No. 11 支部企画:関東支部 (2008年09月10日)
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★支部企画コーナー No. 11 関東支部
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WorldCALL 2008 あれこれ
滝本晴男 (大妻女子大学)
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今日も、いつものように、朝、出勤後、勤務校でメールを開きましたが、その数
の少なさにほっとしたり、少しばかり寂しかったり...。WorldCALL2008大会
前の一年間は、関東支部16名の実行委員用メーリングリストに飛び交うメール
の数は尋常ではなく、spam mailを除いても毎日優に40通を越えていて、その
メールの処理が一日の仕事の始まりという日が続いていましたので...。
2004年全国研究大会時のPeter Liddell IALLT会長(当時)と大八木前LET会長
の対談に端を発したWolrdCALL2008大会ですが、翌年の理事会で、「支部長連絡
会を中心に全支部の協力体制を整えると同時に、各支部から次世代を担う役員を
発掘する」ことを目的に、正式に誘致を決定しました。以来、先ず、関係者で、
具体的な準備活動の手順を整えることになりますが、何はともあれ、どなたが実
行委員を引き受けてくれるのか。開催のための資金をどのように調達するのか。
4支部でどのような業務分担にするのか。どの程度の規模の大会にするのかな
ど、決めなくてはならない問題が山積みで、海外事務局を担当された岩崎先生、
国内事務局担当の黄金井先生を中心に、日常的には電子メールを駆使しつつ、し
かし、討議が必要な時にはface-to-faceでという方針で一つ一つをかたちある
ものにしながら準備が進められました。結果、関東支部内の小規模な会合から、
現地大会会場を担当する九州・沖縄支部と関東支部との打合せ、また、4支部選
出の委員による準備委員会を含めると、実に60回を越える討議が行われ、ま
た、LET各支部が必要な業務を具体的に目に見えるかたちで分担し、初めて4支
部が協力して準備、開催する世界規模の大会というかたちが出来上がっていった
わけです。
誘致決定当初は、Bank of Americaや国連からの資金提供の可能性もと言う話も
ありましたが、結果的にはそれもかなわず、すべて国内で賄わなくてならず、予
算担当としては大会開催のための資金調達が最大の不安材料でした。長く学会本
部事務局を担当していた経緯もあるので、先ずは、いつもながらお世話になって
いる学会賛助会員の皆さんに集まっていただき協賛の説明会を開催したり、実行
委員で手分けをして関係の助成金を調べたり、寄付をいただけそうな団体、財団
などとの交渉をお願いしたり、学会会員の皆さんにも寄付のお願いをしたりと、
動き始めてはみたものの、当初はどれも反応は期待していたほどではありません
でした。資金面での不安はその後も続き、漸く目処が立ったと実感できたのは、
大会開始1ヶ月前くらいでしょうか。お陰様で、最終的には展示、広告などの協
賛延べ30社、寄付・助成8団体、個人寄付41件と、多くの方々からご協力をいた
だくことができました。ありがとうございました。
正味3年半の準備期間に最初から関わり、実感したことの一つがIT技術への過信
は禁物であるということです。確かに電子メールは時や場所を選ばず点としての
情報交換には便利ですが、今回のように討議を重ね、結論を導き出していくとい
う活動には不向きなメディアです。人がその場の空気を共有しつつ顔をつきあわ
せて行う討議がどれほど必要であるかということをあらためて実感しました。ま
た、大会への参加、発表申し込みをweb上で受け付けましたが、これについて
も、web上で提供する情報の精査、主催者側が必要とする情報内容の吟味などを
行った上で、面倒なことですが、不具合などの緊急事態への対応システムを別の
メディアで常に用意しておく必要があるということです。また、もう一つの大き
な収穫は、大会開催の目的にもあるように、学会の次世代を担う有能で意欲にあ
ふれた若手が準備段階から積極的に関わり、大会当日も講演や研究発表への参加
を口にせず、黙々と受付や会場整備業務に精を出してくれたことです。共に業務
をこなす中で、私たち世代が今まで多くの先輩から引き継いだ学会業務に関する
know-howの一部を彼らに伝えることができたことが確信でき、大変心強く感じ
ました。
さて、大会は600名を越える実参加者があり、すばらしい成果とともに幕を閉じ
て約1ヶ月、8 月3 日に福岡に入り、約1週間の滞在となりましたが、美味しくて
毎晩のように食べたあるお店の博多もつ鍋の味を思い出しつつ、本来の仕事へ立
ち戻ろうとしている日々ですが、全国の実行委員の先生方、とりわけ、現地会場
を担当された九州・沖縄支部と大会事務局、web管理、プログラム、発表要項、
受付回りなどを担当された関東支部の実行委員の先生方、本当にご苦労さまでし
た。どうぞしばらくは平穏な?日々をお過ごし下さい。
★支部企画コーナー No. 11 関東支部
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WorldCALL 2008 あれこれ
滝本晴男 (大妻女子大学)
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今日も、いつものように、朝、出勤後、勤務校でメールを開きましたが、その数
の少なさにほっとしたり、少しばかり寂しかったり...。WorldCALL2008大会
前の一年間は、関東支部16名の実行委員用メーリングリストに飛び交うメール
の数は尋常ではなく、spam mailを除いても毎日優に40通を越えていて、その
メールの処理が一日の仕事の始まりという日が続いていましたので...。
2004年全国研究大会時のPeter Liddell IALLT会長(当時)と大八木前LET会長
の対談に端を発したWolrdCALL2008大会ですが、翌年の理事会で、「支部長連絡
会を中心に全支部の協力体制を整えると同時に、各支部から次世代を担う役員を
発掘する」ことを目的に、正式に誘致を決定しました。以来、先ず、関係者で、
具体的な準備活動の手順を整えることになりますが、何はともあれ、どなたが実
行委員を引き受けてくれるのか。開催のための資金をどのように調達するのか。
4支部でどのような業務分担にするのか。どの程度の規模の大会にするのかな
ど、決めなくてはならない問題が山積みで、海外事務局を担当された岩崎先生、
国内事務局担当の黄金井先生を中心に、日常的には電子メールを駆使しつつ、し
かし、討議が必要な時にはface-to-faceでという方針で一つ一つをかたちある
ものにしながら準備が進められました。結果、関東支部内の小規模な会合から、
現地大会会場を担当する九州・沖縄支部と関東支部との打合せ、また、4支部選
出の委員による準備委員会を含めると、実に60回を越える討議が行われ、ま
た、LET各支部が必要な業務を具体的に目に見えるかたちで分担し、初めて4支
部が協力して準備、開催する世界規模の大会というかたちが出来上がっていった
わけです。
誘致決定当初は、Bank of Americaや国連からの資金提供の可能性もと言う話も
ありましたが、結果的にはそれもかなわず、すべて国内で賄わなくてならず、予
算担当としては大会開催のための資金調達が最大の不安材料でした。長く学会本
部事務局を担当していた経緯もあるので、先ずは、いつもながらお世話になって
いる学会賛助会員の皆さんに集まっていただき協賛の説明会を開催したり、実行
委員で手分けをして関係の助成金を調べたり、寄付をいただけそうな団体、財団
などとの交渉をお願いしたり、学会会員の皆さんにも寄付のお願いをしたりと、
動き始めてはみたものの、当初はどれも反応は期待していたほどではありません
でした。資金面での不安はその後も続き、漸く目処が立ったと実感できたのは、
大会開始1ヶ月前くらいでしょうか。お陰様で、最終的には展示、広告などの協
賛延べ30社、寄付・助成8団体、個人寄付41件と、多くの方々からご協力をいた
だくことができました。ありがとうございました。
正味3年半の準備期間に最初から関わり、実感したことの一つがIT技術への過信
は禁物であるということです。確かに電子メールは時や場所を選ばず点としての
情報交換には便利ですが、今回のように討議を重ね、結論を導き出していくとい
う活動には不向きなメディアです。人がその場の空気を共有しつつ顔をつきあわ
せて行う討議がどれほど必要であるかということをあらためて実感しました。ま
た、大会への参加、発表申し込みをweb上で受け付けましたが、これについて
も、web上で提供する情報の精査、主催者側が必要とする情報内容の吟味などを
行った上で、面倒なことですが、不具合などの緊急事態への対応システムを別の
メディアで常に用意しておく必要があるということです。また、もう一つの大き
な収穫は、大会開催の目的にもあるように、学会の次世代を担う有能で意欲にあ
ふれた若手が準備段階から積極的に関わり、大会当日も講演や研究発表への参加
を口にせず、黙々と受付や会場整備業務に精を出してくれたことです。共に業務
をこなす中で、私たち世代が今まで多くの先輩から引き継いだ学会業務に関する
know-howの一部を彼らに伝えることができたことが確信でき、大変心強く感じ
ました。
さて、大会は600名を越える実参加者があり、すばらしい成果とともに幕を閉じ
て約1ヶ月、8 月3 日に福岡に入り、約1週間の滞在となりましたが、美味しくて
毎晩のように食べたあるお店の博多もつ鍋の味を思い出しつつ、本来の仕事へ立
ち戻ろうとしている日々ですが、全国の実行委員の先生方、とりわけ、現地会場
を担当された九州・沖縄支部と大会事務局、web管理、プログラム、発表要項、
受付回りなどを担当された関東支部の実行委員の先生方、本当にご苦労さまでし
た。どうぞしばらくは平穏な?日々をお過ごし下さい。