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【LET blog 第180号】 (2020年01月10日)

カテゴリー: General
【LET blog 第180号】
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みなさん、こんにちは。

厳しい寒さが続いておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

さて、今月号の支部企画は、九州・沖縄支部からの「海外短期研修プログラム参加による学生の変化 ― BEVI-j の結果をもとに」です。

それでは、今月号の blog をどうぞご覧ください。

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■ 第180号のもくじ
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■ 2020年度外国語教育メディア学会第60回全国研究大会
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■ 支部企画
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□ 関西支部:メソドロジー研究部会の紹介
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■ 支部研究大会情報
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□ 中部支部
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■ 支部研究部会情報
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□ 関西支部
 ■ 基礎理論研究部会 2019年度公開招待講演
 ■ 早期英語教育研究部会 特別講演会
 ■ メソドロジー研究部会 2019年度第3回研究会
 ■ 電子語学教材開発研究部会共催イベント FLExICT Expo 2019
□ 関東支部
 ■ 音声映像研究研修部会 ワークショップ
 ■ 音声映像研究研修部会 講演会
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■ 支部からのその他のお知らせ
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■ 研究員・研究者・教員公募
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■ 編集後記
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【LET blog 第180号】(続き)
http://j-let.org/~wordpress/index.php?itemid=1776#more


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【LET blog 第180号】
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■ 2020年度外国語教育メディア学会第60回全国研究大会
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大会テーマ:外国語教育におけるユニバーサルデザインの現状とニーズ
会 期:令和2年9月19日(土)~21日(月)
会 場:北九州市立大学ひびきのキャンパス

*詳細は大会ウェブサイト(https://let2020.sakura.ne.jp/)をご覧ください。
随時更新いたします。

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■ 支部企画
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□ 九州・沖縄支部:海外短期研修プログラム参加による学生の変化 ― BEVI-j の結果をもとに
(福岡大学 新田 よしみ)
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福岡大学共通教育英語科目の一つとして開講しているGE(Global English)クラスの受講生は、令和元年度より I. 4月(T1)、II. G.A.P.講座(5週間の短期集中海外研修事前研修)終了時(T2)、そして III. 3週間の海外研修終了時(T3)の計3回、学生の内面的変化を可視化するアセスメントツールであるBEVI-j(Beliefs, Events, and Values Inventoryテスト日本語版)を受検します。8月研修参加者のデータ集計と分析がある程度終わりましたので、一部ご報告いたします。

8月に3週間 EF(語学学校 Education First 社)バンクーバー校での語学研修に参加した21名のうち、BEVI-jに3回とも回答した11名が分析対象です。BEVI-jは、回答者の内面の変化を全17の尺度から可視化することが可能ですが、GE クラスがグローバル人材育成を目指している科目であるため、今回はグローバルに関係が深い尺度15. 社会文化的オープン性(Sociocultural Openness)(文化、経済、教育、環境、ジェンダー、国際関係、政治に関する様々な行動、政策また実行について進歩的、オープンである)と、尺度17. 世界との共鳴(Global Resonance)(様々な個人、集団、言語、文化について学習することまた出会うことに傾倒している; 世界への関与を模索している)の2つの尺度に注目しました。そして、T1 と T2、T1 と T3 を比較すべく、学生を下位30%、中位40%、上位30%と分けて、外部要因の影響が出やすい下位30%(5名:男子3名、女子2名)がどのように変化したかをグラフ化しました。

尺度15. 社会文化的オープン性(Sociocultural Openness)、尺度17. 世界との共鳴(Global Resonance)とも、学生のデータに大きな変化がみられました。これは、狭い集団(T1 受検時:同じ学部学科の学生や興味関心が同じ学生との交流が中心であると考えられる)から、広い集団(T2 及び T3 受検時:他学部の学生、本学留学生や海外で出会った人々との交流)へと学生の所属する集団が広がることにより、彼らの内面に変化が起き、より外部の世界へオープンしたからだと考えられます。G.A.P.講座で留学生や他学部の学生と英語でのアクティビティを行い、実際に3週間海外で学び様々な経験をしていくことで、学生がよりグローバル化していった可能性があります。

加えて、全11名のデータにおいて、尺度14. ジェンダー的伝統主義(Gender Traditionalism)(男性と女性はある型に作られている; 伝統的、単純なジェンダー論およびジェンダーの役割を好む)に顕著な変化が見られました。興味深いことに、上位30%(2名:男女ともに1名ずつ)に属する学生は、海外での経験を経て、ジェンダーの規範をより強く意識するようになったのに対し、中位40%(4名:男女ともに2名ずつ)及び下位30%の学生はどちらも、ジェンダーの規範からより自由になっていることがデータから明らかとなりました。学生たちが海外でどのような経験をしてきたのかは、個別の聞き取り調査や、帰国後に提出が義務付けられている報告書等のさらなる分析が必要となります。しかしながら、同じように授業を受け、同じように3週間海外での学習を終えた学生の内面に異なる変化が起きたことは、非常に注目に値します。

福岡大学では、BEVI-j 日本実施担当西谷元先生(広島大学)と、同開発者 Craig Shealy(James Madison University)をおよびしてワークショップを随時開催しております。現在令和2年2月15日(土)の開催に向け準備をしております。もしBEVI-jに興味をお持ちの先生がおられましたら、ぜひワークショップへ足を運ばれてください。

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■ 支部研究部会情報
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□ 関西支部
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■ 基礎理論研究部会 2019年度公開招待講演(第10次 基礎理論研究部会 第19回研究例会
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(For information in English, please check the link below:
(https://let-kansai-fmt-sig.blogspot.com/)

日 時:2020年 1月 26日(日)(13:30 受付開始)
会 場:龍谷大学 大阪梅田キャンパス
【所 在 地】〒530-0001 大阪市北区梅田2-2-2 ヒルトンプラザウエストオフィスタワー14階
【アクセス】http://www.ryukoku.ac.jp/osaka_office/access/index.html

講 師:原田 康也 先生(早稲田大学)

講演題目:「言語理論研究と英語教育担当は両立するのか?」

概 要:言語研究者と英語教育担当者という二つの立場をどのように調整するか苦慮し、困難を感ずる若手研究者も多いように見受けられる。両者をいったん別物と割り切り、言語理論の研究は学部外・学外の共同研究者と進めながら、学部においては英語教育担当者としての教育実践を続ける中で、英語教育の現場である教室にある学習者の発話と作文を言語理論的知見から分析するという考え方に到達した経緯を紹介する。

時 間:14:00-16:40 (開場 13:30)

*プログラム:
14:15- 講演 第1部
法学部英語担当教員による言語理論研究への試行錯誤:早稲田大学語学教育研究所廃止までの経緯

15:10- 休憩

15:20- 講演 第2部
英語担当教員は日本人大学生の学習者言語と言語学習をどのように理解しているのか:自律的相互学習を越えて

16:15- 質疑応答

◇参加費: LET会員・学生*(無料)・非会員 (500 円) *要学生証提示
◇講演会:事前参加登録不要(定員70名)
◇懇親会:事前参加登録が必要です
 *席に限りがありますため、どうぞお早めにお申し込みください。
  下記アドレスからお申し込みください。
  https://forms.gle/JcK9mKQkpMdy7X87A(先着20名;事前受付締切 1/12)

多くの方のご参加をお待ちしております!

今後の例会予定につきましては
http://www.let-kansai.org/htdocs/?page_id=36
をご覧ください。

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■ 早期英語教育研究部会 特別講演会
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日 時:2020年2月1日(土) 13:30 ~17:00
会 場:大阪市立文化交流センター(駅前第2ビル6階)
 https://www.osaka-cu.ac.jp/ja/about/university/access#umeda

定 員:30名(LET会員・学生は無料)
※LET会員でない場合は参加費 500円

【プログラム】
13:00 開場
13:30~15:00 第1部: Introduction
【内容】 第2部の講演の橋渡しともなるも脳科学のお話を分かりやすく解説
【講師】井狩幸男先生 (大阪市立大学)

15:00~15:10 休憩

15:10 講演者紹介

15:15~16:45 第2部:講演
【タイトル】脳科学から見た言語習得(仮題)
【講師】田邊 宏樹先生
   (名古屋大学 情報学研究科(文学部) 心理・認知科学専攻 認知神経科学研究室)
  ※ 田邊 先生のホームページ  https://www.lit.nagoya-u.ac.jp/cnslab/

17:00 終了
17:30 懇親会(場所は未定)
19:00 解散

参加ご希望の方は、お名前・ご所属・LET会員の場合はその旨を明記して、メールにてお申込み下さい。
また、講演会終了後に懇親会を行う予定です。参加ご希望の場合は講演会参加と同時にお申込み下さい。

e-mail:eeesigletgmail.com
事務局 斉藤倫子(滋賀県立大学)

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■ メソドロジー研究部会 2019年度第3回研究会
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日 時:2020年2月15日(土)13時-17時 / 16日(日)13時-15時
会 場:ビジネスセンター KEEPFRONT
【所 在 地】〒900-0012 沖縄県那覇市泊2-1-18 T&C泊ビル4F
【アクセス】http://keepfront.com/company.html

詳細は部会ホームページ( http://mizumot.com/methodology/ )をご確認ください。

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■ 電子語学教材開発研究部会共催イベント FLExICT Expo 2019
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日 時:2020年2月23日(日・祝)9:00〜17:00
    [イブニングセッション] 17:30〜19:00
会 場:大阪工業大学 OIT梅田タワー 2階セミナー室 201 / 202 / 203
交通アクセス: http://www.oit.ac.jp/rd/access/index.html

詳細はイベントWebサイト( https://flexict-expo-2019.jimdofree.com/ )をご確認ください。

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□ 関東支部
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■ 音声映像研究研修部会 ワークショップ
*諸事情により延期となりました。新しい日程および場所は後日お知らせいたします。
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タイトル:「英文朗読入門:O’Connor & Arnold の音調理論をベースに」
講演者:久保岳夫(開成学園)
概 要:本ワークショップでは,非英語母語話者である日本人が英文を朗読(読み聞かせ)する際に,気をつけておきたいポイントをO’Connor & Arnold(1973)らがまとめた音調理論をベースにお話しします.音調(つまりイントネーション)を考える際,1) どのように発話を音調群に分けるか,2) どの部分に音調核を置くか,3) どの音調を用いるか,が重要であると言われています.また,この理論では基本的な音調構造として発話を前頭部,頭部,音調核,尾部という項目に分けて考えます.これらの理論的枠組みを具体例を通して見ていきながら,実際の英文をどのように読むかみなさんで考えていただきます.基本的にイギリス英語の音調がベースになりますが,他の方言と共通する部分も多いので,関心のある方はぜひご参加ください.

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■ 音声映像研究研修部会 講演会
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日 時:2020年1月28日(火)18:30-20:30
場 所:プレスセンタービル(内幸町・日比谷図書館の向かい)9階大会議場
 (http://www.presscenter.co.jp/access.html
講演題目:「外国人との日本語コミュニケーション―日本語音声教育の観点から―」
講 師:大久保雅子(東京大学教養学部非常勤講師)
概 要:
現在、日本では様々な場所で外国人と接する機会が増えています。2019年に外国人受け入れ拡大に向けて出入国管理法が改正され、今後、さらに外国人と接する機会が急増することが予想されます。一方、外国人の発音上の問題点により、日本語コミュニケーションに支障をきたすケースも増えており、音声教育の需要が高まっています。しかし、日本語母語話者であっても音声を意識化することは少ないため、発音を教えることは難しいと言われています。本研究会では、日本語教育の現状を概観すると共に、現場で発生している母語別の発音上の問題点をご紹介いたします。外国人の発音上の問題点を正しく理解することで、より円滑なコミュニケーションが可能となります。

尚、今回は新東京勉強会との共同企画となるため予約および会場費2000円が必要となります。2020年1月14日までに「中田ひとみ:hitominakata5 gmail.com」までご一報下さい。

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■ 研究員・研究者・教員公募
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JREC-IN の公募情報を「外国語教育」で検索した結果です。
https://goo.gl/fvDGx6

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■ 編集後記
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カロリーメイトの消費本数と睡眠時間は反比例する。(つまり,きつい

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LET blog 委員会
【関東支部】
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 森谷 祥子(東京大学大学院生)
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【LET blog 編集責任者】
 阪上 辰也 (広島大学)

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