■□■2006年7月10日配信□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
LETメールマガジン 第19号
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暑い日が続いております。夏休みまでもう一息ですが、みなさま、お元気でお過ごしでしょうか。
LETメールマガジン第19号をお届けします。全国研究大会、AsiaTEFL2006の情報をお知らせコーナーに掲載しました。どうぞ、ご利用ください。
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■第19号のもくじ■
★リレートーク No. 19 西納春雄 (関西支部)
★The Treasure Hunt Club No.18
★おしらせ:
☆2006年度全国研究大会
*大会専用ホームページ開設
*ワークショップ申し込み
☆Asia TEFL 2006
☆WorldCALL 2008
★支部ホームページ更新情報
☆関西支部
☆関東支部
★編集後記
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★リレートーク No.19 西納春雄 (関西支部)
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ブラックボックスに抵抗して
ジャンボジェットからおサイフケータイまで、「コンピュータがなければ何もできない」というのは、現代文明の真実です。しかしながら、コンピュータという道具を使いこなしているつもりが、いつの間にか仕組みの分からないものを信頼し、バーチャルな快適空間に身を委ねてしまってはいないでしょうか。
コンピュータというのは、くせ者で、我々素人には、内部の構造はせいぜいモジュール的な単位でしか分からず、ブラックボックスです。心臓部のCPUをはじめ、その上で動くOSやアプリケーションは巨大化多機能化して、便利になってはいますが、よほどのプロでも、もはや一人ではソースコードを読み解くこともできないでしょう。訳の分からないブラックボックスを使うことになれてしまうことで、仕組みの分からないもの存在を何とも思わず、身を任せて平気な感覚が生じてくるのが、私には怖く思えます。
先般あるクラスで、英語ニュースに出てきたエンジンの話をする機会がありましたが、今の自動車学校では構造の授業が全くないそうで、たまたま文科系のクラスだったのですが、エンジン(内燃機関)の構造を全く知らない学生さんが100%だったのには驚きました。エンジンの主要パーツである、冷却系、燃焼系、電気系、燃料系の関係はもちろん、動力発生のおおよその仕組みも理解していません。したがって、ニュースの中のエンジンの構造を見てもほとんど理解できていません。直接間接に毎日利用するものですし、「ものの仕組み」に関するごく基礎的な知識だと思えるのですが。
このような、命を預けるものをブラックボックスのままにして身を任せることに疑問を挟まないでいると、日常生活の他の重要部分もブラックボックス化してゆく恐れがあります。政治もブラックボックスで技術屋(政治家)に任せておけばいい、経済も、外交も、社会そのものも...と、自分の身の回りのブラックボックスがとめどなく増殖していくような気がします。
理科離れ、数学嫌いがいわれて久しいですが、数学に限らず、入試の科目にないので、日本の歴史を知らない、選択しなかったので地理は知らない、地学の知識は全くない、等々の、考える以前に考えるための基礎的知識や思考法を欠いている人たち(大人を含めて)が結構増えているように思えます。
現在のように、商品の選択の幅が広く、デジタル文化の進化した時代には、自分の好みのものや情報を選択して講読・購入することができます。自分の好みの音楽、自分の好みの意見、自分の好みの友人たち、自分の好みの持ち物で、身の回りを実に「居心地よく」包み込むことができます。映画MATRIXを思い出しますが、あの世界は徐々に現実のものとなりつつあるように思います。このような時代には、居心地の良い空間の外にある「本物の世界」に目を向け、その魅力や仕組みを知ることが、特に大切に思われます。
私もいつの間にか、ブラックボックスとして人に任せている部分が多くなり、新たに知識を仕入れるのも、少々おっくうな年齢になってしまいましたが、昔からJack of all trades . . .を自認しておりますので、つとめていろんなことに関心を持つようにしています。苦労しながら十年余り研究室でサーバを管理しているのも、ブラックボックス化する世の中へのせめてもの抵抗です。
日頃教えている学生さんたちは、私などの知らないところで、若者なりの豊かな世界を持ち、知的好奇心旺盛な生活を送っているとは思いますが、英語という言語を通じて、また、英語に乗せて様々な刺激的な情報を送り込むことで、意識を現実に引き戻し、今の彼ら彼女ら自身の存在を、より深く理解し、より広い視点から見ることができるように、と願いつつ、教壇に立っています。
次回は、第二言語習得、英語教育、コーパス分析などで多くのすばらしい業績をあげておられる、名古屋大学大学院国際開発研究科の杉浦正利先生にエッセイをお願いいたしました。
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★The Treasure Hunt Club No. 18 Dictionaries
Marcel Van Amelsvoort
(Kanagawa Prefectural College of Foreign Studies)
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Hello everyone. Got a word and need a definition? Well the web can help. Is it a strange word, say like prestidigitation? Where can you get a quick definition? Maybe it’s a slang term like bling that you can’t find in a traditional dictionary. Or maybe it’s a word you think you understand but are not quite sure of the range of the meaning, like blogosphere. Or maybe it’s something that seems more like gibberish than language, like FAWC. The web can help with all of these. The trick is to look in the right places.
The first thing to try is a search engine because it’s fast. At the Yahoo or Google USA home page (and the Google Japan but not the Yahoo Japan sites) you can do a quick vocabulary search in the search engine by simply typing “define” plus the word you want into the search engine field (for example, “define prestidigitation”).
The OneLook online dictionary searches many different dictionaries and displays the results in an organized way. You get a quick definition and a list of pages to look further if you need to. http://onelook.com/ This is great if you want a little more background.
The Urban Dictionary is a wiki dictionary where you can probably find definitions for any slang term, though often with less-than-definitive definitions. http://www.urbandictionary.com/ There are often multiple definitions for terms so you may not be sure if what you find is the best definition. But the site is huge and will almost certainly give you some sort of definition.
Netlingo is a dictionary of all things connected to the Internet and the online world of business, technology, and communication, especially online acronyms used in chat rooms and in text messaging (cell phone e-mail). http://www.netlingo.com/ A great resource and very well organized. Test your knowledge with their top-20 lists.
World Wide Words. This is an interesting site that gives word etymologies for vocabulary words in the news ( such as cronyism), weird words (like lollygag) or strange turns of phrase (like fair to middling). It is very interesting because of the detail of explanations. http://www.worldwidewords.org/
Lastly, here is a picture dictionary that can help with those who have lower-level learners http://www.pdictionary.com/ It is also available is French, German, Spanish, and Italian.
And that’s the end of this month’s column. CUL8R.
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★おしらせ
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☆2006年度全国研究大会
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*大会専用ホームページ開設
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2006年度全国研究大会は、以下の日程で開催されます。
【大会テーマ】学習者の自律に果たす教員とメディアの役割
【会場】京都産業大学
【開催日】8月2日(水)?4日(金)
近々、会員の皆様のお手元にはプログラムが到着することと思いますが、大会に関する最新情報をお届けできるよう大会専用ホームページを開設しました。随時情報を更新していきますので、ご利用ください。
http://www.let-kansai.org/LET2006zenkoku/index.html
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* ワークショップ申し込み
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大会第1日目の8月2日(水)にはワークショップが行われます。申し込みは、本日10日から開始となります。先着順に受付、定員になり次第締切となります。参加ご希望の方は、申し込み方法をご確認の上、お早めにお申し込みください。ワークショップ概要は以下のとおりです。
【開講講座名】
「ゼロから始めるデジタル教材作成コース:音声教材を作ってみよう!」
「英語の授業の大半を英語で行うための工夫」
「入試に対応できる英語力とコミュニケーション能力を育成するための効果的な音読指導」
「iPod + 教材作成 = ∞」
【募集期間】 7月10日(月)?20日(木)
【募集定員】各講座30名(先着順受付)
【受講料】各講座、LET会員1000円、非会員2000円
【開講時間・申し込み方法等詳細情報】
http://www.let-kansai.org/LET2006zenkoku/index.html
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☆Asia TEFL 2006
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この夏、AsiaTEFL2006が、福岡で開催されます。アジア諸国の英語教育関係者が、情報を交換し交流を深めるために一堂に会する大会で、今回が第4回目の開催となります。LETも学会として本大会開催を後援しています。お誘いあわせの上、ぜひ、ご参加ください。大会概要は以下の通りです。
【大会テーマ】Spreading Our Wings: Meeting TEFL Challenges
【会場】西南学院大学
【開催日】8月18日(金)?20日(日)
【参加費】
全期間参加:Asia TEFL会員4000円、Asia TEFL非会員5000円(学生半額)
1日参加:1500円
【参加登録方法】会場(西南学院大学)にて直接登録。会期中随時受付。会費支払いは現金のみ。
【プログラム等詳細情報】 http://www11.ocn.ne.jp/~iskwshin/atefl.html
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☆WorldCALL2008
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第15号にて、WorldCALL第3回世界大会をLETが誘致したことお知らせしました。本メールマガジンでは、その準備進捗状況を、随時お知らせしていく予定です。
木下会長が、第16号に掲載された会長就任ご挨拶のなかで紹介されておりましたが、3月には、会場となる福岡国際会議場・福岡大学の視察を兼ね、福岡で第一回準備委員会が開催されました。第2回委員会は、去る6月18日に名古屋にて、木下会長以下、各支部支部長と大会準備委員が集合して開催されました。今後の大会準備を進めるために必要となる基本方針・大会準備組織等が検討され、8月の全国研究大会会期中に開催される理事会に向け、着々と準備が進められております。
WorldCALL2008のウェブサイトが開設されました。今後、随時情報が更新されますので、定期的にご覧いただけますよう、よろしくお願いいたします。
WorldCALL2008: http://www.j-let.org/~wcf/modules/tinyd0/
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★支部ホームページ情報
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6?7月の支部ホームページ更新情報をお届けします。
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☆関西支部
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英語の発音教育研究部会:
第21回研究会 7月23日(日) 西宮ブレラホール会議室
http://www.let-kansai.org/bukai-hatsu.html
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☆関東支部
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音声・映像研究部会:
第6回研究会 7月29日(土)明治学院大学白金校舎
「英語教育における音読指導の効果:音読能力測定ソフトの活用と実践例」
講師:鈴木政浩(西武文理大学)
http://www.kanto.j-let.org/modules/tinyd30/
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★編集後記
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蒸し暑い毎日のなか、教師の立場にある皆様は、試験問題の作成と成績評価に忙しい時期かと思います。試験問題も成績記録も、この頃は、そのほとんどがコンピュータの中にあるのが当たり前の世の中になってきました。コンピュータの起動からファイルの閲覧まで、幾重にもパスワードの設定が可能ですから、紙の上に手書きで保存していた時代より守秘という点での安全性は高まったようですが、コンピュータのご機嫌が悪くなって、突然手も足も出なくなるということもよくあり、どうも不安でなりません。バックアップをとってみたり、印刷して保管してみたり、いざというときに備える手段はありますが、そうなると今度はそちらの保存方法が気になります。特定の情報を安全に保管することは、教師に限らずどの職種においても必須のことですが、便利な機械がでても、何の心配もいらないという日は、そう簡単には来ないようです。情報管理の重要性が叫ばれるこの頃、時代に遅れをとらないように精進せねばと思いながらの毎日ですが、皆様はいかがでしょうか?メールガジンでとりあげてほしいトピックなども含め、ご意見・ご要望等、ぜひ、mm-editors@j-let.org宛お寄せください。
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☆メルマガ退会・アドレス変更は、以下URLにてお願いいたします。
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編集担当者
【九州・沖縄支部】竹野茂(宮崎公立大学)柏木 哲也(北九州市立大学)
【関西支部】名部井敏代(関西大学)佐々木顕彦(関西学院中学部)
【中部支部】高橋美由紀(兵庫教育大学)伊藤隆(名古屋学院大学)
【関東支部】保崎則雄(早稲田大学) Marcel Van Amelsvoort(神奈川県立外語短期大学)
【本部広報担当】前田道代(神奈川県立外語短期大学)