::     
Home > LET Blog Archives > 【LETメールマガジン 第140号】


【LETメールマガジン 第140号】 (2016年09月10日)

カテゴリー: LET Blog Archives
【LETメールマガジン 第140号】
___/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
みなさん、こんにちは。

突然のお知らせとなりますが、本メルマガは今回が最終回となり、次号より "LET blog" と名称を変更しての配信になります。

とはいえ、掲載記事の内容が大きく変わることはなく、記事発行後のメールによる通知も継続する予定ですが、メールの文面が、更新があったことをお知らせする簡素な内容に変更となる予定ですので、どうかご了承ください。

話題は変わりまして、今月号の支部企画は、九州・沖縄支部からの「福岡女子大学における英語教育改革」についての報告です。

それでは、今月号のメルマガをどうぞご覧ください。

□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 第140号のもくじ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□ 機関誌第54号原稿受付のお知らせ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 支部企画
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□ 九州・沖縄支部:「福岡女子大学における英語教育改革」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 支部研究大会情報
━━━━━━━━━━━━━━━━
□ 関西支部
□ 関東支部
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 支部研究部会情報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□ 関西支部
 ■ 第9次基礎理論研究部会 第4回研究例会
 ■ 電子語学教材開発研究部会 第19回研究会
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 支部からのお知らせ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□ 関西支部
 ■ 関西支部通信 第52号発行のお知らせ
□ 関東支部
 ■LET関東支部研究紀要の論文投稿受付開始のお知らせ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 研究員・研究者・教員公募
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【LETメールマガジン 第140号】(続き)
http://j-let.org/~wordpress/index.php?itemid=1735#more

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【LETメールマガジン 第140号】
___/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□ 機関誌第54号原稿受付のお知らせ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
機関誌 "Language Education & Technology" 第54号(2017年発行)への原稿受付を9月より開始しています。【執筆申込】を行われた方は、原稿の提出受付は9月1日から11月末日までの間に提出をお願いいたします。なお、執筆申込のない投稿原稿は受理されません。

□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 支部企画
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□ 九州・沖縄支部:「福岡女子大学における英語教育改革」(田上 優子)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1923年に全国初の公立女子高等教育機関として開校した本学は今年で93年目を迎えました。2011年から開始された大学改革では、文理統合の「国際文理学部」一学部制をとり教養教育に重点をおくことで「変化の時代に柔軟に対応できる豊かな知識と確かな判断力をもつ、次世代の女性リーダーを育成する」理念を掲げ第一期を終えました。

今月号のメルマガではその改革中、最もドラスティックに実行された英語教育改革「学術英語プログラム:AEP(Academic English Program)」についてレポートさせていただきます。

AEP は全学必修の共通教育科目として位置づけられています。以下はこの英語プログラムの特長です。

(1) 1クラス15名程度で習熟度別クラス編成での英語による英語授業。
  学期ごとの TOEFL・ITP (R) テストをクラス分けに採用。
(2) 入学時より2年間の必修科目として以下の15単位(15コマ)を履修。
  15コマ:学術英語リーディング I〜V、学術英語リスニング I〜II、学術英語コミュニケーション I〜IV、学術英語ライティング I〜IV を1年次前期5コマ、後期5コマ、2年次前期3コマ、2年次後期2コマ履修。
(3) 学生の専攻に関連する国際、環境、食・健康に関するトピックを題材に英語で学ぶ。(Content Based Approach)

 この「学術英語プログラム」の最終成果として、2年次終了時には以下の2つが全学生に課されています。
(1) 2,000語程度の英語での小論文を作成する。(APA 準拠の references を含む)
(2) 15分程度の学術的な英語プレゼンテーションをする。

2年次終了までの達成目標は非常に高く、「アカデミック」な内容に全員が到達しているかという点では指導面で反省の余地もありますが、この2つの目標は毎年ほぼ95%以上の学生が達成している現状です。

このプログラム運営に多大なる影響を与えているのは、大学改革によって全学協力体制の下、推進された「1年次への全寮制の導入」と「海外の大学との積極的な交換留学等の連携協定」といえます。前者はこの改革開始時に作られた国際寮に1年生全員が入寮します。4名1室のルームシェアで必ず1名の留学生がルームメイトとなる環境では、英語が日常会話で必要となっています。また、後者の波及効果としては中・長期プログラムのみならず、種々の体験活動などの導入によって、全学1,000名規模の本学で14%程度の学生が入学後に何らかの留学経験をすることになりました。さらにこれらの事業・活動を支えているのが上級生の支援グループの存在です。寮で週1回の頻度で英語アクティビティが催される English Time や留学生を含めた地域連携の行事などの様々な場面において、寮生活・留学経験者としての上級生が、異文化に対する理解を示し、良好な人間関係を築くためのコミュニケーションの重要性を体現するロールモデルとなり、1年生の学生生活の出発点に関与しているのが、小規模女子大の初年次教育の特長といえます。

クラス編成に関していえば、1年次は専攻に関わらず TOEFL スコアによる全学科混合でクラス分け、2年次は専攻毎に TOEFL スコアによるクラス分けをおこなうため、スコアの上昇・下降により学期毎に教員もクラスメイトも大幅に入れ替わることが前提というかなり特異なクラス編成となっています。毎学期クラス替えの学生の心的負担を軽減するために、各学期の2コマは常勤講師が担当できるようクラス編成にも配慮をし時間割に反映させています。また、1年生は身近なロールモデルの存在を感じながら大学生活を送ることで、基本的な生活習慣を落ち着いて整えることができているようです。英語の授業では教員〜学生間、学生間のコミュニケーションを積極的にとるように働きかけています。評価は日々の授業への積極的関与や学びの過程を重要視しています。入学者は普通科高校を卒業した学生がほとんどで、必ずしも全員が英語に対して積極的ではないのは他大学と同じ状況ですが、出席率がどのクラスも90%以上であること、1年次のコミュニケーションのクラスで e-learning の自学習を課題として出せるのも、寮生活を中心とした「困ったときに話をする人が身近にいる」生活の基盤があるから成立していることだと思います。

できる限りの Open Class も実施し、全学の理解と協力を得るようにしています。例えば前期の学期末には同時限開催の8クラスを全て開放しポスターセッションをおこないました。上級生、留学生、教務課や国際交流課のスタッフ、副学長らのゲストを迎え入れて1年次生は初の英語プレゼンを行いました。また、リーディングクラスで昨年後期には同時限開催のクラスで受講する学生が担当教員以外の教員のクラスを受講するという Shuffle Class をおこない、他教員の教え方の違いを学生が知る機会をもちました。このように繊細かつダイナミックな授業運営を試行しながらの5年でしたが、以下のような問題点も指摘されています。

(1) クラスによって、担当教員によって「授業内容」「評価」にばらつきが生じている。
(2) 英語授業を終えた上級学年への動機づけの必要性
(3) 専門教育科目との連携の必要性

この5年間は各教員の不断の努力でこの英語プログラムが遂行されたと言えますが、今後は授業運営についてのFDをより頻繁におこない、クラス間の有機的連携を保ちつつ、学内部署とも連絡を密にして、学習のCan-Doリストの整備、独自のテキスト開発・作成などをおこない、よりよいプログラムを目指していきたいと願っています。英語力の推移については現在検証中ですので、今回は授業運営の実態報告とさせていただきます。詳細は本学ウェブサイト(http://www.fwu.ac.jp/about) をご覧ください。

□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 支部研究大会情報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□ 関西支部
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 2016年度 秋季研究大会 発表募集のお知らせ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2016年度秋季研究大会は、2016年10月8日(土)に同志社女子大学(今出川キャンパス)で開催されます。
詳細は、下記関西支部のウェブサイトで確認ができます。

LET関西支部ウェブサイト
http://www.let-kansai.org/htdocs/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□ 関東支部
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 第137回(2016年秋季)研究大会のお知らせ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
主催:外国語教育メディア学会(LET)関東支部
共催:筑波大学グローバルコミュニケーション教育センター(予定)

期日:2016年12月10日(土)
会場:筑波大学グローバルコミュニケーション教育センター

(つくばエクスプレス つくば駅下車。隣接のつくばセンターから関東鉄道バス「筑波大学中央」行または「筑波大学循環右回り」に乗車し,「大学会館前」にて下車(バス所要時間約15分)
https://www.tsukuba.ac.jp/access/tsukuba_access.html

研究発表・実践報告の申込受付中です。締切は10月5日(水)です。
以下の関東支部ウェブサイトより,奮ってお申し込みください。

http://www.kanto.j-let.org/

大会プログラムにつきましては,後日,関東支部ウェブサイトに掲載いたします。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。

□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 支部研究部会情報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□ 関西支部
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 第9次基礎理論研究部会 第4回研究例会
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
日時:2016年10月23日(日) 13:30-16:30
場所:関西学院大学上ヶ原キャンパス H号館 302号教室
内容:
1.輪読
  Barcroft, J. (2015). Lexical input processing and vocabulary learning. Amsterdam: John Benjamins Publishing Company.
  Chapter 7 Effects of output with and without access to meaning (pp. 93–101)
  担当:ドーマン さおり先生(摂南大学)
2.研究発表
英文テキスト 音素カウントシステム「音素カウンター」を使ってみよう
担当:中西 のりこ先生(神戸学院大学)

詳細は、以下のウェブサイトをご覧ください。
http://www.let-kansai.org/htdocs/?page_id=74

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 電子語学教材開発研究部会 第19回研究会
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※本研究会はどなたでもお気軽にご参加いただけます!

日時: 2016年11月5日(土)午後16:00〜18:00
場所: 立命館大学大阪いばらきキャンパス A棟1F Room 1
内容:「SNS/スマホで学ぶ外国語学習の最前線」

株式会社Lang-8代表取締役・喜洋洋氏をお迎えして、同社が提供する外国語学習SNS「Lang-8」、スマホを用いた英語学習サービス「HiNative」「HiNative Trek」を中心に、SNS/スマホを用いた外国語学習の最先端をご紹介します。

Lang-8:http://lang-8.com/
HiNative:https://hinative.com/
HiNative Trek:https://trek.hinative.com/

株式会社Lang-8は2007年に喜氏が京都大学在学中に創業。異なる母語を持つ外国語学習者同士が互いに添削を行う相互添削型SNSとして国内外に多くのユーザーを有しています。2014年に一問一答型の姉妹サービス「HiNative」を公開し、80万件以上の質問、280万件以上の回答が寄せられています。2016年にはIT業界のビジネスパーソンや起業家をターゲットとした「HiNative Trek」を公開し、話題を集めています。

1. SNSとスマホは外国語学習をどう変えたか:木村修平<立命館大学生命科学部 准教授>)
2. Lang-8の描く外国語学習の未来形(講師:喜洋洋氏<株式会社Lang-8代表取締役>)

18:00〜:懇親会(ガーデンテラスライオン 立命館いばらきフューチャープラザ店)※ご参加をご希望の方は事前にFacebookの下記イベントページへのコメントまたは木村までメールでお知らせください。

詳細は、以下のウェブサイトをご覧ください。
https://www.facebook.com/events/171197443304145/
http://www.let-kansai.org/htdocs/?page_id=141

□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 支部からのお知らせ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□ 関西支部
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 関西支部通信 第52号発行のお知らせ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
関西支部通信第52号が発行されました。LET関西支部ウェブサイト上の【支部通信】をクリックするとご覧いただけます。なお、閲覧には会員IDとパスワードが必要です。

LET関西支部ウェブサイト
http://www.let-kansai.org/htdocs/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□ 関東支部
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ LET 関東支部研究紀要の論文投稿受付開始のお知らせ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
LET関東支部では、本年度より支部研究紀要を発行することとなりました。
本年度の原稿の投稿締め切りは、2016年9月30日(金)です。

以下の関東支部紀要のウェブサイトに、投稿規程、編集規程、日本語テンプレート、英文テンプレートを用意しましたので、適宜ダウンロードしていただければと存じます。

http://www.kanto.j-let.org/5C.html

なお、本年度の支部研究紀要発行は、2017年2月頃を予定しております。
皆様の論文のご投稿を心よりお待ちしております。

□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 研究員・研究者・教員公募
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
JREC-IN の公募情報を「外国語教育」で検索した結果です。
https://goo.gl/fvDGx6

□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

我が巨人軍は永久に不滅です。(広島県在住,30代つらい男性より)

─────────────────────────
□メルマガ・バックナンバーは、LET メールマガジン・アーカイブで閲覧できます。
http://j-let.org/~wordpress/index.php?catid=22&blogid=1
─────────────────────────
☆メルマガ退会・アドレス変更は、以下 URL にてお願いいたします。
http://www.j-let.org/→「LET メールマガジン」
→「ご案内」
─────────────────────────
LET メルマガ委員
【関東支部】
若有 保彦(秋田大学)
森谷 祥子(東京大学大学院生)
【中部支部】
西尾 由里(名城大学)
犬塚 章夫(愛知県碧南市立日進小学校)
【関西支部】
深田將揮(畿央大学)
山本 勝巳(流通科学大学)
【九州・沖縄支部】
麻生 雄治(長崎県立大学)
田上 優子(福岡女子大学)
【本部メールマガジン・編集責任者】
阪上 辰也 (広島大学)

コメントを書く

このアイテムは閲覧専用です。コメントの投稿、投票はできません。