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No. 5 宮尾 真理子(関東支部) (2005年05月10日)

カテゴリー: General
リレートーク5番目の宮尾真理子です。筑波にある女子大の短大情報処理科の学
生を教えてきましたが、この4月から、男女共学の筑波学院大学になり、あっと
いう間に元気の良い男女学生があふれるキャンパスに様変わりしました。その結
果いわゆるカルチャーが変わり、教科数も大幅に増えて、四苦八苦しているとこ
ろです。


さて、いつも英語を教える立場からは盲点になっていることを、自分が新しい言
語を学んで実感できたことを述べてみます。その言語とは、American Sign
Language(ASL)という手話です。今は月に1?2回の授業に出ていますが、学ぶ立
場になってみて、いろいろな驚きと発見がありました。

まず、ASLは英語のジェスチャー版ではなく別の言語です。word orderも日本語
と似たところ(your name what?)もあり、英語の時制がなくても、time
indicatorがその役割を果たします。(例:I go park yesterday)。

ASLは、見ることが「聞く」ことなので、もちろんノートも取れず、先生から目
を離せません。ビデオで撮ることはできますが、ASLを学ぶ一番の方法は、何度
も練習して体で覚えることで、方法は違っても、英語の学習にも通じることです。

先生は、(日本語や英語の)声も出してくれるのですが、時々、ASLのsign(手
話)のみで話し始めます。その時は、ほとんど何を話しているのか分からず、せ
めて一言ヒントになることを声に出してほしい!と心の中で叫んでしまいます。
自分も英語の授業をしていて、英語のみで話していると、時々きょとんとしてい
る学生がいます。その学生も多分私と同じ精神状態で、ヒントを欲しがっている
のかもしれません。

このように時々自分の知らない言語を学ぶ立場になることも、英語を教える者に
は大切だと思います。自分が忘れていた学習体験を思い出させてくれ、自分の英
語教授法に有効に反映させることもできるかもしれません。

次は、東京電機大学の吉成雄一郎先生です。コロンビア大学Teachers Collegeで
お目にかかった1990年代前半には、既にコンピュータを操って応用言語学関連論
文などのデータベース作りを提案、実現されていました。LETでも、活躍されて
いるのをいつも拝見させていただいています。

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