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【LET blog 第209号】 (2022年06月10日)

カテゴリー: LET Blog Archives
【LET blog 第209号】
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みなさん、こんにちは。

曇りや雨の日が続き、梅雨に入った地域も増えてまいりましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

今月号の支部企画は、関東支部からの「英文法と紐付けた音声指導:in the case of the "droppable [h]"」です。

それでは、今月号の blog をどうぞご覧ください。

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■ 第209号のもくじ
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■ 支部企画:関東支部「英文法と紐付けた音声指導:in the case of the "droppable [h]"
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■ 支部研究大会・支部総会情報
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□ 関西支部
□ 九州・沖縄支部
□ 関東支部
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■ 支部研究部会情報
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□ 関西支部
 ■ メソドロジー研究部会 2022年度第1回研究会
 ■ 中高授業研究部会 7月例会
 ■ 英語発音教育研究部会 活動休止のお知らせ
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■ 研究員・研究者・教員公募
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■ 編集後記
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【LET blog 第209号】(続き)
http://j-let.org/~wordpress/index.php?itemid=1805#more



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【LET blog 第209号】
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■ 支部企画
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□ 関東支部:「英文法と紐付けた音声指導:in the case of the "droppable [h]"」
  (英語音声指導研究部会 久保 岳夫,開成学園 英語科講師)
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英語にはH-droppingと呼ばれる,語頭の[h]が脱落する現象があります。[h]は音声学では無声声門摩擦音(voiceless glottal fricative)といい,喉仏の裏あたりの声門(glottis)で生み出される音です。日本語を含め多くの言語で使われていますが,声道の奥の方で生み出されるため自己観察が難しく,コントロールすることが難しい音でもあります。

このH-dropping,方言によってはhome, hereなどの内容語の発音においても生じるのですが,どの方言においても大方共通しているのが,he, his, him, her, have, hadなどの機能語の弱形の発音において生じやすいということです。これらの機能語は,どれも英語学習の初期の段階で学ぶことになる基本的な語ばかりであることがわかります。中学校1年生ですぐに学ぶことになる三人称単数の人称代名詞heを含んだbe動詞の英文を見てみましょう。

(1) He is a musician.
(2) Is he a musician?

(1)はいわゆる平叙文になりますが,この場合のheの発音は弱形になっても語頭の[h]は比較的安定しているため,脱落はそれほど頻繁には起こりません。しかし,(2)のように主語とbe動詞をいれかえて疑問文にした途端,[h]は途端に不安定さを帯びることになります。

(1′) hi ɪz ə mjuːˈzɪʃn
(2′) ɪz (h)i ə mjuːˈzɪʃn → ɪzi ə mjuːˈzɪʃn

(1′), (2′)は(1), (2)をそれぞれ音声記号(IPA)を使って表したものです。疑問文にしたことで,[h]の前には[z](有声歯茎摩擦音:voiced alveolar fricative)という別の音が来ていることがわかります。このように,前に別の子音が来る環境では,後続する[h]が不安定になり,脱落も起こりやすくなります。中学1年生にbe動詞の疑問文の構造を教えた後で, Is he a musician?を自然な速さで読み上げて書き取らせてみると,正確に聞き取れていないことがあります。こうしたことは一般動詞の過去形(e.g. Did he go to the concert?),現在完了(e.g. Has he done his homework?)などを教える際にも比較的頻繁に起こります。

H-droppingは一例に過ぎませんが,特定の文法項目と付随して起こりやすい音声現象を意識しながら学習することは重要であると考えています。文法シラバスに基づいて作られた教材は多くありますが,関連する文法項目に音声現象を紐付けた教材がもっと登場してもいいのではないかと思っています。

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■ 支部研究大会・支部総会情報
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□ 関西支部 春季研究大会
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LET関西支部では、2022年6月26日(日)にオンライン(Zoom)にて、春季研究大会を開催します。6月23日正午まで参加申込を受付いたします。

詳細は
http://www.let-kansai.org/htdocs/
をご覧ください。

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■ 九州・沖縄支部 2022年度支部研究大会(第49回研究大会)
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期  日:2022年6月25日(土)
開催形式:オンライン開催
大会本部:大分大学 旦野原キャンパス(〒870-1192 大分市大字旦野原700番地)

講演
「明日の授業に活かす『意味順』英語指導––文法指導の体系化を目指して––」
 田地野 彰先生(名古屋外国語大学)

シンポジウム
「英語表現力育成を目指した授業改善」
コーディネーター(兼パネリスト1):麻生 雄治先生(大分大学)
パネリスト2:吉永 早紀子先生(中津市立中津中学校)
パネリスト3:三浦 宏昭先生(大分県立大分上野丘高等学校)

ワークショップ
「ICTを活用した英語授業改善の取り組み」
相原 勝斗志先生(長崎県立佐世保西高等学校)

申込先
https://forms.office.com/Pages/ResponsePage.aspx?id=9S8ynt2-7EKkuMgIgbQquKfq8Vi_MVxGuN4li39aPjBUMjA0WlBMTUZTWEtEUEZTSFlTUlkwQlI5MC4u

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■ 関東支部 第147回(2022年春季)支部大会
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新学期が始まり、皆様におかれましてはお忙しくお過ごしかと存じます。

さて、関東支部では6月18日(土)に以下の通り、第147回(2022年春季)支部大会を開催致します。皆様のご参加を心待ちにしております。

テーマ:「機械翻訳を用いた英語学習とその指導:課題と展望」
日 時:2022年6月18日(土)午後
会 場:オンライン開催(Zoom)
内 容:基調講演、研究発表、実践報告、企業プレゼン ほか
基調講演:「機械翻訳が問い直す言語教育・言語・知性 -複言語主義・言語ゲーム・サイボーグ-」
(柳瀬洋介/京都大学 国際高等教育院 附属国際学術言語教育センター教授)
参加費:無料(ただし会員に限る)
お問い合わせ:LET関東支部事務局(let.kanto.office<ATMARK>gmail.com)

※申込方法やプログラム等の詳細につきましては、関東支部ウェブサイト(www.kanto.j-let.org/)に掲載いたします。

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■ 支部研究部会情報
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□ 関西支部
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■ メソドロジー研究部会 2022年度第1回研究会
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2022年7月9日(土)に2022年度第1回研究会を関西大学梅田キャンパスにて開催します。ハイブリッドでの開催になりますので,オンライン(Zoom)でもご参加いただけます。

詳細はメソドロジー研究部会ホームページをご確認ください。

https://mizumot.com/methodology/

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■ 中高授業研究部会 7月例会
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京都教育大学英語の教え方研究会:自由と創造 第6回例会 & 外国語教育メディア学会関西支部中高授業研究部会 7月例会

日 時:7月10日(日)15:00-16:30 Zoomによるオンライン開催
内 容:
「共同学習の実践と七転び八起きの日々」高瀬翔太(大阪府守口市立庭窪中学校)

インターネットの普及やコロナ禍に混じえ、子どもたちは今、人間関係が希薄になりつつあり、孤独を感じてしまっていると言っても過言ではないかもしれません。コロナ不安による不登校生が増加してしていく中でも、こども達が、つながっていき、そのつながりの土壌を培っていくカギとなるのが、共同学習です。また、競争は劣等感を生み出しますが、共同学習は達成感を生み出します。今回のレポートでは、語彙習得や文法習得の観点における、共同学習の実践を報告します。私は教員として8年目を迎えますが、成長の一直線を歩んできたわけではありません。挑戦しては失敗を繰り返し、そして、今の私がいます。その中でも私が意識してきたのは、学習指導要領における「人格の完成」です。人間性を豊かにし、人格の完成を目指すために、教員たるべきこととは何なのかを一緒に考えていきましょう。

「協同学習で英語力をアップするためには?」西本有逸(京都教育大学)

協同学習が一番困難な教科は英語だとされています(佐藤学)。習熟度にもよりますがL2での話し合いは期待できません。おしゃべりにならないような、英語力をアップする協同学習を考えてみたいと思います。

参加費:無料
要予約:下記問合せ先へ前日までにメールによる
問合せ先:西本有逸(yuitsu<ATMARK>kyokyo-u.ac.jp)

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■ 英語発音教育研究部会 活動休止のお知らせ
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英語発音教育研究部会は、2001年に発足以来85回の研究会を開催し、ワークショップなどで支部活動にも貢献して参りましたが、この度、一時活動を休止することになりました。

これまでに、発表あるいはご参加戴いた方々にお礼申し上げます。

いずれ再開することになりますが、今しばらくお待ちください。

部会長:有本 純(関西国際大学)

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■ 研究員・研究者・教員公募
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JREC-IN の公募情報を「外国語教育」で検索した結果です。
https://goo.gl/fvDGx6

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■ 編集後記
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お願いだ、さっぽらせてくれないか(定期)

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□ LET blog(旧メルマガ)のバックナンバーは、LET blog・アーカイブで閲覧できます。
http://j-let.org/~wordpress/index.php?catid=22&blogid=1
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LET blog 委員会
【関東支部】
 若有 保彦(秋田大学)
 森谷 祥子(東京大学大学院生)
【中部支部】
 伊藤 佳貴(大同大学大同高等学校)
 吉川 りさ(名古屋工業大学)
【関西支部】
 神谷 健一(大阪工業大学)
 今尾 康裕(大阪大学)
【九州・沖縄支部】
 麻生 雄治(大分大学)
 竹安 大 (福岡大学)
【LET blog 編集責任者】
 阪上 辰也 (広島大学)

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