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■□■2010年3月10日配信□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【LETメールマガジン 第62号】
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1月のハイチ地震に続き、2月末にはチリでの大地震と、大きな災害が頻発して
います。耐震工事がなかなか進まない教育現場が心配ですが、災害への十分な
備えを持ちたいものです。さて今月は、先ず年度末でご退任される木下正義LET
会長からいただいたメッセージをお届けいたします。支部企画は、関西支部に、
「英語の発音教育研究部会」と「M&I(マルチメディア&インターネット)研究部会」の
活動内容をご紹介いただいております。The Treasure Hunt Club では、ビデオ映像
を活用した英語学習サイトが紹介されています。お楽しみ下さい。
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■第62号のもくじ■
★会長メッセージ
★支部企画コーナー No. 29 関西支部
★The Treasure Hunt Club No. 56
★お知らせ
☆本部情報
・機関誌バックナンバーの電子化完了
☆全国研究大会情報
☆支部研究大会情報
・関西支部
・九州・沖縄支部
☆支部研究会情報
・中部支部
・関西支部
★編集後記
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★会長メッセージ
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LET会長の退任にあったて
LET会長 木下 正義
2005年7月29日の第45回全国大会理事会で第10代会長に選出されて早や4年の月日が
経ちました。今年3月に会長を退任するにあたりご挨拶を申し上げます。
本部事務局長の大役を務められた石井和仁先生(福岡大学)が、『LET九州・沖縄支部
だより』No.44に次のように書かれています。「この度の選挙は、私が経験しました過去
5回の新会長選出過程の中で、一番驚きと感動と緊張を覚えた選挙となりました。(中略)
感動の理由は、一例を除き、従来ほぼ関東支部から選出されていた会長が、この度、最小
支部である九州・沖縄支部から初めて選出されたためです。」 この選挙結果は、小生に
とっても青天霹靂のことであり、実際に会長の任務を遂行出来るか不安と焦燥で一杯の
船出となりました。
会長に就任して『LET Newsletter 』No.87で三つのマニフェストを掲げました。1.会員数の
増加に努力する、2.学会として教育的貢献に協力する、3.WorldCALL福岡大会の成功に
向けて協力する。1.の項目に関しては2000年度の会員数が1203名であった年と比較して
200名の減少であり、今年も会員数は増加していない現状があり、各支部で努力して会員
数を増やして欲しいと思います。3.の項目は、第9代会長の大八木先生の後を引き継いだ
第3回WorldCALL2008福岡大会では、LET四支部が一致協力し、世界34ケ国から大会
3日間にわたり延べ1200名の参加者があり、当初危ぶまれた大会経費も収支決算で黒字
となりました。黒字分は、大会後各支部に再配分されています。このように成功裡に大会が
終了したことも大会実行委員の皆様のご協力があってのことでした。会長として5年に一度
のこのような世界大会にめぐり合ったのも何かの縁でしょう。
本年4月より、学会創設50周年のこの節目の年に、関西支部より初めて会長が選出され、
年齢も歴代会長と異なり、若い竹内 理先生(関西大学)が就任されることはご同慶に至りで
あります。「学会に新しい風を」吹き込み、学会の改革・刷新及びアジア諸国との連携、国際化
に向けてLETを導いて頂けたらと存じます。
会長就任してから早4年の歳月に、多くの会員諸氏に助けられながら会長職を大過なく終幕
させて頂きます。会員皆さまのご支援とご厚情に衷心より深謝いたします。
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★支部企画コーナー No. 29 関西支部
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☆支部研究部会紹介: 「英語の発音教育研究部会」
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2001年4月に発足した関西支部の研究部会ですが、その前年に開催されたFLEAT IVを関西
支部が担当した際に、関連行事として英語教育セミナーを開始しました。その中で「英語の
発音指導」を扱ったワークショップを実施したところ、好評であったことから、部会を立ち上げ
ることになったのが、発足の経緯です。2010年の3月で40回目の研究会を迎えます。
*発足当初に作成した活動内容は、以下の通りです。
「英語音声学に基盤を置き、発音指導に関心のある方で、幼児教育・小学校から大学に至る
までのあらゆる校種の英語指導者を対象にします。扱う分野は、1) 発音の指導(早期教育、
学校での導入教育)、2) 音読やshadowingの指導、3) oral communicationにおける教授法、
4) recitation-speechの指導、5) oral interpretationの指導、6) 英語劇・ミュージカルの指導
などです。活動は、年に数回の研究会を開催し、原則として支部会員全体に開催の案内を
出し、ワークショップまたはセミナー形式で行う予定です。また、必要に応じて指導法に
関する勉強会を開く計画もあります。」
しかし、実際の研究会はメンバーの入れ替わりもあり、現在では 1) ? 3) が主体で、最近は
4) 以上の応用編はあまり扱っていません。また、具体的な活動内容としては、研究発表、
発音指導関連の論文輪読、文献や教材の批評等を年間4回実施し、その他に、ワークショップ
開催、企画シンポジウム実施などがあります。
*<この1年間の研究会>
第40回 2010年3月
ワークショップと討論 「音読指導」
第39回 2009年12月
発表 「英語絵本読み聞かせ練習ー成人学習者のケース」中西のりこ
討論 「英語の発音教本、指導書の合評」
第38回 2009年10月
発表 「小学校英語活動と発音指導 ー担任の意識と現状報告ー」牧野眞貴
発表 「英語の音声指導の改善」有本 純
第37回 2009年6月
発表 「通訳の仕事と英語音声に関する知識」吉田桂子
発表 「CALL教室で見せる発音指導(実践編)」山本勝巳
第36回 2009年3月
輪読 Levelt, W. J. Producing spoken language: a blueprint of the speaker.
Brown, C. M. & P. Hagoort, eds. The Neutrocognition of Language.
Oxford, Chapter 4
*参加者は関西支部だけでなく、北海道から九州まで幅広く他支部からもあり、人数はそれ
ほど多くないものの、他支部にはない本部会の希少価値が認められていると考えています。
小学校においても英語活動が活発化しており、中学・高校ともにコミュニケーション能力の
育成にシフトして、教員の発音能力および発音導入・矯正指導や音読指導能力等が問われる
ようになり、この部会の需要は高いと思います。この分野に興味をお持ちの会員は、ぜひ一度
ご参加下さい。
報告: 有本 純 (関西国際大学)
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☆支部研究部会紹介: 「M&I(マルチメディア&インターネット)研究部会」
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M&I(マルチメディア&インターネット)研究部会では、最新の教育機器に関する情報交換や、
その利用法に関する講演、実証研究の発表などを行っています。取り扱う範囲は、従来の
AV機器を活用した教授法とその評価から、外国語教育のためのマルチメディア教材開発、
ネットワークの利用までを含みます。過去の研究会では、実践研究発表あり、ワークショップ
あり、最新の研究報告ありと内容も充実し質の高い研究会を行っています。
2005年8月27日
ワークショップ "Useful Expressions for Polite and Sincere Emails"
「かんたん語彙検索 ?コーパスの作成と語彙分析ソフトの実習を通じて?」
「電子辞書を使いこなす ?基礎から応用まで?」
「外国語学習ルームの設置 ?関西中央高等学校のIT化への取り組み?」
「大学生のつまずき ?Emailを使った学習課題から見えてくるもの?」
2006年9月2日
ワークショップ メディア教材作成基礎 (メディア教材の作成)
メディア教材実践編 (作成した教材で模擬授業)
2007年3月24日
「ITを活用した高校英語の授業?リスニングからライティングまで」
「神戸学院大学附属高等学校の情報教育の実践」
「認知言語学原理に基づいた外国語習得コンピュータ・ゲーム・プロジェクト」
ワークショップ:電子辞書を授業で活かそう!
2007年12月22日
「Text-to-Speech (TTS) の長い歴史」
「英語基礎学力を高める音読ソフトSpeak!?洋画から洋楽まで使用した音読練習」
「大学受験対策:英語授業内におけるTTSを利用した大学入試頻出重要単語学習法」
「Wavesurferを活用した音読指導」
2008年3月22日
「TTS合成音声が変えるこれからの外国語教育」 "Hottest Issues in TTS in 2008"
「e-Learningで英語授業が変わる!?CEASを利用した学習サイクルの形成と効果的な
英語授業のために?」
「シャドーイングの段階的指導と、スラッシュリーディング」
2009年3月20日
「双方向マルチメディア環境下での語学教育システムの開発」
ワークショップ 「Moodle による e-learning」
毎回の研究会では、「明日の授業でさっそく使いたい」という声も数多く聞いています。それ
ほど、プラクティカルな要素が色濃いようにも思えます。また、参加者の方々も大学の先生のみ
ならず、中学や高校の先生方、将来教師を目指している学生さんまで数多く参加してくださって
います。今後、マルチメディアを活用した外国語教育はますます進んでいくと考えられます。
その中で本研究部会は、先生方がメディアとどう対峙し、どう活用するか、またどう変化して
いくかを共に考え、共に研鑽できればと考えています。そこで、本研究部会では、「マルチ
メディアを活用して授業をしたい!」「ぜひ、共に研究をしたい」という熱い志を持った方を募集
しています。語種、校種、教員、学生は問いません。とにかく、マルチメディアを活用した語学
教育に興味をお持ちの方ご連絡をお待ちしております。なお、この部会の企画・運営にご関心
のある方も募集しております。アイデアがありましたら、ご遠慮なくお申し出下さい。
報告: 深田 將揮 (関西中央高等学校)
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★ The Treasure Hunt Club
No. 56 Sites with Video
Marcel Van Amelsvoort
(Kanagawa Prefectural College of Foreign Studies)
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This month I think many teachers are busy getting ready for the new
term, or starting to think about it anyway. So I thought I would list
a few sites that feature good video content. Most of the sites I’ll
list are best suited for self-access or self-study but could be used
classrooms with computers.
First is Randall’s Cyber Listening Lounge. I think many people are
familiar with this site for listening practice, but recently Randall
Davis, who manages the site and the content, has added some videos for
culture learning. As with the other activities on the site, the
content is well organized and there are activities to promote
learning. Much of the video content itself is not really exciting, but
it often is connected to other listening content on the site, making
it very useful for lower-level learners.
http://www.esl-lab.com/videoclips.htm
English for All is another well-organized site with high quality
videos (maybe too high in quality, and the large file sizes sometimes
cause streaming problems). But there are twenty lessons on different
life skills with a variety of activities. You can register as a
teacher and create a “classroom” for your learners and monitor their
progress. The site is probably more appropriate for college learners
or adults. http://www.myefa.org/login.cfm
Real English has a large number of videos especially appropriate for
lower level learners and younger learners. You’ll find videos
connected to many of the topics in language learning textbooks here. I
think the site might be a good place to send learners for a little
controlled real world listening practice.
http://www.real-english.com/new-lessons.asp
And I’ve probably introduced it before, but my favorite video site at
the moment is English Central. Great for listening and pronunciation
practice. New features are being added regularly.
http://www.englishcentral.com/
That’s it for this month. See you.
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★お知らせ
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☆本部情報
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★機関誌バックナンバーの電子化完了
2009年度理事会で決定されましたLET機関誌バックナンバーのLET本部HPへの
掲載が完了いたしました。LET会員の皆様は、ご自分のIDとパスワードを入力する
ことで検索が可能です。 掲載されている機関誌は、第1号から2008年度発行の
第45号までで、2009年度発行の第46号は、発行から1年経過した2010年6月
以降に掲載される予定です。
石井和仁
LET本部事務局長
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☆全国研究大会情報
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★50周年記念全国研究大会
日時: 2010年8月3日(火) ? 8月.5日(木)
会場: 横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校
大会テーマ: 外国語教育とメディアの更なる共生を目指して-- LET50年からの提言
外国語教育メディア学会(LET)50周年記念全国研究大会を来る2010年8月3日火曜日
から8月5日木曜日まで横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校にて開催いたし
ます。研究発表、実践報告、ワークショップ、基調講演に加え、公募シンポジウム、
特別対談、IALLTからの招待講演など多彩なプログラムを用意し、過去から現在までの
外国語教育とメディアの変遷を視野に入れ、外国語教育の未来を見据えた研究大会に
なるよう企画をたてております。会員、非会員を問わず、教員志望の大学生から外国語
教育に携わっておられる方々にぜひご参加していただけるようお願い申し上げます。
ホームページのアドレスは次の通りです。
http://let50.j-let.org/
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☆支部研究大会情報
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☆関西支部
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★ 2010年度春季研究大会
期日:2010年5月15日(土)
会場:関西国際大学(尼崎キャンパス)
基調講演・ワークショップの内容が決定しました。フライヤーも用意されています。
詳しくは支部Webページでご確認ください。
http://www.let-kansai.org/htdocs/index.php?action=pages_view_main&page_id=109
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☆九州・沖縄支部
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★支部研究大会研究発表者募集
2010年6月5日(土)に開催予定の「第40回LET九州・沖縄支部研究大会
ー支部設立40周年記念大会ー」における口頭発表者を募集しています。
ふるってご応募ください。
日時:2010年6月5日(土)10:00 ?18:30
会場:ハウステンボス内 ユトレヒト
(長崎県佐世保市ハウステンボス町1?1)
発表申込締切: 2010年3月15日(月)(締切が先月より1ヶ月延長になりました)
最新情報は支部ウェブサイトでお知らせしています。
http://www.j-let-ko.org/
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☆支部研究会情報
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☆中部支部
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★小学校英語教育研究部会 第53回例会
日時: 2010年3月22日(月) 10:00?12:00 (先月号のご案内と日程が変わっています)
会場: 名古屋学院大学名古屋キャンパス白鳥学舎606会議室
主催: 外国語教育メディア学会中部支部
共催: 小学校英語教育学会愛知支部
会費: 無料
内容: 「シンガポールにおける英語教育」
高橋 美由紀(愛知教育大学)・柳 善和(名古屋学院大学)
研究部会代表者: 高橋 美由紀(愛知教育大学)
最新情報は支部ウェブサイトでお知らせします。
http://let.lang.nagoya-u.ac.jp/
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☆関西支部
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★ 英語の発音教育研究部会 第40回研究会
日時: 2010年3月20日 (土) 13:00 ? 15:00
場所: 関西国際大学尼崎キャンパス 4階 English Lounge
( http://www.kuins.ac.jp/kuinsHP/access.html )
詳細は支部研究部会のページをご確認ください。
http://www.let-kansai.org/htdocs/index.php?action=pages_view_main&page_id=77
★ 大学授業研究部会 2009年度第4回研究会
日時: 2010年3月27日 (土) 13:30 ? 16:30
場所:流通科学大学 1316教室
( http://www.umds.ac.jp/access/campus.html )
詳細は支部研究部会のページをご確認ください。
http://www.let-kansai.org/htdocs/index.php?action=pages_view_main&page_id=76
★ 中高授業研究部会 第16回中学高校教員のための英語教育セミナー
日時: 2010年3月27日 (土)・28日 (日)
場所: キャンパスプラザ京都 (JR京都駅・ビッグカメラ前)
資料があります。詳細は支部研究部会のページをご確認ください。
http://www.let-kansai.org/htdocs/index.php?action=pages_view_main&page_id=75
★ 早期英語教育研究部会 2009年度第6回研究会
日時: 2010年3月29日 (月) 13:00?17:00
場所: 大阪市立大学文化交流センター小セミナー室 (駅前第2ビル6階)
( http://www.ado.osaka-cu.ac.jp/BUNKO/ )
詳細は支部研究部会のページをご確認ください。
http://www.let-kansai.org/htdocs/index.php?action=pages_view_main&page_id=78
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★編集後記
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年度末のLET本部移転に伴い、本部役員としてメルマガ編集責任者を
務めてまいりました島谷も、3月をもって退任させていただくことになり
ました。最初は1号だけのリリーフのつもりで登板させていただいたの
ですが、思いがけず2年間にも及ぶロングリリーフとなりました。多くの
先生方のご協力のおかげで、なんとか役目を果たすことができ、感謝の
気持ちで一杯です。4月からのメルマガ編集責任者は、本部幹事就任
予定の住 政二郎先生(姫路獨協大学)にご担当いただくことになって
おります。LETメルマガを、今後も引き続きご愛読いただきますよう、
どうぞよろしくお願いいたします。
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☆ご意見承りコーナーに、ぜひご投稿ください。
http://www.j-let.org/
→「LETメールマガジン」
→「メルマガご意見フォーム」
☆学会機関誌“Language Education and Technology” に対する
ご意見・ご要望も、「メルマガご意見フォーム」にお送りください。
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☆メルマガ・バックナンバーは、LETメールマガジン・アーカイブで
すべて閲覧できます。
http://www.j-let.org/~mm/
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☆メルマガ退会・アドレス変更は、以下URLにてお願いいたします。
http://www.j-let.org/
→「LETメールマガジン」
→「ご案内」
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LETメルマガ委員
【関東支部】 下島 義容(拓殖大学) 若有 保彦(秋田大学)
【関西支部】 山本 勝巳(関西福祉大学) 佐々木 顕彦(関西学院中学部)
【中部支部】 高橋 美由紀(愛知教育大学) 伊藤 隆(名古屋学院大学)
【九州・沖縄支部】 竹野 茂(宮崎公立大学) 古村 由美子(九州大学)
編集責任者
【本部メールマガジン】 島谷 浩(熊本大学)
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