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【LET blog 第170号】 (2019年03月10日)
カテゴリー: LET Blog Archives
投稿者: つらい編集長つらい
【LET blog 第170号】
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みなさん、こんにちは。
春が近づきつつあることを感じられる日が多くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
新年度に向けて、いろいろと重なる時期ですが、体調を崩されませんようご自愛ください。
さて、今月の支部企画は、中部支部からの「高等学校における英語教育の現状」です。
それでは、今月号の blog をどうぞご覧ください。
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■ 第170号のもくじ
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■ FLEAT VII のお知らせ
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■ 支部企画
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□ 中部支部:高等学校における英語教育の現状
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■ 支部研究大会情報
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□ 九州・沖縄支部
□ 中部支部
□ 関東支部
□ 関西支部
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■ 支部研究部会情報
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□ 関西支部
■ 第10次 基礎理論研究部会 第9回研究例会
■ 第25回中学高校教員のための英語教育セミナー
■ 電子語学教材開発研究部会共催「FLExICT Expo 2018」
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■ 研究員・研究者・教員公募
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■ 編集後記
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【LET blog 第170号】(続き)
http://j-let.org/~wordpress/index.php?itemid=1766#more
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【LET blog 第170号】
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■ FLEAT VII のお知らせ
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2019年8月6日 (火) から9日 (金) まで開催のFLEAT VII (早稲田大学) の発表申込を受付中です。
・詳細:http://www.j-let.org/fleatvii/
なお,本大会はLET第59回全国研究大会を兼ねております。
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■ 支部企画
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□ 中部支部:高等学校における英語教育の現状
伊藤佳貴(大同大学大同高等学校)
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数年前より、文部科学省の英語教育推進リーダーとして全国の私立学校への視察と研修会の講師を務めております。その研修会において先生方から受ける質問の一つに、四技能の指導と評価に関する内容があります。なかでもスピーキングとライティングについては、多くの先生が2020年度から始まる新しい大学入試に対応するために、授業改革の必要を強く感じられているようですが、しかしながら現実には、「採点に時間がかかる」「公平な評価をすることが難しい」などの理由から、定期テストの評価対象には入れていない学校が依然として多いことを知りました。
筆者の勤務校では、3年前から定期テストにスピーキングとライティングを含む四技能評価を導入しました。本ブログでは、この取り組みによって生徒の中に生まれた「ちょっとした変化」についてご紹介いたします。
四技能評価の導入に先立ち、最初に取り組んだことはクラスサイズを小さくしたことです。具体的には、1クラスにおける生徒数を最大20名以内とするように環境を整えました。こうすることで、生徒一人ひとりへの指導を充実させ、学習活動の観察や振り返りがきめ細やかに行えることを期待しました。また、定期テストの形式も変更しました。評価におけるスピーキングとライティングの採点時間を確保するために、定期テストの一部をマークシートで処理することにしました。
定期テストにスピーキングを導入したことで、授業でのスピーキング活動が増えたのは勿論ですが、休み時間における教室の雰囲気も大きく変わりました。生徒同士が英語で会話しはじめたのです。彼らにとっては、単なるテスト対策なのかもしれませんが、我々英語教師からすると、昼休みの教室で「生徒が自ら英語で会話を始めた」という事実に大変感動したことを覚えています。
また、学習活動を記録するために学習支援アプリの「ロイロノート」を活用したことも、よい成果を生みました。音読活動一つを例に挙げても、正直に申し上げると以前は「とりあえず大きな声で読めればよい」という程度の指導内容でしたが、ロイロノートを使ってからは、生徒一人ひとりの音読をチェックすることが可能となり、個々の発音やイントネーションなど、これまでの授業ではなかなか踏み込めなかったレベルまでの指導が可能になりました。
定期テストへのライティング導入も生徒によい変化をもたらしました。以前のテストではライティングとは名ばかりで、文法重視の問題や例文を暗記しておけば得点できる問題を多く出しておりました。しかし、民間の検定試験を模した形式で50~60語程度のライティングを課すようになってから、生徒の学習姿勢に変化が見られました。特に生徒から受ける質問の内容が変わりました。例えば、以前なら”in addition”という表現を「知っていること」が得点への鍵でしたが、現在のライティング問題では、それをどの場面で使うかを知らなければ点数を得られません。文法や表現の知識だけで満足させていた以前に比べて、今では生徒の意識を「どのように使うか」というレベルに高められたように思います。
筆者自身もまだまだ試行錯誤をしながら四技能の授業に挑んでいる状況ではありますが、高等学校における英語教育がより実り多いものになるように、まずは勤務校の仲間と力を合わせて、日々の学習指導に取り組んでいきたいと思います。
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■ 支部研究大会情報
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□ 九州・沖縄支部
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LET九州・沖縄支部 第48回支部研究大会
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日 時:2019年6月1日(土)
会 場:熊本大学
大会テーマ: 音声言語として英語をどのように教えるのかGeneration Zに向けた新たなアプローチ
講 演:「日本語母語話者は英語をどのように聞いているのか:ボトムアップ処理と音読の役割」
講師:菅井康祐先生(近畿大学、LET関西支部長)
シンポジウム:
コーディネーター兼パネリスト:米岡ジュリ先生(熊本学園大学)
パネリスト:園田恭大先生(熊本市立北部東小学校)
パネリスト:宮本英明先生(真和高等学校)
ワークショップ:「子どもが思いや考えを伝え合うおもしろさを実感する外国語学習」
講師:髙田実里先生(熊本大学教育学部附属小学校)
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□ 中部支部
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第93回LET中部支部春季研究大会
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2019年5月25日(土)に開催されます第93回春季研究大会の研究及び実践発表の申し込みの受け付けを開始致しました。
以下のウェブサイトでお申し込みをお願い致します。
https://goo.gl/forms/SljEacqS75pcVpg33
締め切りは3月29日(金)23:59です。
大会情報
日 時:2019年5月25日(土) 9:30-17:00
会 場:名古屋学院大学名古屋キャンパスたいほう(予定)
〒456-0062 愛知県名古屋市熱田区大宝二丁目4番45号
短縮 URL:http://bit.ly/LETC2019Spring
奮ってご応募頂きますよう、どうぞよろしくお願い致します。
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□ 関東支部
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第142回(2019年度春季)関東支部研究大会
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関東支部では、2019年6月15日(土)に筑波大学東京キャンパスにおいて支部研究大会を開催します。
つきましては、「研究発表」「実践報告」「ポスター発表」の募集をいたします。
発表を希望される方は関東支部ウェブサイト http://www.kanto.j-let.org/からご応募ください。
締め切りは、4月4日(木)です。
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□ 関西支部
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2019年度LET関西支部春季大会
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日 時:2019年5月18日(土)
場 所:関西国際大学尼崎キャンパス
http://www.kuins.ac.jp/access.html
内容:講演、ワークショップ、研究発表・実践報告、Classroom Tipsなど
講演や WS 等の詳細につきましては、以下のウェブサイトで随時ご連絡申し上げます。
http://www.let-kansai.org/htdocs/
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■ 支部研究部会情報
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□ 関西支部
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■ 早期英語教育研究部会 2018年度第6回例会(淡路島合宿)
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日 時:2019年3月22日(金)- 3月23日(土)
場 所:ウェスティンホテル 淡路
https://www.westin-awaji.com/
内 容:早期英語教育に関する概論書の輪読および研究発表
1.文献輪読
Teaching English to Young Learners: Critical Issues in Language Teaching with 3-12 Year Old
Janice Bland (2015): Bloomsbury
輪読担当:
□ Chapter 14: Assessment and Portfolios
□ Chapter 15: Developing Principled Materials for Young Learners of English as a Foreign Language
担当:未定
2. 対話型発表
募集中
3. ミニ講義 「役立つ脳教室」
担当:井狩幸男先生(大阪市立大学)
詳細は、以下のウェブサイトをご覧ください。
http://www.let-kansai.org/htdocs/?page_id=78
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■ 第25回中学高校教員のための英語教育セミナー
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外国語教育メディア学会関西支部中高授業研究部会 、京都教育大学英語の教え方研究会、京都外国語大学より良い英語教育を考える会 共催
日 時:3月23日(土)9:50-17:30
3月24日(日)10:00-17:30
場 所:キャンパスプラザ京都4階第二講義室(JR京都駅・ビックカメラ前)
内 容:テーマ「新学習指導要領と新入試にどう対応するか?」
詳細は、以下のウェブサイトをご覧ください。
http://www.let-kansai.org/htdocs/?page_id=75
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■ 電子語学教材開発研究部会共催「FLExICT Expo 2018 ―外国語教育、ICT、Active Learning、Classroom Tipsの融合―」
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日 時:2019年3月24日(日)
モーニングセッション・アフタヌーンセッション:9:00-17:50
イブニングセッション:18:15-20:20
場 所: 大阪工業大学梅田キャンパス OIT 梅田タワー2階セミナー室(201/203/204)
・参加費は無料です。(イブニングセッションではお食事をご提供いたします。金額は2000円を予定しています。)
詳細は、以下のウェブサイトをご覧ください。
https://flexict-expo-2018.jimdosite.com
http://www.let-kansai.org/htdocs/?page_id=141
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■基礎理論研究部会協賛イベント「言語・身体・情動を統合した第二言語(英語)習得」
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(主催:関西学院大学言語教育センター)
日 時: 3月 31日(日) 13時00分 ~ 17時30分
開催地: 関西学院大学大阪梅田キャンパス
●第一部:シンポジウム(13:00-15:00)
※定員なし/当日自由参加
コーディネータ・パネリスト(1):門田 修平(関西学院大学法学部・大学院言語コミュニケーション文化研究科教授)
「言語・身体・情動の統合:第二言語習得とミラーシステム、相互作用本能、用法基盤モデルをめぐって」
パネリスト(2):鈴木 寿一(京都外国語大学大学院外国語学研究科講師)
「言語の学習と身体(運動):TPRが効果を発揮するとき、しないとき」
パネリスト(3):金澤 佑(関西学院大学国際学部専任講師・LET関西支部基礎理論研究部会部会長)
「言語的意味処理を超えて:外国語学習を促進するミクロ情動関与処理」
パネリスト(4):小口 真澄(英語芸術学校MARBLES主催・演出・脚本家)
「英語教育に演劇手法は本当に効果的なのか?」
●第二部:ワークショップ(15:15-17:30)
※定員50名(先着順)/要事前申し込み(キャンセル待ち受付中)
内容: ミュージカル:「Beauty and the Beast(美女と野獣)」
ミュージカルを活用した英語学習・指導の実践をめざしたワークショップ
講師: 小口 真澄(英語芸術学校MARBLES主催・演出・脚本家/
新潟県魚沼市魚沼産☆夢ひかりキッズミュージカルプロジェクト演出・脚本/聖セシリア女子中学校 English Express 講師)
※第一部・第二部片方のみの参加や、第二部の見学も可能です。
詳細は、以下のウェブサイトをご覧ください。
http://www.let-kansai.org/htdocs/?page_id=74
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■ 研究員・研究者・教員公募
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JREC-IN の公募情報を「外国語教育」で検索した結果です。
https://goo.gl/fvDGx6
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■ 編集後記
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上記 FLExICT Expo 2018 のアフタヌーンセッションに登場予定です。
HiroTan についてご紹介(して、他校でも導入してほしい話を)します!
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□blog(旧メルマガ)のバックナンバーは、LET blog・アーカイブで閲覧できます。
http://j-let.org/~wordpress/index.php?catid=22&blogid=1
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☆更新案内のお知らせ停止・アドレス変更は、以下 URL にてお願いいたします。
http://www.j-let.org/→「LET メールマガジン」
→「ご案内」
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LET blog 委員
【関東支部】
若有 保彦(秋田大学)
森谷 祥子(東京大学大学院生)
【中部支部】
西尾 由里(名城大学)
犬塚 章夫(愛知県碧南市立日進小学校)
【関西支部】
深田 將揮(畿央大学)
神谷 健一(大阪工業大学)
【九州・沖縄支部】
麻生 雄治(長崎県立大学)
筒井 英一郎(北九州市立大学)
【LET blog 編集責任者】
阪上 辰也 (広島大学)
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みなさん、こんにちは。
春が近づきつつあることを感じられる日が多くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
新年度に向けて、いろいろと重なる時期ですが、体調を崩されませんようご自愛ください。
さて、今月の支部企画は、中部支部からの「高等学校における英語教育の現状」です。
それでは、今月号の blog をどうぞご覧ください。
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■ 第170号のもくじ
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■ FLEAT VII のお知らせ
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■ 支部企画
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□ 中部支部:高等学校における英語教育の現状
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■ 支部研究大会情報
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□ 九州・沖縄支部
□ 中部支部
□ 関東支部
□ 関西支部
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■ 支部研究部会情報
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□ 関西支部
■ 第10次 基礎理論研究部会 第9回研究例会
■ 第25回中学高校教員のための英語教育セミナー
■ 電子語学教材開発研究部会共催「FLExICT Expo 2018」
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■ 研究員・研究者・教員公募
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■ 編集後記
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【LET blog 第170号】(続き)
http://j-let.org/~wordpress/index.php?itemid=1766#more
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【LET blog 第170号】
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■ FLEAT VII のお知らせ
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2019年8月6日 (火) から9日 (金) まで開催のFLEAT VII (早稲田大学) の発表申込を受付中です。
・詳細:http://www.j-let.org/fleatvii/
なお,本大会はLET第59回全国研究大会を兼ねております。
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■ 支部企画
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□ 中部支部:高等学校における英語教育の現状
伊藤佳貴(大同大学大同高等学校)
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数年前より、文部科学省の英語教育推進リーダーとして全国の私立学校への視察と研修会の講師を務めております。その研修会において先生方から受ける質問の一つに、四技能の指導と評価に関する内容があります。なかでもスピーキングとライティングについては、多くの先生が2020年度から始まる新しい大学入試に対応するために、授業改革の必要を強く感じられているようですが、しかしながら現実には、「採点に時間がかかる」「公平な評価をすることが難しい」などの理由から、定期テストの評価対象には入れていない学校が依然として多いことを知りました。
筆者の勤務校では、3年前から定期テストにスピーキングとライティングを含む四技能評価を導入しました。本ブログでは、この取り組みによって生徒の中に生まれた「ちょっとした変化」についてご紹介いたします。
四技能評価の導入に先立ち、最初に取り組んだことはクラスサイズを小さくしたことです。具体的には、1クラスにおける生徒数を最大20名以内とするように環境を整えました。こうすることで、生徒一人ひとりへの指導を充実させ、学習活動の観察や振り返りがきめ細やかに行えることを期待しました。また、定期テストの形式も変更しました。評価におけるスピーキングとライティングの採点時間を確保するために、定期テストの一部をマークシートで処理することにしました。
定期テストにスピーキングを導入したことで、授業でのスピーキング活動が増えたのは勿論ですが、休み時間における教室の雰囲気も大きく変わりました。生徒同士が英語で会話しはじめたのです。彼らにとっては、単なるテスト対策なのかもしれませんが、我々英語教師からすると、昼休みの教室で「生徒が自ら英語で会話を始めた」という事実に大変感動したことを覚えています。
また、学習活動を記録するために学習支援アプリの「ロイロノート」を活用したことも、よい成果を生みました。音読活動一つを例に挙げても、正直に申し上げると以前は「とりあえず大きな声で読めればよい」という程度の指導内容でしたが、ロイロノートを使ってからは、生徒一人ひとりの音読をチェックすることが可能となり、個々の発音やイントネーションなど、これまでの授業ではなかなか踏み込めなかったレベルまでの指導が可能になりました。
定期テストへのライティング導入も生徒によい変化をもたらしました。以前のテストではライティングとは名ばかりで、文法重視の問題や例文を暗記しておけば得点できる問題を多く出しておりました。しかし、民間の検定試験を模した形式で50~60語程度のライティングを課すようになってから、生徒の学習姿勢に変化が見られました。特に生徒から受ける質問の内容が変わりました。例えば、以前なら”in addition”という表現を「知っていること」が得点への鍵でしたが、現在のライティング問題では、それをどの場面で使うかを知らなければ点数を得られません。文法や表現の知識だけで満足させていた以前に比べて、今では生徒の意識を「どのように使うか」というレベルに高められたように思います。
筆者自身もまだまだ試行錯誤をしながら四技能の授業に挑んでいる状況ではありますが、高等学校における英語教育がより実り多いものになるように、まずは勤務校の仲間と力を合わせて、日々の学習指導に取り組んでいきたいと思います。
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■ 支部研究大会情報
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□ 九州・沖縄支部
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LET九州・沖縄支部 第48回支部研究大会
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日 時:2019年6月1日(土)
会 場:熊本大学
大会テーマ: 音声言語として英語をどのように教えるのかGeneration Zに向けた新たなアプローチ
講 演:「日本語母語話者は英語をどのように聞いているのか:ボトムアップ処理と音読の役割」
講師:菅井康祐先生(近畿大学、LET関西支部長)
シンポジウム:
コーディネーター兼パネリスト:米岡ジュリ先生(熊本学園大学)
パネリスト:園田恭大先生(熊本市立北部東小学校)
パネリスト:宮本英明先生(真和高等学校)
ワークショップ:「子どもが思いや考えを伝え合うおもしろさを実感する外国語学習」
講師:髙田実里先生(熊本大学教育学部附属小学校)
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□ 中部支部
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第93回LET中部支部春季研究大会
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2019年5月25日(土)に開催されます第93回春季研究大会の研究及び実践発表の申し込みの受け付けを開始致しました。
以下のウェブサイトでお申し込みをお願い致します。
https://goo.gl/forms/SljEacqS75pcVpg33
締め切りは3月29日(金)23:59です。
大会情報
日 時:2019年5月25日(土) 9:30-17:00
会 場:名古屋学院大学名古屋キャンパスたいほう(予定)
〒456-0062 愛知県名古屋市熱田区大宝二丁目4番45号
短縮 URL:http://bit.ly/LETC2019Spring
奮ってご応募頂きますよう、どうぞよろしくお願い致します。
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□ 関東支部
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第142回(2019年度春季)関東支部研究大会
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関東支部では、2019年6月15日(土)に筑波大学東京キャンパスにおいて支部研究大会を開催します。
つきましては、「研究発表」「実践報告」「ポスター発表」の募集をいたします。
発表を希望される方は関東支部ウェブサイト http://www.kanto.j-let.org/からご応募ください。
締め切りは、4月4日(木)です。
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□ 関西支部
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2019年度LET関西支部春季大会
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日 時:2019年5月18日(土)
場 所:関西国際大学尼崎キャンパス
http://www.kuins.ac.jp/access.html
内容:講演、ワークショップ、研究発表・実践報告、Classroom Tipsなど
講演や WS 等の詳細につきましては、以下のウェブサイトで随時ご連絡申し上げます。
http://www.let-kansai.org/htdocs/
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■ 支部研究部会情報
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□ 関西支部
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■ 早期英語教育研究部会 2018年度第6回例会(淡路島合宿)
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日 時:2019年3月22日(金)- 3月23日(土)
場 所:ウェスティンホテル 淡路
https://www.westin-awaji.com/
内 容:早期英語教育に関する概論書の輪読および研究発表
1.文献輪読
Teaching English to Young Learners: Critical Issues in Language Teaching with 3-12 Year Old
Janice Bland (2015): Bloomsbury
輪読担当:
□ Chapter 14: Assessment and Portfolios
□ Chapter 15: Developing Principled Materials for Young Learners of English as a Foreign Language
担当:未定
2. 対話型発表
募集中
3. ミニ講義 「役立つ脳教室」
担当:井狩幸男先生(大阪市立大学)
詳細は、以下のウェブサイトをご覧ください。
http://www.let-kansai.org/htdocs/?page_id=78
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■ 第25回中学高校教員のための英語教育セミナー
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外国語教育メディア学会関西支部中高授業研究部会 、京都教育大学英語の教え方研究会、京都外国語大学より良い英語教育を考える会 共催
日 時:3月23日(土)9:50-17:30
3月24日(日)10:00-17:30
場 所:キャンパスプラザ京都4階第二講義室(JR京都駅・ビックカメラ前)
内 容:テーマ「新学習指導要領と新入試にどう対応するか?」
詳細は、以下のウェブサイトをご覧ください。
http://www.let-kansai.org/htdocs/?page_id=75
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■ 電子語学教材開発研究部会共催「FLExICT Expo 2018 ―外国語教育、ICT、Active Learning、Classroom Tipsの融合―」
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日 時:2019年3月24日(日)
モーニングセッション・アフタヌーンセッション:9:00-17:50
イブニングセッション:18:15-20:20
場 所: 大阪工業大学梅田キャンパス OIT 梅田タワー2階セミナー室(201/203/204)
・参加費は無料です。(イブニングセッションではお食事をご提供いたします。金額は2000円を予定しています。)
詳細は、以下のウェブサイトをご覧ください。
https://flexict-expo-2018.jimdosite.com
http://www.let-kansai.org/htdocs/?page_id=141
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■基礎理論研究部会協賛イベント「言語・身体・情動を統合した第二言語(英語)習得」
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(主催:関西学院大学言語教育センター)
日 時: 3月 31日(日) 13時00分 ~ 17時30分
開催地: 関西学院大学大阪梅田キャンパス
●第一部:シンポジウム(13:00-15:00)
※定員なし/当日自由参加
コーディネータ・パネリスト(1):門田 修平(関西学院大学法学部・大学院言語コミュニケーション文化研究科教授)
「言語・身体・情動の統合:第二言語習得とミラーシステム、相互作用本能、用法基盤モデルをめぐって」
パネリスト(2):鈴木 寿一(京都外国語大学大学院外国語学研究科講師)
「言語の学習と身体(運動):TPRが効果を発揮するとき、しないとき」
パネリスト(3):金澤 佑(関西学院大学国際学部専任講師・LET関西支部基礎理論研究部会部会長)
「言語的意味処理を超えて:外国語学習を促進するミクロ情動関与処理」
パネリスト(4):小口 真澄(英語芸術学校MARBLES主催・演出・脚本家)
「英語教育に演劇手法は本当に効果的なのか?」
●第二部:ワークショップ(15:15-17:30)
※定員50名(先着順)/要事前申し込み(キャンセル待ち受付中)
内容: ミュージカル:「Beauty and the Beast(美女と野獣)」
ミュージカルを活用した英語学習・指導の実践をめざしたワークショップ
講師: 小口 真澄(英語芸術学校MARBLES主催・演出・脚本家/
新潟県魚沼市魚沼産☆夢ひかりキッズミュージカルプロジェクト演出・脚本/聖セシリア女子中学校 English Express 講師)
※第一部・第二部片方のみの参加や、第二部の見学も可能です。
詳細は、以下のウェブサイトをご覧ください。
http://www.let-kansai.org/htdocs/?page_id=74
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■ 研究員・研究者・教員公募
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JREC-IN の公募情報を「外国語教育」で検索した結果です。
https://goo.gl/fvDGx6
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■ 編集後記
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上記 FLExICT Expo 2018 のアフタヌーンセッションに登場予定です。
HiroTan についてご紹介(して、他校でも導入してほしい話を)します!
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□blog(旧メルマガ)のバックナンバーは、LET blog・アーカイブで閲覧できます。
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☆更新案内のお知らせ停止・アドレス変更は、以下 URL にてお願いいたします。
http://www.j-let.org/→「LET メールマガジン」
→「ご案内」
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LET blog 委員
【関東支部】
若有 保彦(秋田大学)
森谷 祥子(東京大学大学院生)
【中部支部】
西尾 由里(名城大学)
犬塚 章夫(愛知県碧南市立日進小学校)
【関西支部】
深田 將揮(畿央大学)
神谷 健一(大阪工業大学)
【九州・沖縄支部】
麻生 雄治(長崎県立大学)
筒井 英一郎(北九州市立大学)
【LET blog 編集責任者】
阪上 辰也 (広島大学)