No. 20 支部企画:中部支部 (2009年06月10日)
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★支部企画コーナー No. 20 中部支部
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☆支部長インタビュー
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「教材と授業設計」研究部会の部会長である小栗成子先生(中部大学)に、中部支部長
柳がインタビューしました。
(1) 「教材と授業設計」研究部会の趣旨などを教えて下さい。どういう分野を扱っていて、対象としているのはどういう人たちでしょうか?
「教材と授業設計」研究部会は、授業プランの作成と工夫、学習目標別教材選定方法、教材開発、教材研究、オンライン教材、ブレンディッドラーニング教材、自習支援教材、特別支援教育などを扱おうとしています。授業をしていらっしゃる方ならどなたでも。これまでにご参加下さったのは、非常勤の先生方で日頃授業についての悩みをうちあける場所がないという先生方、そしてベテランの先生方です。
(2) 設立のきっかけとかありますか?毎時間の授業プランや学期の流れ、一年間の見通し。教える人たちにとっては、毎回、あらたな学習者集団を前に、また、おそらく(ご自分では選んでいなくて当てがわれた)教材を前に悩みがつきないのが授業設計だと思います。お互いの悩みを聞きあったり、工夫点をわかちあったりすることで、今より元気に授業ができないかな、と思ったのがきっかけです。教材発掘を特技とし、教材の潜在能力にチャレンジする事を趣味とする小栗が世話役となりました。
(3) お忙しい中で研究部会を続けていけるこつは何でしょうか?授業をしながら、「あ、これテーマにできるな」というアンテナを自然に張り続けています。そして、そのテーマならこの方、と最適な方にご相談して、お話しいただけるように調整しています。
(4) 最近の例会の内容はどのようなものでしょうか?まだ例会は4回しか経験のない駆け出しの研究会ですが、これまでには下記のようなテーマで情報交換をしました。教材に焦点を当てたもの、学習者と教授法に焦点を当てたものなどが主です。
「教養科目共通テキストを使用したクラスでの授業工夫」
「聴くリーディング」
「学習に向かうことが困難な学習者と共に学ぶ」
「学習を成立させるためにできること」
「大学における共通教科書の応用とアクティビティ実践例」
「共通教科書の選択指針と活用方法」
「Giving our students A Good Read: Three essential ingredients for successful reading instruction」
「英語長文や語彙への『抵抗を軽減する』アクティビティの工夫」
(5) 大学の英語教育も、大学全体でシラバスを構築し、共通の目標を立てる傾向がありますが、そういった傾向についてこの研究部会はどのような貢献ができるとお考えでしょうか?また、現在の流れとは違う流れを提供できるとすれば、それはどのようなものでしょうか?
1つの目標に向かい、1つの共通教科書を選定することは、とても拘束が多くなる印象は否めません。しかしいくら共通教科書を使うとしても「1つの教え方」「1つの学び方」を意味するものではないはずです。本研究会で「共通教科書」に着目をしているのは、まさに「どうすれば、テキスト内容を自分が受け持つ集団に適合させる事ができるか」を模索しているからです。教材の潜在力は無限大です。教材のスペースから行間まで読み取って、自分が受け持つ学習者集団に合わせて、柔軟な授業設計をすることは決して難しくはありません。教え手の発想力をたくましくするために、本研究会では情報交換を続けていきたいと思います。
(6 ) これからの抱負などをお聞かせ下さい。教え手と学び手、どちらの視点にも立って議論していきたいと思っています。ひとまずは、開催回数が2ケタになるまで続けられますように...。年2回程度しか開催できませんが、ほそぼそと頑張ります。
(7) その他、言い足りないことなどありましたらどうぞ。世話役の都合で開催地が中部大学春日井キャンパスとなっておりますが、どうぞ郊外の空気を吸いに、キャンパスの緑を眺めにおでかけください。駐車場完備。JR神領駅からスクールバス、または高蔵寺駅からタクシーが便利です。
これからも、どうぞ宜しくお願い致します。
報告者: 柳 善和 (名古屋学院大学)
★支部企画コーナー No. 20 中部支部
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☆支部長インタビュー
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「教材と授業設計」研究部会の部会長である小栗成子先生(中部大学)に、中部支部長
柳がインタビューしました。
(1) 「教材と授業設計」研究部会の趣旨などを教えて下さい。どういう分野を扱っていて、対象としているのはどういう人たちでしょうか?
「教材と授業設計」研究部会は、授業プランの作成と工夫、学習目標別教材選定方法、教材開発、教材研究、オンライン教材、ブレンディッドラーニング教材、自習支援教材、特別支援教育などを扱おうとしています。授業をしていらっしゃる方ならどなたでも。これまでにご参加下さったのは、非常勤の先生方で日頃授業についての悩みをうちあける場所がないという先生方、そしてベテランの先生方です。
(2) 設立のきっかけとかありますか?毎時間の授業プランや学期の流れ、一年間の見通し。教える人たちにとっては、毎回、あらたな学習者集団を前に、また、おそらく(ご自分では選んでいなくて当てがわれた)教材を前に悩みがつきないのが授業設計だと思います。お互いの悩みを聞きあったり、工夫点をわかちあったりすることで、今より元気に授業ができないかな、と思ったのがきっかけです。教材発掘を特技とし、教材の潜在能力にチャレンジする事を趣味とする小栗が世話役となりました。
(3) お忙しい中で研究部会を続けていけるこつは何でしょうか?授業をしながら、「あ、これテーマにできるな」というアンテナを自然に張り続けています。そして、そのテーマならこの方、と最適な方にご相談して、お話しいただけるように調整しています。
(4) 最近の例会の内容はどのようなものでしょうか?まだ例会は4回しか経験のない駆け出しの研究会ですが、これまでには下記のようなテーマで情報交換をしました。教材に焦点を当てたもの、学習者と教授法に焦点を当てたものなどが主です。
「教養科目共通テキストを使用したクラスでの授業工夫」
「聴くリーディング」
「学習に向かうことが困難な学習者と共に学ぶ」
「学習を成立させるためにできること」
「大学における共通教科書の応用とアクティビティ実践例」
「共通教科書の選択指針と活用方法」
「Giving our students A Good Read: Three essential ingredients for successful reading instruction」
「英語長文や語彙への『抵抗を軽減する』アクティビティの工夫」
(5) 大学の英語教育も、大学全体でシラバスを構築し、共通の目標を立てる傾向がありますが、そういった傾向についてこの研究部会はどのような貢献ができるとお考えでしょうか?また、現在の流れとは違う流れを提供できるとすれば、それはどのようなものでしょうか?
1つの目標に向かい、1つの共通教科書を選定することは、とても拘束が多くなる印象は否めません。しかしいくら共通教科書を使うとしても「1つの教え方」「1つの学び方」を意味するものではないはずです。本研究会で「共通教科書」に着目をしているのは、まさに「どうすれば、テキスト内容を自分が受け持つ集団に適合させる事ができるか」を模索しているからです。教材の潜在力は無限大です。教材のスペースから行間まで読み取って、自分が受け持つ学習者集団に合わせて、柔軟な授業設計をすることは決して難しくはありません。教え手の発想力をたくましくするために、本研究会では情報交換を続けていきたいと思います。
(6 ) これからの抱負などをお聞かせ下さい。教え手と学び手、どちらの視点にも立って議論していきたいと思っています。ひとまずは、開催回数が2ケタになるまで続けられますように...。年2回程度しか開催できませんが、ほそぼそと頑張ります。
(7) その他、言い足りないことなどありましたらどうぞ。世話役の都合で開催地が中部大学春日井キャンパスとなっておりますが、どうぞ郊外の空気を吸いに、キャンパスの緑を眺めにおでかけください。駐車場完備。JR神領駅からスクールバス、または高蔵寺駅からタクシーが便利です。
これからも、どうぞ宜しくお願い致します。
報告者: 柳 善和 (名古屋学院大学)