::     
Home > 【LET blog 第188号】


【LET blog 第188号】 (2020年09月10日)

カテゴリー: LET Blog Archives
【LET blog 第188号】
___/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
みなさん、こんにちは。

厳しい暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
秋が近づき、朝晩の寒暖差もあり、体調を崩しやすくなりますが、どうぞご自愛ください。

今月号の支部企画は、九州・沖縄支部からの「主体的・対話的で深い学びの形成 ~conflict resolution を用いた英語学習の可能性~」です。

それでは、今月号の blog をどうぞご覧ください。

□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 第188号のもくじ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 支部企画
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□ 九州・沖縄支部:「主体的・対話的で深い学びの形成 ~conflict resolution を用いた英語学習の可能性~」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 支部研究部会情報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□ 関西支部
 ■ 第11次基礎理論研究部会 第4回研究例会
 ■ 電子語学教材開発研究部会
 ■ 早期英語教育研究部会 2020年度 第3回例会
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 研究員・研究者・教員公募
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【LET blog 第188号】(続き)
http://j-let.org/~wordpress/index.php?itemid=1784#more

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【LET blog 第188号】
___/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 支部企画
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□ 九州・沖縄支部:主体的・対話的で深い学びの形成 ~conflict resolution を用いた英語学習の可能性~
 (長友隆志,宮崎県立都城西高等学校)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
昨年度、一昨年度と県の英語ディベート大会に参加させていただいた。当時はコロナの影響はなく、生徒とテーマについて調べ、立論の作成、反駁の準備と充実した英語学習が展開されたと考えている。大会では、残念ながら入賞はできなかったが、生徒とともに貴重な体験をすることができた。その中で感じたことであるが、ディベートでは、いかに自分の意見が論題に対して有効であるか、また、相手の立論の不備を指摘し、自分の論を際立たせるかが重要であるということである。すなわち、ディベート後に残るものは、「勝ち・負け」の結果でもある。これに関して、「何か生産的に議論を収束できないか」と考えたことが conflict resolution を始めたきっかけである。新学習指導要領の中にも「主体的・対話的で深い学び」の重要性が記述されてあるが、前向きな議論の構築の中で、よりその目的が達成しやすいのではないかと考えている。

conflict resolution とは、英語で互いの立場を主張した後、英語で妥協点を考え、生産的な解決策を提案し、議論を終えるという英語活動である。実際に授業で導入するにあたり、まず、 conflict resolution の目標として、Win-Win(協調の関係性)を目指すことを確認した。次に簡単なトピックから3つの立場に分かれ、授業で実際に活動を行った。具体的には、A: を飼いたい息子、B: 犬を飼わせたくない母親、C: 仲裁役の父親というシチュエーションであり、まず、全員が A、B の立場になって考え、英語でその理由を考えた上で、A、B、C の役割分担をし、議論を行った。A、B がそれぞれの主張をした後に、最終的に C が協調を目指した仲裁案を考え、発表するが、やはり初めての活動では困難であり、全員で仲裁案を考えることになった。このような形で、2回目のトピックは A: 文化遺産(都城市民会館)を残したい住民、B: 文化遺産を解体したい住民、C: 仲裁役の市長、と地元に関する問題を扱った。3回目は A: 観光客を呼びたい地域観光業者、B: 他県の人を入れたくない地域住民、C: 仲裁役の市長とし、コロナ問題を扱った。

各議題を扱った後は生徒に感想を書いてもらった。感想では、身近な問題や社会問題について英語で深く考えることができた、インターネットで調べながら、実際の意見に触れながら、それぞれの立場について考えることができた、というような主体的に学習する姿が見られた。また、協調の立場から仲裁として妥協案を創造することの難しさも実感したようであった。

英語学習の観点からは、回を重ねるごとに生徒は英語活動に慣れ、様々な意見を英語で表現するようになったと感じている。今後は、対話的をさらに impromptu speaking として、その場で考えて発言し、より議論を深めることができるよう、活動の内容を工夫したいと思っている。現段階では、準備時間を与え、英文を考え、その内容を覚え、発表するというものであり、どちらかと言えば、プレゼンテーションに近いものがある。その場で瞬発的に英語の発言ができ、実際のコミュニケーションで活かせるよう、今後の conflict resolution の活動を計画していきたい。

□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 支部研究部会情報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□ 関西支部
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 第11次基礎理論研究部会 第4回研究例会
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
For information in English, please click on the link below:
https://let-kansai-fmt-sig.blogspot.com/

日 時:2020年9月13日(日)例会:13:30-16:30
*プロジェクトメンバーの方は、10:30までにご参集下さい。
*時間厳守でお願い致します。

内 容:
1.輪読
  Kapp, K. M. (2017). Gamification designs for instruction. In C. M.
Reigeluth, B. J. Beatty, & R. D. Myers (Eds.), Instructional-design theories and models, volume IV: The learner-centered paradigm of education (pp. 351-384). New York: Routledge.
  担当:ラフラー ルイ 先生(立命館大学)

2.研究発表
  「英語学習者のエッセイに見られる過剰使用語―事前準備ありのエッセイと即興のエッセイを比較して」
  担当:松田紀子先生・石井隆之先生・岩田雅彦先生・西美都子先生・濱崎佳子先生・林美登利先生(近畿大学)

会場:Zoom利用によるオンライン開催の予定です。

下記「参加希望フォーム」にご回答いただいた方に、メールでアクセス方法をお送りいたします。
参加希望フォーム:https://forms.gle/6ySbNizYw5jrx2Gv5

詳細は、以下のサイトをご覧ください。
http://www.let-kansai.org/htdocs/?page_id=74

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 電子語学教材開発研究部会
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
電子語学教材開発研究部会が共催となる e-Learning 教育学会のオンラインイベントを 9/20(日)に開催予定です。
プログラム詳細や参加方法につきましては、追って電子語学教材開発研究部会のページ(
https://www.facebook.com/groups/249502481824578 ) にてお知らせします。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 早期英語教育研究部会 2020年度 第3回例会
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※コロナ感染拡大の影響により、交流センターが使用できない場合は、Web開催のみとなる可能性がありますのでご了承下さい。

日時: 2020年10月17日(土)13:00~17:30
会場:対面およびオンライン同時開催
1. 大阪市立大学文化交流センター小セミナー室 (大阪駅前第2ビル6階)
 https://www.osaka-cu.ac.jp/ja/about/university/access#umeda

2. Web Meeting (Zoom)
※会場の参加者数の把握のため、ご出席の場合は、下記の Google Form にて参加登録をお願い致します。
(Zoom参加の先生方には、後日ミーティングIDとパスワードをお知らせします。)
 https://forms.gle/5fDhYtfrnJgHohKg6

内 容:早期英語教育に関する概論書の輪読および発表

1.文献輪読
Learning Foreign Languages in Primary School: Research Insights
Gracia Mayo, M. P. (ed) (2017): Channel View Publications /UK

□ Chapter 1: Factors Affecting the Speed of Word Retrieval in Children Learning English as a Foreign Language
担当:井狩幸男先生(大阪市立大学)

□ Chapter 2: Raising Children's Metalinguistic Awareness to Enhance Classroom Second Language Learning
担当:眞崎克彦先生(神戸親和女子大学)

2. ミニ講義 「役立つ脳教室」
担当:井狩幸男先生 (大阪市立大学)

【2020年度の研究会の日程】
第3回 2020年10月17日(土)
第4回 2020年12月19日(土)
第5回 2021年1月30日(土)
第6回 2020年3月※淡路島合宿(予定)

□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 研究員・研究者・教員公募
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
JREC-IN の公募情報を「外国語教育」で検索した結果です。
https://goo.gl/fvDGx6

□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
お弁当食べられなかったので、今年度はリアルガチ無給業務。

─────────────────────────
□LET blog(旧メルマガ)のバックナンバーは、LET blog・アーカイブで閲覧できます。
http://j-let.org/~wordpress/index.php?catid=22&blogid=1
─────────────────────────
☆更新案内のお知らせ停止・アドレス変更は、以下 URL にてお願いいたします。
http://www.j-let.org/→「LET メールマガジン」
→「ご案内」
─────────────────────────
LET blog 委員会
【関東支部】
 若有 保彦(秋田大学)
 森谷 祥子(東京大学大学院生)
【中部支部】
 伊藤 佳貴(大同大学大同高等学校)
 吉川 りさ(名古屋工業大学)
【関西支部】
 神谷 健一(大阪工業大学)
 深田 將揮(神戸学院大学)
【九州・沖縄支部】
 麻生 雄治(大分大学)
 筒井 英一郎(北九州市立大学)
【LET blog 編集責任者】
 阪上 辰也 (広島大学)

コメントを書く

このアイテムは閲覧専用です。コメントの投稿、投票はできません。