■□■2006年4月10日配信□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
LETメールマガジン 第16号
___/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
桜の花びらが春風に舞い、日々色が変わる若葉の緑が美しい季節となりました。新年
度が始まり、お忙しい毎日をお過ごしのことと存じますが、皆様、お元気でお過ごし
でしょうか。LETメールマガジン第16号をお届けします。どうぞ、お楽しみくださ
い。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■第16号のもくじ■
★LET会長就任の挨拶とお願い 会長 木下 正義(福岡国際大学)
★リレートーク No.16 鈴木敦典 (九州・沖縄支部)
★The Treasure Hunt Club No.15
★おしらせ:
☆春の支部研究大会日程
☆2006年度全国研究大会日程(再掲)
★支部ホームページ更新情報
☆関西支部
★編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□■========================
★LET会長就任の挨拶とお願い
会長 木下 正義(福岡国際大学)
========================□■
新学期を迎え会員諸氏もご多忙のことと存じます。この度、昨年第45回LET全国
大会(於:東京国際大学)の理事会において、次期会長に互選され、総会で承認され
て4月1日より会長に就任いたします。1961年LLA初代会長中島文雄先生から
数えて10代目の会長になります。亦、九州・沖縄支部からの選出の会長は私が初め
てのことになります。2004年4月からLLAからLETに学会名が改称されて、
大八木廣人先生前会長から引継ぎますが、将来LET学会の活性化と発展に会員諸氏
からのご意見・助言を拝聴して、各支部が密なるコミュニケーションを取り合って行
くことを希望します。
これからLET学会の社会的・教育的役割は増すことが予想されます。「使える英語
へオンライン対話」(2005・12・16朝日新聞夕刊)と題された記事では、生徒の習熟
度や先生の指導方針にあわせて、コンピューターが自動的に教材内容を柔軟に変える
対話型英会話学習システムを、国立情報学研究所の本位田真一教授が開発されて、実
際に玉川学園中学部及び慶応義塾中等部で実施されていると報道されました。これか
らの外国語教育も従来のLLからCALLそしてTELL(Technology Enhanced
Language Learning)やWELL(Web Enhanced Language Learning )と将来発展し
て行くと予想されます。
英語はいまや国際語の地位を得ました。インターネットの情報の8割は英語です。こ
の時期に中教審部会が日本の小学校5年生から英語必修科目とし、移行期間を含めて
4?5年先に実施するとの報道がありました。必修となれば、高学年だけでも全国で
8万学級分の教員が研修が必要となります。韓国の小学校の英語授業を視察する機会
がありましたが、各教室に43インチテレビやインターネットが完備されて、メディ
アを最大限に駆使した授業が展開されていました。これから小学校の英語必修科目の
導入に向けて、LET学会の教育的役割が増大するであろうと推察されます。
メルマガ前号の号外記事になりました、第3回WorldCALL2008は日本がホスト国に決
定致しました。大会テーマ:”CALL Bridges the World”で、2008年8月5日―8
日まで福岡市の福岡国際会議場及び福岡大学で開催されます。1998年第1回大会
はメルボルン、2003年第2回はカナダ・バンフで開催されました。WorldCALLの主
要推進学会は欧州30カ国の会員構成からなるEUROCALL,アメリカのCALICO及び
IALLT,オーストラリアのATELLそして日本のLET等です。第3回WorldCALL2008はアジ
アを含む50カ国から700名以上の参加を予定しています。3月14日に東京の本
部より本部役員が来福されて大会会場視察及び第1回の準備委員会を開催しました。
6月18日(日)は各支部長・大会準備委員との会合を持ち、8月2日LET全国大
会(於:京都産業大学)時に開催される理事会で実行委員会を立ち上げ、総会で承認
を得てWorldCALL2008福岡大会に向けて始動したいと思います。今回の大会はLET
学会全支部を挙げての協力体制の下に一致協力して行くことになりました。会員諸氏
のご支援とご助言・ご鞭撻及びご協力をお願いします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□■========================
★リレートーク No.16 鈴木 敦典(九州・沖縄支部)
========================□■
九州大学言語文化研究院の鈴木敦典です。満開の桜とともに今春も2700人の新入生を
迎えました。私自身も四半世紀前に学んだここ六本松地区で新入生を迎えるのは、来
年・再来年のあと2回のみ。平成20年秋にはキャンパス移転が決まっています。
本年度から新カリキュラム導入ということで、英語では新入生全体を対象に、少人数
クラスでのアカデミック・ライティング授業と、大人数の(一人の教員が複数教室を
担当する)CALL授業とが開始されます。当面、文系学生は1年後期と2年前期の2学
期間、理系学生の多くはいずれか1学期間CALL授業を受講することになります(教材
はこのリレートークでも既に名前の挙がっている「ぎゅっとe」を使用)。英語以外
の初修外国語では共通のCALL教材を決めていませんけれど、授業支援システムとし
て、大阪大学細谷行輝教授を中心に開発が進められている「WebOCM」を多くのクラス
で用いる予定です。
新カリキュラム実施には既存のCALL教室3つ(計164ブース)だけでは足りないの
で、カセットテープの設備しかなかった旧式LL教室2つに計148ブースのCALLシステ
ムを追加整備することが決まり、本年後期からの稼動を目指し、急ピッチで準備を進
めているところです。PC教室整備は最小限にとどめ、学生所有のノートPCや自宅から
のアクセスを前提としたCALL授業を行う大学もあるようですが、同一環境を多くの学
生に提供できる点で、CALL教室整備には現時点でやはり大きな意義があると考えま
す。
特に英語では専任教員のほとんどがCALL授業を担当することになり、教師側にとって
は根本的意識改革を迫られる一大転機なのですが、物心ついた頃からパソコンを使っ
ている新入生諸君たちは、さほど違和感なく新しい授業のやり方に馴染んでくれるよ
うな気もしています。高校で情報科を学んだ初めての世代、当然その影響もあるで
しょう。
しかしその分、授業を受ける側にとって、コンピュータを使うことそれ自体はすぐ日
常化・陳腐化してしまう。学生を刺激し続けなくてはよい授業が成立しないとするな
らば、魅力的なコンテンツを盛り込むことはもちろんですが、結局、学習意欲をしっ
かり持続させる運用法を教師が常に追い求め、それを誠実に提供していく以外にない
のかなと思います。当面は他大学で開発された教材を用い、走りながら工夫する他あ
りませんけれど、その過程で、必ずや九大の実情に合った運用法や教材が編み出され
ていくものと信じています。
次は、ドイツ語情報処理学会でよくご一緒する慶應義塾大学の境一三(さかい かず
み)先生(関東支部)にバトンを渡します。ドイツ語教授法研究の第一人者で、先月
までNHKラジオ・ドイツ語講座の講師も務めておられた方です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□■========================
★The Treasure Hunt Club No. 15 Odds ‘n Ends
Marcel Van Amelsvoort
(Kanagawa Prefectural College of Foreign Studies)
========================□■
Hello everyone and welcome to another month of the Treasure Hunt. Well, it’
s April and I’ve been cleaning up my desk and cleaning out my office in
preparation for the start of the new school year. I’ve been sorting through
old activities and papers, deciding which to keep and which need to go to
the shredder. I thought I would use this month’s column to do pass along
some odd links I’ve had on my desktop for the last few months.
A Business Trading Game. A business role playing game named Trading Around
the World is available through the International Monetary Fund’s website. I
have never played the game completely but I tried starting it up and it
seems to work nicely. I thought some business or economics teacher might be
interested in checking it out and maybe getting their students to give it a
try.
http://www.imf.org/external/np/exr/center/students/trade/index.htm
Listening and Vocabulary. EZ Slang (http://www.ezslang.com/index.html ) is a
site that contains several lessons for learning slang (actually more idioms
than slang). The lessons all have pre-, while-, and post-listening exercises
to go with Windows media or Real Player listening files. The site was made
by Randall Davis who also created and maintains Randall’s Cyber Listening
Lounge (http://www.esl-lab.com/) and the quality is quite good. At present there are
only 7 exercises but we can expect more in the future, I think.
Listening and Pronunciation. I teach a course on listening at my college and
I focus on reductions. I plan to use this site by Randall Davis to give my
learners some extra practice. At Train Your Accent
(http://www.trainyouraccent.com/) you can listen to several monologs with
the reductions highlighted on the page. At present there are 17 different
monologs with listening files (Windows media player) and transcripts written
in correct English and phonetically (sort of anyway…) to show the
reductions.
Listening and Speaking. The last site I would like to introduce this week is
a wonderfully interactive site made by Jim Duber. Using a very user-friendly
Flash interface, it allows students to listen and post messages in audio
form (or text or video) on a number of different easy topics (the weather,
your breakfast this morning, etc.).
http://www.duber.com/LetsTalk/letstalk_content.html
That’s all for this month. Good luck to all with your upcoming classes!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□■====
★おしらせ
====□■
==============
☆ 春の支部研究大会日程
==============
各支部の春の研究大会日程をお知らせします。プログラムは、次号でお知らせする予
定です。会員は、所属支部にかかわらず、どの支部の研究大会にも参加できます。お
誘い合わせの上、他支部の大会にもぜひご参加ください。
九州・沖縄支部
日時:6月10日(土)
会場:九州産業大学
* 〒813-8503 福岡市東区松香台2-3-1
* JR鹿児島本線「九産大前」駅下車徒歩1分(博多駅より上り普通電車で約15
分)
関西支部
日時:5月13日(土)
会場:流通科学大学
* 〒651-2188 兵庫県神戸市西区学園西町3-1
* 神戸市営地下鉄西神山手線「西神中央方面」に乗り換え「学園都市駅」下車徒
歩5分
中部支部
日時:2006年5月13日(土)
会場:東海学園大学三好キャンパス
* 〒470-0207愛知県西加茂郡三好町大字福谷西ノ洞21-233
* 名古屋市営地下鉄鶴舞線豊田市行き「三好ヶ丘」下車徒歩約10分
関東支部
日時:6月3日(土)
会場:東洋大学白山校舎
* 〒112-8606 東京都文京区白山5-28-20
* 都営地下鉄三田線白山駅下車徒歩5分
大会テーマ:e-Learning最前線
─────────────────────────────────────
====================☆ 2006年度全国研究大会日程(再
掲)====================第12号からお伝えしております
が、2006年度LET全国大会は、下記の要領で開催されます。
・大会テーマ:『学習者の自律に果たす教員とメディアの役割』
・日時:2006年8月2日(水)?4日(金)
※ ポスターセッションの日程が、8月4日に変更されました。
・会場:京都産業大学
・なお、発表申し込みは、お知らせしましたとおり、2月28日をもって締め切りまし
た。多数のご応募、ありがとうございました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□■===========
★支部ホームページ情報
===========□■
3?4月の支部ホームページ更新情報をお届けします。
─────────────────────────────────────
======
☆関西支部
======
基礎理論研究部会:4月研究会 4月15日(土)神戸大学・国際文化学部E棟2階
会議室http://www.let-kansai.org/bukai-kiso.html
中高授業研究部会:
4月例会 4月8日(土) 京都教育大学1号館B棟2階LL教室
6月例会 6月11日(日) JR京都駅前キャンパスプラザ京都6階京都外国
語大学サテライト教室
7月例会 7月9日(日) 京都教育大学1号館B棟2階LL教室
http://www.let-kansai.org/bukai-jugyo.html
英語の発音教育研究部会:
第19回研究会 4月30日(日) 西宮プレラホール会議室
http://www.let-kansai.org/bukai-hatsu.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□■=====
編集後記
=====□■
新年度が始まりました。LETも、木下新会長のもと、本部・各支部で2年間の新た
な任期が始まりました。就任のご挨拶にも言及されておりましたが、WorldCALL2008
の開催を控え、各支部間、会員間の協力が、一層重要度を増すことと思います。この
メールマガジンの配信が、その一助となれるよう、編集委員一同、努力してまいりた
いと存じます。メールガジンについてのご意見・ご要望等、ご所属支部のメルマガ担
当委員、あるいは、mm-editors@j-let.orgまで、ぜひ、お寄せください。
─────────────────────────────────────
☆メルマガ退会・アドレス変更は、以下URLにてお願いいたします。
http://www.j-let.org
→ "Contents in Japanese"
→「全国版メールマガジンINFO-MAG」(ご案内)
──────────────────────────────────────
編集担当者
【九州・沖縄支部】竹野茂(宮崎公立大学)田口純(筑紫女学園大学)
【関西支部】名部井敏代(関西大学)佐々木顕彦(関西学院中学部)
【中部支部】高橋美由紀(兵庫教育大学)伊藤隆(名古屋学院大学)
【関東支部】保崎則雄(早稲田大学)Marcel Van Amelsvoort(神奈川県立外語短期
大学)
【本部広報担当】前田道代(神奈川県立外語短期大学)