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LETメールマガジン No. 6 (2005年06月10日)

カテゴリー: LET Blog Archives
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雨にぬれる紫陽花の美しい季節となりました。みなさま、いかがお過ごしですか?
LETメールマガジン第6号をお届けします。どうぞ、お楽しみください。
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■第6号のもくじ■

★リレートーク No. 6 吉成 雄一郎(関東支部)
★The Treasure Hunt Club No.6 Speaking
★支部企画コーナー No.5 中部支部
★おしらせ
 ☆第45回全国研究大会ワークショップ申込
★支部ホームページ更新情報
 ☆関西支部
★編集後記


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★リレートーク No.6 吉成 雄一郎 (関東支部)
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リレートーク6番目の吉成雄一郎です。このメールマガジンの配信や、LET本部
と関東支部のWebサイトを運営しているサーバーを管理しています。普段は、裏
方の仕事なのですが、今回はそのメルマガに寄稿させていただくことになりまし
た。

サーバー管理といえば、勤務校でも独自のWeb英語学習システムを立ち上げて、
そのためのサーバーを構築、稼働させています。英語の学習システムの運営だけ
でなく、ネットワークを利用したいろいろな実験を行う際に、自分でサーバーを
運営している方が何かと便利なので、5,6年前から始めました。現在、多くの
学生がWeb英語学習システムで、学内、学外で勉強しています。

サーバーはインターネットという大海につながっている以上、世界中から様々な
アクセスがあります。明らかにこちらのサーバーをねらった不正アクセスも珍し
くありません。数時間から数十分に一度位は不正なアクセスがあることがログか
ら読み取れます。これはインターネットに接続されたサーバーであれば必ず被る、
火の粉のようなものです。様々な対策を講じていますので、幸い今のところ被害
はありません。しかし、完全に安全な対策というのはありませんし、今後、どの
ようなセキュリティホールが見つかるかもしれません。

e-ラーニングやWebでのコンテンツ提供は、その意味で常にリスクが伴います。
どの程度のセキュリティ対策を施すかは、提供する側、あるいは管理者側のポリ
シーによるでしょうが、一般に防御を厚くすれば、その分使い勝手は悪くなると
いう関係があります。e-ラーニングにおいても、VPN接続という、セキュリティ
性は非常に高いのですが接続がやや面倒な方法を学習者に強いているところまで
あります。個人情報観点からも学習者の氏名や学習履歴などの管理体制がeラー
ニングにおいても当然のこととして求められていくことのですから、仕方のない
ことかもしれませんね。

次は岐阜工業高等専門学校の亀山太一先生です。亀山先生とは本部のCALL部会で
ご一緒させていただいています。亀山先生は精力的に学習用新しいWebアプリケー
ションを構築されています。

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★The Treasure Hunt Club  No. 6 Speaking
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Hello and welcome back. This month's topic is speaking. At first thought,
using the web to teach speaking sounds like a case of the wrong tool for
the job. Most speaking textbooks rely heavily on dialogues and other
written or audio examples of spoken language. And we all know that
Speaking class should give students a chance to be exposed to the
discourse, grammar and vocabulary of the spoken language; it should give
them some guidance in making the sounds of the language; and above all,
it should give students opportunities to speak, to try to make their own
meaning, and to gain fluency. So what can the web do? Well, the web can
be a rich resource for materials for speaking. It can help give students
content to talk about. This content can then be used to allow for
practice with the vocabulary, grammar and discourse that we are teaching.
It can also be a source of pronunciation practice for students, and
materials to help teachers with pronunciation training in class.

For pronunciation, I like to use short scenes from movies which I ask
students to reproduce. However, occasionally I like to let students work
with minimal pairs or other activities that focus on individual sounds.
Okanagan College has an interesting site. Students can go here to
listen to minimal pairs and even try some dictations(they need a
Shockwave player). http://international.ouc.bc.ca/pronunciation/

Teachers who would like to demonstrate pronunciation for classes can use
the wonderful Flash animations found at
http://www.uiowa.edu/~acadtech/phonetics/about.html (Click on Launch
the English Library). If you have both Flash and Quicktime installed,
you can also see and hear example words being pronounced.

For just a list of those sometimes-hard-to-come-up-with minimal pairs,
there's a nice one here.
http://members.tripod.com/Caroline_Bowen/wordlists.html

But the web is really a fantastic resource not for how to say something,
but rather for what to say. That is, the web is a rich source students
and teachers can both use to get things to talk about. A few months ago
I mentioned using short, weird news stories in a Reading and Discussion
class. I was not amazed at the attraction of these stories, but I was
amazed at the amount of discussion they generated as students talked
about hearing the stories or similar stories and their reactions to them.
Here are three picks that can be used to help with conversations about
images, music, and movies.

Flickr, is a site that collects unusual pictures. I found that many of
them could be printed out and used in class. Pairs of students could try
to come up with an explanation for the picture or predictions of what
will happen next. http://blog.flickr.com/flickrblog/2005/05/index.html

Allmusic is a site that collects information about all kinds of popular
music, well popular in the US anyway. There is information about bands
and CDs and singles and much much more. Students could use this site as
a resource in making presentations. I once had students introduce a song
they liked in class before actually playing the song, an activity that
would have gone much better if I had known about this site at the time!
http://www.allmusic.com/.

Similarly, presentations or discussions about movies can be aided by the
next two sites. Roger Ebert is very famous movie review in the US. He
has his own site where he posts his reviews (5000 in all!) and answers
questions about movies. The One-minute Reviews sections are nice short
reviews of popular movies that are more accessible for students than
regular full-length reviews, I think.
http://rogerebert.suntimes.com/apps/pbcs.dll/frontpage

The Internet Movie Database is exactly that, a huge database about
movies. You can find everything connected to movies. For each movie,
there is also a plot summary (or plot keywords that could be used in
telling the story by students), memorable quotes (where you can find
some really nice mini dialogues transcribed from the movie), and much,
much more. A great resource. http://www.imdb.com/

This week’s Treasure Hunt.
For this week’s treasure hunt, I’d like you to fill in the blank in a
conversation from a movie. I watched Kinsey recently, a great movie
about a sex researcher at the Indiana University in the 1940s and 50s.
His books and his courses were shocking at the time. The dialogue here
happens in his course on sexuality when he asks a question to one of the
female students. See if you can find the answer and complete Kinsey’s
classroom joke.

Here’s the site: http://www.imdb.com/

Here is the dialog with the blank space:
Kinsey: Who can tell me which part of the human body can enlarge a
hundred times? Miss?
Female student: I'm sure I don't know. And you have no right to ask me
such a question in a mixed class.
Kinsey: I was referring to __________, young lady.

[Marcel Van Amelsvoort/ Kanagawa Prefectural College of Foreign
Studies]

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★支部企画コーナー  No.5 中部支部
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中部支部では5月21日(土)に支部研究大会を開催しました。今回はシンポジウム
のコーディネータを副支部長の尾関修治先生(中部大学)にお願いし、LL/CALLの
中のインタラクションということを扱ってもらいました。知らない人に限って、
CALLが「人間的でない」とか言いたがりますが、「そんなものではないでしょう」
ということで企画したものです。以下、尾関先生から寄せられたシンポジウム報
告です。

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シンポジウム「「LL/CALLでのインタラクションとコラボレーションとは」報告
尾関修治(中部大学)
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2005年度春季中部支部研究大会では、「LL/CALLでのインタラクションとコラボ
レーションとは」と題し、LL/CALLの活用事例を中心としたパネルディスカッショ
ンを行った。これまでのLLを利用した語学教育、さらにCALLへの切り替えやイン
ターネット利用の経験をふまえ、これらの教育システムが授業や自主学習の中で
の教師と学習者の間のインタラクション、また学習者間のコラボレーションをど
のように支援してきたかを検討し、新しいLL/CALLのあり方やツール・手法や教
育目標まで含めた、語学教育での協調性全般の見直しをすることをテーマとした。

シンポジウムのコーディネータは尾関修治(中部大学)。各パネリストと発表タ
イトルは以下の通り:
原田邦彦(名古屋外国語大学):「従来のLLからCALLへの移行再考」
小栗成子(中部大学):「ネットを利用した対話的な英作文指導で目指すもの」
鈴木 薫(名古屋学芸大学短期大学部):「CALLを利用した聴覚障害者とボラン
ティアチューターによる協調学習」

「従来のLLからCALLへの移行再考」では、原田氏はLLでの協調的学習活動とCALL
での協調的学習活動の事例を報告し、CALLの何が有益かを論じた。特に、紙と鉛
筆による協調的ライティングとそれをオンライン化したライティング等の事例を
通し、「匿名性」の有益性、つまり相手がわからないが故に協調的活動が活発な
ることを指摘した。

小栗氏は、長年にわたるオンライン英文添削の経験を通じて、CALLにより学習活
動の何を支援するのかを論じた。学習プロセスの共有、カラー化した凡例を活用
した個別添削などの実践を通じ、人間がピンポイントで学習者に必要な指導をす
るためにこそコンピュータの支援が必要であることを協調した。

鈴木氏の実践は、聴覚障害者のための英語集中セミナーの実際を紹介した。文字
等の代替手段に頼るのでなく、聴覚障害者がボディソニック等の設備により「音」
を直接体感しながら、ボランティアチューターの補助のもとCALL教材を活用し音
声英語を学ぶという試みである。個別学習と協調学習をCALL設備の中で組み合わ
せることにより、多様な習熟度の学生に対応した英語教育が可能であることを報
告した。

質疑では、CALLを活用して行くには教師にはゆとりがないし教師教育が必要では
ないかとの質問に対し、インフラは共有できるが発想は分け与えることはできな
い、各自の想像力が大切だという指摘が発表者からあった。学習者同士の協同作
業がただの依存関係になってしまった例も挙げられ、連れ立って学習を刺激し合
う、競争し合うコミュニティも必要であるし、教師が評価する余地もそこにある
等の議論がなされた。


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★おしらせ
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☆第45回全国研究大会ワークショップ申込について

2005年度全国研究大会は7月29日(金)~31日(日)に東京国際大学で開催され
ます。

大会初日の7月29日には、以下のワークショップが開催されます。

7月29日(金)
第1部 13:00~15:00PM
第1会場「やさしいExcelの基本操作」講師:山内 美恵子(日本女子大)
第2会場「授業に活かすデータ分析:Excelを用いて」講師:磯田 貴道(広島大学)
第3会場「教室で生きるPowerPoint教材作成」講師:前田 啓朗(広島大学)
第4会場「Moodleハンズ・オン・ワークショップ(1):Moodleでこんなことができる」
     講師:原島 秀人(前橋工科大学)

第2部 15:30~17:30PM
第1会場「エクセルを利用した楽しい教材の作成」講師:和高 慶夫(玉川大学)
第2会場「授業に活かすweb教材:コンピュータ教室での活用」講師:奥 聡一郎(関東学院大学)
第3会場「初めてのデジタルビデオ編集」講師:保崎 則雄(早稲田大学)
第4会場「Moodleハンズ・オン・ワークショップ(2):こうすればMoodleがはじめられる」
     講師:秋山 實(合資会社eラーニングサービス)

ワークショップの参加は事前登録制で、会員の申込受付は7月1日より、非会員の
申込受付は7月3日より開始いたします。先着順で受付し、定員に達し次第、受付
を締め切らせていただきますので、ワークショップ参加をご希望の方は、以下で
各ワークショップの内容・申込方法等をご確認の上、受付が始まりましたら、お
早めにお申込いただけますよう、お願いいたします。

ワークショップ詳細情報:
http://www.kanto.j-let.org/modules/tinycontent23/index.php?id=6


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★支部ホームページ情報
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5~6月の支部ホームページ更新情報をお届けします。
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☆関西支部
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基礎理論研究部会:
第11回研究会 5月22日(日)神戸大学
第12回研究会 6月19日(日)梅田ハブスクウェア
第13回研究会 7月10日(日)梅田ハブスクウェア
http://www.let-kansai.org/bukai-kiso.html

大学授業研究部会:
若手勉強会 6月4日(土)流通科学大学 5208教室(予定)
研究例会   7月2日(土)流通科学大学 5208教室(予定)
http://www.let-kansai.org/bukai-daigaku.html

英語の発音教育研究部会:
第11回研究会 6月5日(日)西宮プレラホール会議室
第12回研究会 7月16日(土)西宮プレラホール会議室
第13回研究会 9月11日(日)西宮プレラホール会議室
http://www.let-kansai.org/bukai-hatsu.html

早期英語教育研究部会:
2005年度早期英語教育研究部会例会
7月9日(土) 大阪市立大学文化交流センター小セミナー室
http://www.let-kansai.org/bukai-soki.html


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★編集後記
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拙宅の庭に小さな梅の木が一本あります。今年はたくさんの実がつき、採り時を
見定めるべく、毎日眺めておりますが、思えば、この梅の木に、いつ今年一番の
蕾がつくかと、やはり毎日眺めた頃が創刊号を出した頃でした。時のすぎるのは
本当に早いもので、今回で第6号までたどり着き、1年の半分をなんとか過ごせた
ことになります。今月号も、実にたくさんの方々にご協力をいただきました。多
忙を極める中、ご無理をお願いすることも多く、本当に申し訳ないと思いつつ、
こうして支えていただけることを心から感謝しております。小さくともしっかり
根を張った木は、毎年必ず花を咲かせ実をつけます。このメールマガジンも、しっ
かりと根を下ろし、幾つもの季節を過ごしつつ、成長してくれるよう、今回もま
た同じ祈りを唱えつつ編集を終えることにいたします。
メールガジンについてのご意見・ご要望等ございましたら、ぜひ、
mm-editors@j-let.orgまでお寄せください。


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☆メルマガ退会・アドレス変更方法のご案内

メルマガの配信を止めたい時は以下の手順で配信を解除してください。また、ア
ドレスを変更したい場合は一度退会し、再度登録してください。

1. 以下のURL(本部サイト)にアクセスし、「メルマガ」のページを開く。
http://www.j-let.org →"Contents in Japanese"→「全国版メールマガジン
INFO-MAG」(ご案内)
2.「INFO-MAG会員の方へ」の下にあるテキストボックスに、登録してあるメール
アドレスを入力し、[退会またはオプションの変更]をクリック。
3.次のページで「退会」ボタンをクリック。
4.退会確認のメールが届く。メールの中に書かれているURLを開く(クリック)。
5.開いたページの[退会]ボタンをクリック。
6.手続き完了。

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編集担当者

【九州・沖縄支部】竹野茂(宮崎公立大学)田口純(筑紫女学園大学)
【関西支部】名部井敏代(関西大学)佐々木顕彦(関西学院中学部)
【中部支部】高橋美由紀(兵庫教育大学)伊藤隆(名古屋学院大学)
【関東支部】保崎則雄(早稲田大学)下島容義(聖パウロ学園高等学校)
【本部広報担当】前田道代(神奈川県立外語短期大学)

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