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大八木 廣人 (LET会長) (2005年02月10日)

カテゴリー: General
皆様、いかがお過ごしでしょうか。年度末を迎え、何かとご多忙のことと思いま
す。

さて、LETでは、去る1月29日に支部長連絡会(会長、副会長、事務局長等12名
参加)を開催し、LETにとって非常に重要な決断を致しましたので、お知らせ方
々、ご協力の程をお願い申し上げます。

議題の一つであった「FLEAT VI開催かWorldCALLか」は、今年度7月に福岡で開
催された理事会で審議されましたが、最終結論は支部長連絡会に一任されていま
した。そして、さまざまな角度から審議した結果、私たちは「WorldCALLを2008
年に日本で開催することが望ましい」という結論に至り、その旨をWorldCALL
Program Chairに申し出ました。

ご承知のように、LETは北米のIALLT(International Association for Language
Learning and Technology)と共に、1981年以来4回にわたってFLEAT(Foreign
Language Education and Technology)を開催してきましたが、更に、第5回目を
ユタ州のBYU(Brigham Young University)で開催することになっています。この
ローテーションでFLEAT開催を継続すると、2010年にLETが主催して日本で開催す
ることになります。

ところが最近、アジアやヨーロッパ諸国でもCALLに関する研究が盛んになり、国
際的な組織があちこちで結成されてきました。その中で、1998年に第1回大会を
開催したWorldCALL(The World Association for Computer-Assisted Language
Learning)には、多くの世界的な学会が参加・協力しています。中心的な参加学
会は、オーストラリアのATELL, アメリカ合衆国のCALICOとIALLT, カナダの
CCALL/CELAO, ヨーロッパからEUROCALLとCERCLES, そして、アジアからはLETで、
現在は、EUROCALL 前会長のGraham Davies氏(Thames Valley University, UK)を
Program Chairとして中心にすえ、17名の委員によって運営されています。
WorldCALLの第1回大会は1998年にオーストラリアのメルボルンで、第2回大会
(2003)はカナダのバンフでそれぞれ開催され、第3回大会を5年後の2008年にア
ジアで初めて開催したいと提案したことになります。LETの申し出はWorldCALLの
運営委員に付託され、委員の投票によって決定されます。恐らく、本年4月には
開催地に関する正式決定がなされるものと思われます。

そこで、LETが主体となってWorldCALLを日本に誘致することになりますと、次の
ようなことを前提として交渉します。

1.開催日は2008年8月初旬とする。(2008年の開催はWorldCALL側の前提条件)
2.開催場所は福岡を第一候補とし、不可能な場合は東京とする。その理由は、
福岡市はアジア諸国からのアクセスが便利で、会議場・ホテル確保・空港からの
アクセスなどもよいからである。
3.全国研究大会のように、特定の開催担当支部を決めないで、本部が中心となっ
て推進し、各支部は業務分担したり、協力する。具体的には、国際交流委員長を
LET側の窓口とする。
4.WorldCALLでは、大会開催毎に、財政・プログラム・会場・宿泊・観光など
の委員会を立ち上げるという方式で運営しているが、今回も、LET側は委員を送
り込み、主にLocal Committeeとして運営にあたる。
5.大会は全世界に広く呼びかけるが、アジア諸国に対しては特に積極的に働き
かける。
6.LETの会員ができるだけ大勢参加できるように、大会参加費は高額にならな
いようにする。
7.FLEAT VIを2010年に日本で開催することは実質的に不可能であるが、今後、
FLEATをどのようにするかについては、今後の課題とする。

WorldCALL開催に向け、皆さんのご協力をお願い致します。

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