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No.8 杉野 直樹(中部支部) (2005年08月10日)

カテゴリー: General
立命館大学の杉野直樹です。出だしから私事で恐縮ですが,昨年4月に初めて私学風土の中に身を置きました。着任以来,日々何かしらの驚きがある一方 で,「いずこも同じ」と思えるようなことも徐々に見え始めてきました。


同じようなことがe-learningやCAIについてもあてはまるような気がしています。例えば次々と開発されるコースウェアやCMS/LMSについて見聞きすると,「こんなことも,あんなことも,いつでも,どこでも,誰でもできる」が続々と増えていきます。
もちろん目新しいものの表面的なきらびやかさに惑わされてばかりはいられません。と言うのも,「こんなことも...」の総和が必ずしも最高のシステムを 意味しないばかりか,気がつくと授業中に実際に向かっているのがコンピュータのモニタだったり,「これがあればきっと学生は自主的に勉強してくれるだろう」と勝手な期待を抱いたり,もっとひどい場合には「こんな恵まれた環境下で勉強しない奴は...」とつい思ったりする危険性もあるからです。
結局本質は何ら変わらないのでしょう。学習者一人一人の顔を思い浮かべながら教材を準備し,彼らの学習履歴/活動をモニタ・評価し,適切なフィードバックを与えること,同じ教室にいるクラス全体を「いい雰囲気」にもっていくこと,こうしたことこそが英語教師としての私たちの仕事だ,と実際に「色々できる」CMSを使いながら痛感しています。
実は,着任時最大の驚きは隣の研究室の先生---同時期に同じ学部に着任しただけでなく,歳までも同じでした---との出会いでした。まったくの偶然でしたが,この幸運に日々感謝しております。近場のようですが,支部のboundaryを超えて,杉森直樹先生にバトンを渡します。

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