■□■2006年3月10日配信□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
LETメールマガジン 第15号
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桃の節句で始まる3月は、卒業式の月でもあります。巣立つ者にとっても、それを見送る者にとっても特別な季節ですが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。LETメールマガジン第15号をお届けします。どうぞお楽しみください。
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■第15号のもくじ■
★WorldCALL2008開催に向けて 国際交流委員長 岩崎 暁男
★リレートーク No. 15 竹蓋順子(関西支部)
★The Treasure Hunt Club No.14
★支部企画コーナー 関西支部
★お知らせ
★支部ホームページ更新情報
☆関西支部
☆関東支部
★編集後記
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★WorldCALL2008開催に向けて
国際交流委員長 岩崎 暁男
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WorldCALLを誘致しようという話が出たのは1年半前の福岡におけるLET全国大会の時でした。それからかなり待たされた感がありますが、ようやく2008年のWorldCALLは同じ福岡の場でLETが主体になって開催する正式決定が届きました。大会会期は8月5-8日で、参加者600名、参加国60カ国を見込んでこれから本格的な準備に入ります。過去2回の大会では割合的に少なかったアジアからの参加を促進することも意識し、会場を選定した経緯もあります。
なぜ今LETがWorldCALLに関わるのか、これによるLETへの恩恵は何か、という指摘があるかもしれません。しかしコンピュータがグロバール化を加速させ、教育現場に今後さらにコンピュータが参入するのが不可避な今日、LETが世界すべてに目を向けることは、非常に意義のあることと考えます。ここでいう世界は文字通り全世界であり、WorldCALLは世界に存在する「すべて」の国々を対象にするのがそのmissionです。最先端の教育・研究もあれば、IT化途上国の参加もあります。その中で日本が世界に果たすべく使命を認識し、先頭に立って世界に貢献していく姿勢は大切に思います。
また、日本からの発表は必ずしもLETの会員でなくても申し込めるとなると、LETがわざわざ仕事を背負い込むことはないとも言えます。しかし、逆に会員外にも広く呼びかけることは、長期的にLETの支持層を増やすことにつながります。そして大局的な視点ということでさらに加えるならば、LETの次世代の先生方に是非とも参画してもらい、LETとしての使命を継承できる場になればという願いがあります。
これからWorldCALL本部と綿密に連絡を取り合いながら、夏場までに大枠を決めねばなりません。そしてそれが決まれば決まったで、細部への準備と手配が必要となり、開催までの2年間は慌しいものになりそうです。世界を視野に入れた5年に一度の大会であり、LETが主催することで新たなる流れと伝統を作り上げたいと思います。LETの皆様の協力は不可欠ですので、今後ともどうかよろしくお願い致します。
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★リレートーク No.15 竹蓋 順子 (関西支部)
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大阪大学サイバーメディアセンターの竹蓋順子(タケフタ・ジュンコ)です。いま、私が学習機器として注目しているのはiPodなどに代表されるMP3プレーヤーです。昨年11月の段階で、大学1年生のクラスの30%程度が所有していました。所有率だけを見れば、携帯電話がほぼ100%で理想的なのですが、「学習機器としては使いたくない」という意見が大多数を占めます。一方MP3プレーヤーは、持っていない学生も合わせてクラスの75%以上が「パソコンで学習している今の教材(Vocabulary Courseware-5:VC-5)をMP3プレーヤーでも学習できるようにしてほしい」と希望しています。
学生たちは、隙間時間を活用して学習できる教材を強く望んでいるのですが、パソコンを使用するe-Learningは、「いつでも、どこでも」が実現されているとは言えず、また、携帯電話は遊びのための道具だからe-Learning機器としては使いたくないと考えているようです。
以前、先述のパソコンで学習できる教材(VC-5)や、VC-5と同じメソッドで並行開発したカセットテープレコーダーと印刷テキストで学習できる語彙教材(VC-4)を使って140語ずつの語彙を大学生22名に学習させるという指導実践を行ったことがあります。その結果、14週間後の定着率はそれぞれ82%と83%と統計的な有意差はありませんでした。さらに、どちらの教材が良かったかを被験者に尋ねたところ、11名がVC-4、残りの11名がVC-5を選んだのです。
また、VC-5を発展させた教材については、大阪大学だけでなく、文京学院大学、千葉大学、日本大学などでも使用されており、これらの教材については一定の評価を得ているものと考えております。
そこで、現在私が取り組んでいるのが、VC-4、 VC-5をベースにしてMP3プレーヤーを学習媒体とした語彙教材の開発です。同教材開発により得られる利点は、VC-4、VC-5の展開で実証された語彙学習において優位性のあるコンテンツを、学習者にとってより利用しやすい端末に搭載するという利便性の向上だけではありません。iPod等にも見られるように容量の大幅増加(60G)、映像コンテンツへの対応等、利用端末の高機能化に併せた複合的な発展への布石を打つことができるということです。
そして忘れてならないことが、従来のものに比べ開発コストを大幅に抑制することが期待できるという点も挙げられます。教材開発コストの低廉化の実現は、コンテンツ部分へ投資配分を高めることを可能にし、ひいてはより充実した教材を提供できること意味することにほかなりません。
この研究については、LET全国大会などで発表していきたいと考えています。
http://www012.upp.so-net.ne.jp/junko315/
次回は、九州大学言語文化研究院助教授、鈴木敦典(すずき あつのり)先生に登場していただき、18年度に九州大学で予定されているCALL教室増設や、導入されるCALL授業の概要などについて紹介していただきます。
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★The Treasure Hunt Club No. 14 Podcasts
Marcel Van Amelsvoort
(Kanagawa Prefectural College of Foreign Studies)
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Hello everyone. Back in December I briefly mentioned podcasts. This month I’d like to help steer members to some sites that can help you find and use podcasts. I’ll also introduce one site that lets people set up their own podcasts.
First, a podcast is a long audio file (usually about 10-20 minutes long). It often is made to sound like a radio program. Some very common types of podcasts feature introductions to new music or movies, or discussions on science, politics or social issues. There are, however, thousands of podcasts being sent out regularly, including many made by ESL/EFL teachers for the purpose of helping people learn English. They are often of excellent quality and they are free. So podcasts offer us a chance to help our students get a large variety of listening materials for free.
Getting started. The easiest way to get started is to download iTunes from Apple’s web site (http://www.apple.com/itunes/download/ in English and http://www.apple.com/jp/itunes/overview/ in Japanese). With this software, you can then access the music store. In the music store, you can click on the podcasts link and then choose or search for podcasts you like. This software will give you the option of downloading individual podcast episodes or subscribing. If you subscribe to a certain podcast, new episodes of that podcast will automatically be downloaded into your computer. If you have an iPod, you can then load the files into the player and listen to them anywhere. If you have no player, you have to listen to the podcasts on your computer. From the iTunes interface, you can also get to the websites of the podcasters, where you can usually find transcripts of the podcasts and other information.
Some recommended podcasts. Here are some podcasts I recommend for learners. I’ll provide the URL for the sites, but the easiest way to listen or subscribe is through iTunes. If you search the iTunes music store podcast list with the name of the podcast, you should find it easily.
The Bob and Rob show. An American teacher and a British teacher. Lots of different topics and lots of fun. Lessons weekly. http://www.englishcaster.com/bobrob/
Flo-Joe Radio. This is mostly preparation for students planning to take the Cambridge First Certificate test, but it is well made with a lot of great learning and test-taking tips. http://www.splendid-learning.co.uk/podcast/
English Conversations. This podcast features practical conversations for language learners. Many of the conversations involve cross-cultural interviews. The accompanying blog has all the transcripts, and they are linked so that you can easily go and find things you are not sure about. Very nice.
http://www.e-poche.net/conversations/
And finally, for those people who would like to begin podcasting themselves, visit Podomatic http://www.podomatic.com/home where anyone can get started in setting up a blog that allows you to start podcasting.
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★支部企画コーナー No.10 関西支部
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今回の関西支部担当記事は、夏に開催される関西支部主催の2006年度LET全国大会のSneak Previewです。
今年度のLET全国大会は、『学習者の自律に果たす教員とメディアの役割』をテーマに、2006年8月2日(水)から4日(金)の日程で、京都産業大学で行われます。2月28日に発表申込が締め切られましたが、おかげさまで、たくさんの会員の皆様から応募をいただき、プログラム・企画(発表論文審査)班はうれしい悲鳴をあげています。
さて、まだ多くを語れない2006年度大会のプログラムですが、第1日目に企画されている盛りだくさんのワークショップについて、少しだけご紹介いたします。8月2日は、複数のワークショップが計画されています。取り扱うテーマは、授業実践体験やデジタル教材作成、最新のメディアを利用した言語指導など、先生方のニーズや関心にお応えするものばかりです。参加されれば、きっと「明日からの授業」に活かせる新しいアイディアやテクニックを得ること間違いなし。ワークショップは、5月頃に参加者募集が始まる予定です。どうぞご期待ください。
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★おしらせ
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☆2006年度全国研究大会について(再掲)
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第12号からお伝えしておりますが、2006年度LET全国大会は、下記の要領で開催されます。
・大会テーマ:『学習者の自律に果たす教員とメディアの役割』
・日時:2006年8月2日(水)?4日(金)
※ ポスターセッションの日程が、8月4日に変更されました。
・会場:京都産業大学
・なお、発表申し込みは、お知らせしましたとおり、2月28日をもって締め切りました。多数のご応募、ありがとうございました。
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★支部ホームページ情報
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2?3月の支部ホームページ更新情報をお届けします。
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☆関西支部
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基礎理論研究部会:
3月例会 3月21日(火・祝) 長岡京市中央生涯学習センター(予定)
http://www.let-kansai.org/bukai-kiso.html
中高授業研究部会:
「第12回中学高校教員のための英語教育セミナ?」 3月18日(土)・19日(日)
JR京都駅前キャンパスプラザ京都5階大講義室
http://www.let-kansai.org/bukai-jugyo.html
大学授業研究部会:
研究例会 3月24日(金) 流通科学大学 5209教室
http://www.let-kansai.org/bukai-daigaku.html
英語の発音教育研究部会:
第18回研究会 3月26日(日) 西宮プレラホール会議室
第19回研究会 4月30日(日) 西宮プレラホール会議室
http://www.let-kansai.org/bukai-hatsu.html
早期英語教育研究部会:
2005年度第6回例会 3月11日(土) 大阪市立大学文化交流センター小セミナー室
http://www.let-kansai.org/bukai-soki.html
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☆関東支部
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コンピュータ研究部会:
公開部会「PLAYER MINT Pro版講習会」開催のお知らせ
日時:2006年3月21日(火・祝)1:30?4:00PM
場所:首都大学東京・南大沢キャンパス6号館・403CALL1教室
詳細情報:http://www.kanto.j-let.org/modules/tinycontent1/index.php?id=8
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★編集後記
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先月第14号を配信直前に、WorldCALL誘致決定の知らせが入り、ほんの数行の速報でお知らせしました。国際大会の準備となると、様々な仕事があり、2008年の大会開催まで、時間はさほどないと思わなければならないそうです。今月号では、国際交流委員長から寄稿をいただきましたが、今後も、開催準備の進捗状況を細かにお伝えできるように努力し、WorldCALL2008を支援する輪を広げる一助となれるようにと思っております。ご意見・ご要望等、ぜひ、mm-editors@j-let.orgまでお寄せください。
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http://www.j-let.org
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→「全国版メールマガジンINFO-MAG」(ご案内)
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編集担当者
【九州・沖縄支部】竹野茂(宮崎公立大学)田口純(筑紫女学園大学)
【関西支部】名部井敏代(関西大学)佐々木顕彦(関西学院中学部)
【中部支部】高橋美由紀(兵庫教育大学)伊藤隆(名古屋学院大学)
【関東支部】保崎則雄(早稲田大学)下島容義(聖パウロ学園高等学校)
【本部広報担当】前田道代(神奈川県立外語短期大学)