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LETメールマガジン No. 8 (2005年08月10日)
カテゴリー: LET Blog Archives
投稿者: 名ばかり編集長
夏本番。連日、暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしですか?ユタ州プロボから、LETメールマガジン第8号をお届けします。
本号に限り、写真入りのHTMLメールでお届けします。写真が見えない場合、メールソフトでHTMLメールを読めるように設定をしていただくか、LET本部の「全国版メールマガジン」のコーナーで同様の内容を閲覧することができます。
http://www.j-let.org/modules/tinycontent4/index.php?id=11
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■第8号のもくじ■
★リレートーク No. 8 杉野 直樹 中部支部
★FLEAT5速報
★支部ホームページ更新情報
☆関西支部
★編集後記
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★リレートーク No.8 杉野 直樹 (中部支部)
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立命館大学の杉野直樹です。出だしから私事で恐縮ですが,昨年4月に初めて私学風土の中に身を置きました。着任以来,日々何かしらの驚きがある一方 で,「いずこも同じ」と思えるようなことも徐々に見え始めてきました。
同じようなことがe-learningやCAIについてもあてはまるような気がしています。例えば次々と開発されるコースウェアやCMS/LMSについて見聞きすると,「こんなことも,あんなことも,いつでも,どこでも,誰でもできる」が続々と増えていきます。
もちろん目新しいものの表面的なきらびやかさに惑わされてばかりはいられません。と言うのも,「こんなことも...」の総和が必ずしも最高のシステムを 意味しないばかりか,気がつくと授業中に実際に向かっているのがコンピュータのモニタだったり,「これがあればきっと学生は自主的に勉強してくれるだろう」と勝手な期待を抱いたり,もっとひどい場合には「こんな恵まれた環境下で勉強しない奴は...」とつい思ったりする危険性もあるからです。
結局本質は何ら変わらないのでしょう。学習者一人一人の顔を思い浮かべながら教材を準備し,彼らの学習履歴/活動をモニタ・評価し,適切なフィードバックを与えること,同じ教室にいるクラス全体を「いい雰囲気」にもっていくこと,こうしたことこそが英語教師としての私たちの仕事だ,と実際に「色々できる」CMSを使いながら痛感しています。
実は,着任時最大の驚きは隣の研究室の先生---同時期に同じ学部に着任しただけでなく,歳までも同じでした---との出会いでした。まったくの偶然でしたが,この幸運に日々感謝しております。近場のようですが,支部のboundaryを超えて,杉森直樹先生にバトンを渡します。
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★FLEAT5速報
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7月末に盛会のうちに第45回全国大会が終了し、続いて、米国ユタ州でIALLTとLET共催のFLEAT5が開催されています。1981年に第1回FLEATが東京で開催されてから日本で2回、カナダで1回開催され、第5回目の今回が初めてのアメリカ開催です。そのプロボの会場から、第1日目の様子をお届けします。
今回のFLEAT5は、マリオットホテルとBrigham Young University(BYU)を会場として行われています。8月5日、6日には、Brigham Young UniversityでさまざまなPreconference sessionsが行われ、FLEAT開催の前日となる7日夕方には、マリオットホテルでWelcome Receptionが開かれました。広いレセプションルームに10人掛けの大きな円卓が20ほど並べられ、名札をつけた参加者は、インディアンの伝統的な歌と踊りを見ながら夕食を共にしました。IALLTの大会は2年に一度の開催ということで、久しぶりの再会を抱き合って喜ぶ姿があちこちにあり、お互いの友達を紹介しあっては人の輪が徐々に広がり、和やかな雰囲気のうちに、2時間があっという間に過ぎていました。
8月8日がFLEAT5の第1日目です。展示会場は朝8時から開かれ、開会式は朝8時半から、昨晩レセプションの開かれたマリオットホテルの会場で始まりました。開会式の司会は、BYUのHarold Hendricks氏です。メールマガジン創刊号にボイスメッセージをいただいた方が目の前で実際に話されているのを聞くのは、ちょっと不思議な気がするものです。Hendricks氏の紹介でLETの大八木会長、IALLTのLiddell会長、BYU代表者の挨拶があり、開会式最後に第1回FLEATのIALLT側担当者のお二人が紹介され、会場の参加者全員から暖かい拍手が送られました。そのうちのお一人は、現在はタイにお住まいで、この大会に参加するためにはるばるお出かけになったとのことでした。IALLTの皆さんが、FLEATにかける特別の想いが伝わり、二つの学会が20余年をかけて培ってきた交流の深さを感じた一瞬でした。
開会式に続いて、同じ会場でTom Welch氏によるKeynote Addressがあり、10時からRefreshment Breakとなりました。飲み物などは、展示とポスターセッションが行われる会場横のロビーに用意されており、参加者全員が自然に次の会場に移動するようになっています。Refreshment Breakは10時から10時30分までの30分間、ポスターセッションは、10時15分から次のBreakout sessionsが始まる11時までの45分間と予定されています。ポスターセッション発表はLET会員も多く盛況で、同じ会場で、日本から唯一賛助会員で展示参加した内田洋行の皆さんが、全員総出で英語の質問に答えていらっしゃる姿がとても印象的でした。
11時から3つのBreakout sessionsがありましたが、その会場が休憩場所をはさんで展示とポスターセッションの行われている会場の向かい側ということもあり、展示・ポスターを見終えた後、休憩場所に戻って歓談する人もたくさんいました。先日終わったばかりのLETの全国大会に比べると、会場全体の時間の流れが、非常にゆったりしているようにみえます。日本では、研究大会のプログラムといえば時間の無駄を無くすことを最優先しがちですが、人の流れの作り方や時間の使い方は、基本的な発想の部分で、やはり日本とアメリカは違うのだという思いを強くしました。そして、その違いの最たるものは、おそらく昼食の取り方です。11時から1時間のセッションが終わったあと、参加者は全員、昼食が用意された会場に移り、食事を共にします。第1日目の今日は、10人掛けのテーブルが地域ごとに指定されていて、ここでもまた、新たな人の輪を作る機会が提供されていました。LETと指定されたテーブルも用意され、私たちもまた、旧交を温めるひと時を持つことができました。
FLEATの3日間を通して、午後のセッションはすべてBYUが会場となります。ホテル前に3台のバスが並び、昼食を共にした参加者は、また全員一緒にバスに乗って移動します。ホテルからBYUまでは、徒歩であれば30分くらいでしょうか?歩けない距離ではありませんが、プロボは大変な暑さで、高地のため湿気はないものの、日差しの強さは並大抵ではありません。レンタカーがない限り、実質的には、チャーターバス以外には移動の手段がありませんので、全員一緒に行動することとなります。200名近くの集団が、1日一緒に動いて回る学会というのは、日本では、珍しいのではないでしょうか?
BYUまでは、バスであれば5分程度でつきます。アメリカ有数の私立大学であるBYUのキャンパスは、設備もよく、隅々まで実に良く整備されています。大学の正門は、山を後ろに控え、色とりどりに植えられた花の色が目にまぶしい大変美しいものでした。
発表会場となるJ.F. Smith Buildingは、完成したばかりでBYU構内でも最も新しい校舎です。最新の機器を備えた会場で、2時から3時45分まで、45分の発表が2組、4時15分から5時半までは、30分の発表が2組、それぞれ15分の休憩を挟んで行われました。そして、3時45分から4時15分までの30分間は、再び、Refreshment Breakです。校庭にクッキーとジュースが用意され、参加者全員、外でしばらく歓談です。
校庭でしばらく過ごすうち、どこをみても塵ひとつ落ちていないこと、キャンパスのあちこちに様々な花が咲いていること、職員の方も、学生も、服装・立ち居振る舞いが実にさわやかであることなどに気づきました。大学構内は、禁酒・禁煙・カフェイン厳禁ですので、全ての人に歓迎される環境ではないかもしれませんが、一度こういうところで研究に没頭してみたいと切望される方も多かろうと思いました。
そして、BYUにまつわる面白い話をひとつ教えてもらいました。大学を囲むように立っている山の中腹に大きなYの文字があります。創設者Bringham YoungのYの字だそうですが、この文字がいつもくっきりと白く山肌に映えているのは、毎年新入生が全員で白いペンキを塗るからだそうです。巨大な文字を白く塗り上げるのは大変な作業だと思いますが、その作業を通してBYUの一員という人の輪を作りあげていくのでしょう。
第1日目のプログラムが全て終了し、再び全員でバスに乗り、ホテルに戻りました。部屋の窓からは、大きなYの字がくっきりと見えます。一日を振り返り、心地よい疲労感を覚えながら、海外の学会に参加すると、国内の学会とはどこか質の違うもの得るものだと改めて感じました。あと2日間、さらにいろいろな発表や催しが予定されていますが、メルマガの配信に間に合うよう、第一目の報告のみ、お届けいたします。LET会員の皆様には、Newsletterで、FLEAT全体の報告を、第45回全国大会の報告とともに、お届けする予定です。今しばらくお待ちください。
[本部広報担当 前田道代]
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★支部ホームページ情報
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7~8月の支部ホームページ更新情報をお届けします。
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☆関西支部
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マルティメディア&インターネット研究部会:
2005年度第1回研究会 8月27日(土) 平安女学院大学 高槻キャンパス
http://www.let-kansai.org/bukai-mi.htm
基礎理論研究部会:
9月例会 9月17日(土) 関学大梅田キャンパス
http://www.let-kansai.org/bukai-kiso.html
中高授業研究部会:
第11回中学高校教員のための英語教育セミナー
8月6日(土)・7日(日) 京都外国語大学2号館211教室
http://www.let-kansai.org/bukai-jugyo.html
大学授業研究部会:
若手研究会 8月4日(木) 流通科学大学 5208教室
http://www.let-kansai.org/bukai-daigaku.html
英語の発音教育研究部会:
第13回研究会 9月11日(日)西宮プレラホール会議室
http://www.let-kansai.org/bukai-hatsu.html
早期英語教育研究部会:
2005年度早期英語教育研究部会例会
9月24日(土) 大阪市立大学文化交流センター小セミナー室
http://www.let-kansai.org/bukai-soki.html
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★編集後記
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毎月10日に配信していますので、第8号もなんとか予定通り配信したいと、プロボからメルマガの原稿を送らせていただきます。デジカメという便利なものがあるとはいえ、素人写真で、がんばってはみたものの、出来はよくありません。記事も書き上げてはみたものの、かなり主観的で、果たしてこれでよいものだろうかと、迷いはいろいろありますが、研究発表もしないのに、本部広報担当が二人揃ってプロボまでやってきたのは、LETにとっては大切な財産であるFLEATの報告をさせていただくという目的のためだけですので、速報性が命であるメルマガ用の報告は、このまま配信させていただこうと思います。少しでも、会場の雰囲気を感じていただき、少しでも楽しんで読んでいただければ、心からうれしく思います。
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☆メルマガ退会・アドレス変更方法のご案内
メルマガの配信を止めたい時は以下の手順で配信を解除してください。また、アドレスを変更したい場合は一度退会し、再度登録してください。
1. 以下のURL(本部サイト)にアクセスし、「メルマガ」のページを開く。
http://www.j-let.org →"Contents in Japanese"→「全国版メールマガジン
INFO-MAG」(ご案内)
2.「INFO-MAG会員の方へ」の下にあるテキストボックスに、登録してあるメール
アドレスを入力し、[退会またはオプションの変更]をクリック。
3.次のページで「退会」ボタンをクリック。
4.退会確認のメールが届く。メールの中に書かれているURLを開く(クリック)。
5.開いたページの[退会]ボタンをクリック。
6.手続き完了。
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編集担当者
【九州・沖縄支部】竹野茂(宮崎公立大学)田口純(筑紫女学園大学)
【関西支部】名部井敏代(関西大学)佐々木顕彦(関西学院中学部)
【中部支部】高橋美由紀(兵庫教育大学)伊藤隆(名古屋学院大学)
【関東支部】保崎則雄(早稲田大学)下島容義(聖パウロ学園高等学校)
【本部広報担当】前田道代(神奈川県立外語短期大学)
本号に限り、写真入りのHTMLメールでお届けします。写真が見えない場合、メールソフトでHTMLメールを読めるように設定をしていただくか、LET本部の「全国版メールマガジン」のコーナーで同様の内容を閲覧することができます。
http://www.j-let.org/modules/tinycontent4/index.php?id=11
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■第8号のもくじ■
★リレートーク No. 8 杉野 直樹 中部支部
★FLEAT5速報
★支部ホームページ更新情報
☆関西支部
★編集後記
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★リレートーク No.8 杉野 直樹 (中部支部)
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立命館大学の杉野直樹です。出だしから私事で恐縮ですが,昨年4月に初めて私学風土の中に身を置きました。着任以来,日々何かしらの驚きがある一方 で,「いずこも同じ」と思えるようなことも徐々に見え始めてきました。
同じようなことがe-learningやCAIについてもあてはまるような気がしています。例えば次々と開発されるコースウェアやCMS/LMSについて見聞きすると,「こんなことも,あんなことも,いつでも,どこでも,誰でもできる」が続々と増えていきます。
もちろん目新しいものの表面的なきらびやかさに惑わされてばかりはいられません。と言うのも,「こんなことも...」の総和が必ずしも最高のシステムを 意味しないばかりか,気がつくと授業中に実際に向かっているのがコンピュータのモニタだったり,「これがあればきっと学生は自主的に勉強してくれるだろう」と勝手な期待を抱いたり,もっとひどい場合には「こんな恵まれた環境下で勉強しない奴は...」とつい思ったりする危険性もあるからです。
結局本質は何ら変わらないのでしょう。学習者一人一人の顔を思い浮かべながら教材を準備し,彼らの学習履歴/活動をモニタ・評価し,適切なフィードバックを与えること,同じ教室にいるクラス全体を「いい雰囲気」にもっていくこと,こうしたことこそが英語教師としての私たちの仕事だ,と実際に「色々できる」CMSを使いながら痛感しています。
実は,着任時最大の驚きは隣の研究室の先生---同時期に同じ学部に着任しただけでなく,歳までも同じでした---との出会いでした。まったくの偶然でしたが,この幸運に日々感謝しております。近場のようですが,支部のboundaryを超えて,杉森直樹先生にバトンを渡します。
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★FLEAT5速報
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7月末に盛会のうちに第45回全国大会が終了し、続いて、米国ユタ州でIALLTとLET共催のFLEAT5が開催されています。1981年に第1回FLEATが東京で開催されてから日本で2回、カナダで1回開催され、第5回目の今回が初めてのアメリカ開催です。そのプロボの会場から、第1日目の様子をお届けします。
今回のFLEAT5は、マリオットホテルとBrigham Young University(BYU)を会場として行われています。8月5日、6日には、Brigham Young UniversityでさまざまなPreconference sessionsが行われ、FLEAT開催の前日となる7日夕方には、マリオットホテルでWelcome Receptionが開かれました。広いレセプションルームに10人掛けの大きな円卓が20ほど並べられ、名札をつけた参加者は、インディアンの伝統的な歌と踊りを見ながら夕食を共にしました。IALLTの大会は2年に一度の開催ということで、久しぶりの再会を抱き合って喜ぶ姿があちこちにあり、お互いの友達を紹介しあっては人の輪が徐々に広がり、和やかな雰囲気のうちに、2時間があっという間に過ぎていました。
8月8日がFLEAT5の第1日目です。展示会場は朝8時から開かれ、開会式は朝8時半から、昨晩レセプションの開かれたマリオットホテルの会場で始まりました。開会式の司会は、BYUのHarold Hendricks氏です。メールマガジン創刊号にボイスメッセージをいただいた方が目の前で実際に話されているのを聞くのは、ちょっと不思議な気がするものです。Hendricks氏の紹介でLETの大八木会長、IALLTのLiddell会長、BYU代表者の挨拶があり、開会式最後に第1回FLEATのIALLT側担当者のお二人が紹介され、会場の参加者全員から暖かい拍手が送られました。そのうちのお一人は、現在はタイにお住まいで、この大会に参加するためにはるばるお出かけになったとのことでした。IALLTの皆さんが、FLEATにかける特別の想いが伝わり、二つの学会が20余年をかけて培ってきた交流の深さを感じた一瞬でした。
開会式に続いて、同じ会場でTom Welch氏によるKeynote Addressがあり、10時からRefreshment Breakとなりました。飲み物などは、展示とポスターセッションが行われる会場横のロビーに用意されており、参加者全員が自然に次の会場に移動するようになっています。Refreshment Breakは10時から10時30分までの30分間、ポスターセッションは、10時15分から次のBreakout sessionsが始まる11時までの45分間と予定されています。ポスターセッション発表はLET会員も多く盛況で、同じ会場で、日本から唯一賛助会員で展示参加した内田洋行の皆さんが、全員総出で英語の質問に答えていらっしゃる姿がとても印象的でした。
11時から3つのBreakout sessionsがありましたが、その会場が休憩場所をはさんで展示とポスターセッションの行われている会場の向かい側ということもあり、展示・ポスターを見終えた後、休憩場所に戻って歓談する人もたくさんいました。先日終わったばかりのLETの全国大会に比べると、会場全体の時間の流れが、非常にゆったりしているようにみえます。日本では、研究大会のプログラムといえば時間の無駄を無くすことを最優先しがちですが、人の流れの作り方や時間の使い方は、基本的な発想の部分で、やはり日本とアメリカは違うのだという思いを強くしました。そして、その違いの最たるものは、おそらく昼食の取り方です。11時から1時間のセッションが終わったあと、参加者は全員、昼食が用意された会場に移り、食事を共にします。第1日目の今日は、10人掛けのテーブルが地域ごとに指定されていて、ここでもまた、新たな人の輪を作る機会が提供されていました。LETと指定されたテーブルも用意され、私たちもまた、旧交を温めるひと時を持つことができました。
FLEATの3日間を通して、午後のセッションはすべてBYUが会場となります。ホテル前に3台のバスが並び、昼食を共にした参加者は、また全員一緒にバスに乗って移動します。ホテルからBYUまでは、徒歩であれば30分くらいでしょうか?歩けない距離ではありませんが、プロボは大変な暑さで、高地のため湿気はないものの、日差しの強さは並大抵ではありません。レンタカーがない限り、実質的には、チャーターバス以外には移動の手段がありませんので、全員一緒に行動することとなります。200名近くの集団が、1日一緒に動いて回る学会というのは、日本では、珍しいのではないでしょうか?
BYUまでは、バスであれば5分程度でつきます。アメリカ有数の私立大学であるBYUのキャンパスは、設備もよく、隅々まで実に良く整備されています。大学の正門は、山を後ろに控え、色とりどりに植えられた花の色が目にまぶしい大変美しいものでした。
発表会場となるJ.F. Smith Buildingは、完成したばかりでBYU構内でも最も新しい校舎です。最新の機器を備えた会場で、2時から3時45分まで、45分の発表が2組、4時15分から5時半までは、30分の発表が2組、それぞれ15分の休憩を挟んで行われました。そして、3時45分から4時15分までの30分間は、再び、Refreshment Breakです。校庭にクッキーとジュースが用意され、参加者全員、外でしばらく歓談です。
校庭でしばらく過ごすうち、どこをみても塵ひとつ落ちていないこと、キャンパスのあちこちに様々な花が咲いていること、職員の方も、学生も、服装・立ち居振る舞いが実にさわやかであることなどに気づきました。大学構内は、禁酒・禁煙・カフェイン厳禁ですので、全ての人に歓迎される環境ではないかもしれませんが、一度こういうところで研究に没頭してみたいと切望される方も多かろうと思いました。
そして、BYUにまつわる面白い話をひとつ教えてもらいました。大学を囲むように立っている山の中腹に大きなYの文字があります。創設者Bringham YoungのYの字だそうですが、この文字がいつもくっきりと白く山肌に映えているのは、毎年新入生が全員で白いペンキを塗るからだそうです。巨大な文字を白く塗り上げるのは大変な作業だと思いますが、その作業を通してBYUの一員という人の輪を作りあげていくのでしょう。
第1日目のプログラムが全て終了し、再び全員でバスに乗り、ホテルに戻りました。部屋の窓からは、大きなYの字がくっきりと見えます。一日を振り返り、心地よい疲労感を覚えながら、海外の学会に参加すると、国内の学会とはどこか質の違うもの得るものだと改めて感じました。あと2日間、さらにいろいろな発表や催しが予定されていますが、メルマガの配信に間に合うよう、第一目の報告のみ、お届けいたします。LET会員の皆様には、Newsletterで、FLEAT全体の報告を、第45回全国大会の報告とともに、お届けする予定です。今しばらくお待ちください。
[本部広報担当 前田道代]
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★支部ホームページ情報
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7~8月の支部ホームページ更新情報をお届けします。
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☆関西支部
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マルティメディア&インターネット研究部会:
2005年度第1回研究会 8月27日(土) 平安女学院大学 高槻キャンパス
http://www.let-kansai.org/bukai-mi.htm
基礎理論研究部会:
9月例会 9月17日(土) 関学大梅田キャンパス
http://www.let-kansai.org/bukai-kiso.html
中高授業研究部会:
第11回中学高校教員のための英語教育セミナー
8月6日(土)・7日(日) 京都外国語大学2号館211教室
http://www.let-kansai.org/bukai-jugyo.html
大学授業研究部会:
若手研究会 8月4日(木) 流通科学大学 5208教室
http://www.let-kansai.org/bukai-daigaku.html
英語の発音教育研究部会:
第13回研究会 9月11日(日)西宮プレラホール会議室
http://www.let-kansai.org/bukai-hatsu.html
早期英語教育研究部会:
2005年度早期英語教育研究部会例会
9月24日(土) 大阪市立大学文化交流センター小セミナー室
http://www.let-kansai.org/bukai-soki.html
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★編集後記
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毎月10日に配信していますので、第8号もなんとか予定通り配信したいと、プロボからメルマガの原稿を送らせていただきます。デジカメという便利なものがあるとはいえ、素人写真で、がんばってはみたものの、出来はよくありません。記事も書き上げてはみたものの、かなり主観的で、果たしてこれでよいものだろうかと、迷いはいろいろありますが、研究発表もしないのに、本部広報担当が二人揃ってプロボまでやってきたのは、LETにとっては大切な財産であるFLEATの報告をさせていただくという目的のためだけですので、速報性が命であるメルマガ用の報告は、このまま配信させていただこうと思います。少しでも、会場の雰囲気を感じていただき、少しでも楽しんで読んでいただければ、心からうれしく思います。
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☆メルマガ退会・アドレス変更方法のご案内
メルマガの配信を止めたい時は以下の手順で配信を解除してください。また、アドレスを変更したい場合は一度退会し、再度登録してください。
1. 以下のURL(本部サイト)にアクセスし、「メルマガ」のページを開く。
http://www.j-let.org →"Contents in Japanese"→「全国版メールマガジン
INFO-MAG」(ご案内)
2.「INFO-MAG会員の方へ」の下にあるテキストボックスに、登録してあるメール
アドレスを入力し、[退会またはオプションの変更]をクリック。
3.次のページで「退会」ボタンをクリック。
4.退会確認のメールが届く。メールの中に書かれているURLを開く(クリック)。
5.開いたページの[退会]ボタンをクリック。
6.手続き完了。
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編集担当者
【九州・沖縄支部】竹野茂(宮崎公立大学)田口純(筑紫女学園大学)
【関西支部】名部井敏代(関西大学)佐々木顕彦(関西学院中学部)
【中部支部】高橋美由紀(兵庫教育大学)伊藤隆(名古屋学院大学)
【関東支部】保崎則雄(早稲田大学)下島容義(聖パウロ学園高等学校)
【本部広報担当】前田道代(神奈川県立外語短期大学)