace (thus enriching our lives, since we spend much of our time there). “
次は、札幌学院大学の宮町誠一先生です。北海道CALLの草分けです。CALL Conference 等も毎年企画されています。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□■=======================
★The Treasure Hunt Club
No. 24 Skype and Pamela and Mixxer
Marcel Van Amelsvoort
(Kanagawa Prefectural College of Foreign Studies)
=======================□■
Welcome back everyone. I hope the holiday season was relaxing for you and you are back in your best condition. This month I’d like to look at some emerging uses for a great tool. I think most LET members are familiar with the free internet-based phone service Skype already (http://www.skype.com/intl/ja/helloagain.html for the Japanese site). It is now being widely used by individuals and businesses and it grew 80% last year. All you need is an internet connection and a headset with a microphone and you can start connecting with the millions of people who are already using it regularly. But Skype is not only useful for phoning friends for free (so long as they are registered on Skype), even when those friends are in other countries. Skype has tremendous potential as a tool for language teaching and learning.
First, Skype can be used nicely for assessment, especially with Pamela. Pamela is a software tool that allows Skype users to add new functions: voicemail and recording, for example. Previously, Pamela was only available as a separate program, and it wasn’t free. In the latest version of Skype (3.0), however, a Pamela voice recorder is available as a free extension that you can load. You simply select “Tools” and “Do More” from the menu and then click on the pink “P” icon for the Pamela voice recorder. This will allow you to download the function which then works together with Skype. With this function, you can use Skype to record what students say when they call you on Skype. These recordings can then be used for assessment.
Secondly, Skype can be used to give students a chance to speak with people in other countries. There are now some sites that allow people to connect who are interested in using Skype to practice English. At the Mixxer (http://www.language-exchanges.org/), there were 6726 individuals looking for a language exchange partners and 180 teachers looking for a language exchanges for their classes on a recent morning I visited. I must emphasize that I have not yet tried this myself with my own students, but it looks very promising and I am planning to give it a try this year. Maybe I’ll see some other LET members on Skype.
Finally, best wishes to all LET members for a healthy and happy and educationally prosperous 2007.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□■====================
★関東支部学習環境研究部会
「C A L L 、L L 教育システム意見交換会報告」
====================□■
「支部ホームページ更新情報」にて第23号からご連絡させていただきましたとおり、関東支部学習環境研究部会では、「C A L L 、L L 教育システム意見交換会」を2006年11月から開催し、現在、第2回まで終了しております。いずれの回も参加者はやや少なめでしたが、その分、密度の濃い意見交換ができたと思っております。以下に、開催内容の概要をお届けいたしますが、詳細は、支部ホームページ部会コーナーに掲載しておりますので、ぜひ、ご覧下さい。なお、意見交換会は、今後も継続いたします。順次、概要報告をさせていただきますが、会員・非会員にかかわらず、自由にご参加いただける意見交換会です。学習環境の変化速度が速まる今日では、使う立場に立つ者と作る立場に立つ者との意思疎通はより重要度を増しており、その一助になればと意見交換の場を企画しております。より多くの方々にご参加いただきたく、どうぞ、よろしくお願いいたします。
─────────────────────────────────────
第1回 11月18日(土)
会場:大妻女子大学
参加人数:12名+4名(アンペール)
担当賛助会員の基本情報
会社名:株式会社アンペール(http://www.ampere.co.jp/)
製品名:Listening Station (http://www.ampere.co.jp/education/index.html
担当者:鹿野鉄蔵氏(KANO TETSUZOU)(デジタル音声ネットワーク事業室)
<概要報告>
「思いのままのListening授業をベストサポート」というパンフレットのうたい文句がそのまま再現されている気がしました。「Listening Station」だけでLLの授業は成立します。アナログ(カセット)世代のLL機能を、可能な限りデジタルで再現しようとする姿勢が非常によくわかります。基本的にはListening機能に特化されたシステムですが、従来の機能はほとんど再現されています。特化された影響は、教材持帰りと自習時間の対処方法に出ています(詳細レポートに記載)。全体としては、よくできたシステムだという印象を受けました。
詳細報告:http://www.bekkoame.ne.jp/~go0dv.f0ur/TEST/ampere.htm
─────────────────────────────────────
第2回 12月2日(土)
会場:大妻女子大学
参加人数:7名+3名(パナソニック)
担当賛助会員の基本情報
会社名:松下電器産業株式会社(http://panasonic.biz/)
製品名:L3Stage EZ(http://www.pssm.co.jp/system/education/edu-sup_lea-multcall-01.html)
担当者:野本税司氏(NOMOTO ETSUSHI)
(パナソニックSSマーケティンング:教育システム事業部:プロジェクト営業グループ:L3事業推進チーム)
<概要報告>
「来年3月発売予定」ということなので、デモ機なしでのプレゼンとなりました。教師用のPC操作画面(暫定版)を見ながら操作部分の配列、機能などについて意見交換がなされました。「LLから撤退しCALL一本にしぼることとなりましたが、LLの使い勝手を踏襲することに開発の重点をおき、特に、教師の操作画面とソフトレコーダーの使い勝手には気をつけて作りあげてきたつもりです。」とのことでした。このCALL全体で、「聴く」「話す」+「読む」「書く」の“語学の4技能”の習得を総合的にサポートすることが開発の目標となっているようです。デモ機操作の機会が待たれます。
詳細報告:http://www.bekkoame.ne.jp/~go0dv.f0ur/TEST/pana.htm
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□■====
★おしらせ
====□■
====================
☆関西支部 2007年度春季研究大会発表募集
====================
関西支部では、下記の日程で行われる2007年度春季研究大会の発表募集を行っております。
日時:2007年5月12日(土)
会場:武庫川女子大学
発表申し込み締切:2月20日(火)
発表をご希望の方は、関西支部HP(http://www.let-kansai.org/index.htm)トップページにて、発表募集詳細情報をご確認の上、お申し込みください。
─────────────────────────────────────
===========================
☆関東支部早期外国語教育研究部会 スマートボード講習会
===========================
関東支部早期外国語教育研究部会では、以下の日程でスマートボード講習会を開催いたします。会員・非会員に関わらず、ご参加いただけますが、会場の都合により、35名定員となります。先着順に受付させていただきますので、参加ご希望の方は、以下の要領でお申し込みください。
講師 : 網野 和幸 氏 [(株)日本システムディベロップメント]
日時 :: 2007年2月10日(土) 14:00?17:00
会場 : 世田谷区立砧区民会館
(小田急線成城学園前駅下車北側徒歩3分 成城学園正門より南側、ローソン前)
申込方法: 電子メールによる申し込み(先着35名まで)
申し込み先:久埜百合 yukuno@lares.dti.ne.jp
メールタイトルを「スマートボード講習会申し込み」とし、メール本文に、「参加希望者氏名」を明記してお申し込みください。
申込締切:1月31日(水)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□■===========
★支部ホームページ情報
===========□■
2006年12月?2007年1月の支部ホームページ更新情報をお届けします。
─────────────────────────────────────
=====
☆関西支部
=====
基礎理論研究部会:
第20回(第5次29回)研究例会
1月14日(日) 関西学院大学エクステンションセンター K.G.ハブスクエア大阪
第21回(第5次30回)研究例会
2月11日(日) 関西学院大学エクステンションセンター K.G.ハブスクエア大阪
http://www.let-kansai.org/bukai-kiso.html
中高授業研究部会:
2006年度1月例会
1月14日(日) 京都教育大学LL教室
http://www.let-kansai.org/bukai-jugyo.html
大学授業研究部会:
研究例会(マルチメディア活用研究会)
2月3日(土) 流通科学大学研究棟?1316号教室
http://www.let-kansai.org/bukai-daigaku.html
英語の発音教育研究部会:
第27回研究会 2月4日(日) 西宮プレラホール会議室
セミナー開催 2月10日(土) 関西国際大学
第28回研究会 3月18日(日) 西宮プレラホール会議室
http://www.let-kansai.org/bukai-hatsu.html
─────────────────────────────────────
======
☆関東支部
======
学習環境研究部会:C A L L 、L L 教育システム意見交換会
第3回
日時:2007年1月13日(土)14:30?16:30PM
会場:大妻女子大学千代田校舎
担当賛助会員:(株)内田洋行(PC@LL)
第4回(上智大学との共催)
日時:2007年1月27日(土) 14:30?16:30PM
会場:上智大学
担当賛助会員:チエル(株)(CaLabo)
詳細情報:http://www.kanto.j-let.org/modules/tinyd9/index.php?id=3
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□■====
★編集後記
====□■
2005年の1月に創刊したLETメールマガジンは、年が明けるたびに一つずつ年をとることになります。配信日の本日10日に、当メールマガジンはめでたく満2歳の誕生日を迎え、3年目の第一歩を踏み出しました。今号では初年度に何回かお送りした「支部企画コーナー」の趣旨を思い出し、関東支部の一部会の活動報告を掲載させていただきました。所属支部以外の活動の様子は、なかなか知る機会もないかと思いますので、各支部間と会員間の情報交換を促進するという創刊時の目標に立ち戻り、支部レベルのさまざまな情報もお届けできるよう、いろいろな方々からの情報提供をいただきたいと思っております。LETが誘致したWorldCALL2008の準備も、今年は本格的に動き出します。1月7日には、各支部の担当委員が集まり、準備委員会が開催されています。LETという学会を挙げての世界大会開催ですので、その準備の進捗状況も、委員の方々のご協力を願い、随時お伝えしていきたいと思います。読者の皆様のお役にたてるメールマガジンとなるよう一層の努力を続けたいと思いますが、皆様からお寄せいただける情報も紙面充実のためには欠くべからざるものとなっております。本年も、当メールマガジンへのご支援をいただけますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
─────────────────────────────────────
☆メルマガ用ご意見承りコーナーが本部HPに設置されました。どうぞご利用ください。
http://www.j-let.org
→「全国版メールマガジンINFO-MAG」
→「メルマガご意見フォーム」
─────────────────────────────────────
☆メルマガ退会・アドレス変更は、以下URLにてお願いいたします。
http://www.j-let.org
→ "Contents in Japanese"
→「全国版メールマガジンINFO-MAG」(ご案内)
─────────────────────────────────────
編集担当者
【九州・沖縄支部】竹野茂(宮崎公立大学)柏木哲也(北九州市立大学)
【関西支部】名部井敏代(関西大学)佐々木顕彦(関西学院中学部)
【中部支部】高橋美由紀(兵庫教育大学)伊藤隆(名古屋学院大学)
【関東支部】保崎則雄(早稲田大学) Marcel Van Amelsvoort(神奈川県立外語短期大学)
【本部広報担当】前田道代(神奈川県立外語短期大学)