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LETメールマガジン No. 24 (2006年12月10日)
カテゴリー: LET Blog Archives
投稿者: 名ばかり編集長
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クリスマスの装飾で街角がにぎやかな季節となりました。今年も残りわずかとなり、なにかとお忙しい毎日かと思いますが、みなさま、お元気でしょうか。LETメールマガジン第24号をお届けします。どうぞお楽しみください。
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■第24号のもくじ■
★リレートーク No. 24 高井 収(関東支部)
★The Treasure Hunt Club No.23
★現場ミニレポート No. 2
★支部ホームページ更新情報
☆関西支部
☆関東支部
★編集後記
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★リレートーク No. 24 高井 收(関東支部)
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多文化時代における英語教育の試み
小樽商科大学の髙井收です。十数年前にお会いしたなつかしい東矢光代先生から紹介されました。日頃、英語を教えていて、英語での日本人学生の発言が非常に少ない為、それを引き出す工夫をしております。ここでは、5年前から担当している英語教員免許がらみの比較文化III、IVのクラスを紹介します。
本学では平成11年秋から経済・ビジネスの科目を中心とする交換留学生向けの短期留学プログラムを実施してきました。これは協定大学からの学生を対象に、一定人数の学生を1年間受け入れるもので、英語で授業を受けられるのが特徴です。私の担当する比較文化(III、IV)もこのプログラムの協力科目として登録され、毎年、十数名の留学生が入ってきます。今年は、日本人学生が13名、アメリカ、中国、ロシア、フランス、アイスランドなどからの留学生が13名の計26名が履修しております。
教科書(Craig Storti著”Figuring Foreigners Out”)は基礎的な異文化コミュニケーションの概念を異文化接触のケースを例にとって意見を交換するワークブック形式になっています。クラスでは留学生と日本人学生が5人程度の小グループになり、最初にBreading-the-ice Activity として日本の文化的な事柄を取り上げ、次に教科書の問題を話し合う形式です。今年の日本文化は、日本の唄をテーマに、各グループで日本人学生がその内容を説明します。学生達が子供の頃から親しんできた童謡や唱歌について、多彩な文化圏から来ている留学生を交えて話し合う中で、自己のアイデンティティーの大切さと、自分の英語で伝える喜びを感じてくれるのではないかと考えております。
次回は元同僚だった北海学園大学の上野之江先生にバトンタッチを致します。CAIご専門の先生ですから、興味あるお話が聞けそうです。
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★The Treasure Hunt Club No. 23
Marcel Van Amelsvoort
(Kanagawa Prefectural College of Foreign Studies)
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Hello everyone. This month I’d like to give you another column filled with odds ‘n ends, things that I have looked at recently (and some not so recently) but that I think LET members might be interested in. Over the holidays, if you have a little time, you may want to take a look at these sites.
The first one is a site that I keep hearing about : Second Life. Apparently it is very popular with educators. It’s not that they are using it with their students, but rather that they are playing themselves. You can find the site at http://secondlife.com/. and you can join and interact with the almost 2 million people who have created a second virtual life for themselves online. I’m not sure if I would recommend this for students. I think the Under-18 version (also accessible from the main page) might be an interesting way to practice English. See what you think.
The next two sites are environmentally oriented. In the first, we can pretend we are residents of England planning a trip to the European continent for a holiday. We can choose how we’ll travel and then see the environmental cost of our trip. It’s a nice little interactive lesson. http://www.open2.net/home/view?entityID=31887&jsp=themed_learning%2Fexpanding_viewer&entityName=object.
The second is Zam’s Quest, where we can learn about wildlife conservation issues by considering the perspectives of different people: farmers, scientists, etc. It can be found at http://www.zamsquest.com/.
And lastly, another little game, The Kitchen Conundrum word game. You have to race against the clock to rearrange the letters and make a word. You can choose the subject matter and get a hint. It’s fun but a little difficult. http://ougames.greencathedral.com/KitchenKonundrum/.
Well, that’s it for this month. Have a very happy holiday this year and see you next year.
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★ 現場ミニレポート No. 2
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先月から登場した新コーナーの2回目です。今回は、「現場のつぶやき」をそのままにお伝えします。
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「現場ミニレポート:教員の嘆き、スタッフの呟き」
「いやーっ、やっぱりゆとり教育の弊害ですよね!文法も語彙も力不足で....」とか、「こんなにいろいろな入試の種類があるおかげで、入ってくる学生の学力レベルが違いすぎて授業にならない。」といった先生方の嘆きがここかしこで聞かれます。筆者は、本務校では視聴覚教室やCALL・LL教室で実践される授業の支援(「教壇に立つこと」以外の、授業に纏わるすべての業務)を担当する、所謂スタッフとよばれる職種に従事するものですが、別な大学で非常勤講師としてリスニングの授業も担当していますので、教員の視点での学生評も十分理解できるつもりでいます。でも、ちょっと待ってください! 学生のことを問題にする前に、最近、まわりにこんな先生が急増していませんか?それも二人や三人といった少数レベルではなく...
a)至急来てほしいとインターフォンで呼びだし、駆けつけると、前の授業の教員が消さなかった板書を綺麗に消すようにと居丈高に命じる教員(授業を終えて、自分の板書を消さない方もどうかと思いますが....)
b)ビデオの未録画部分を再生しながら、映像がでない!プロジェクターが故障している!とクレームをつける教員
c)視聴覚教室内に置いてある接続コードなどの備品をこっそり持ち出す教員
d)充電式のWLマイクを、使用後充電器に戻さず、教卓などに放置する教員
e)他の教員に作成してもらった教材ファイルを自分のPCにインストールし、その開き方もわからないで授業をはじめようとする教員
f)「OFFにしないでください。」と表記し、保護カバーまでかけてある視聴覚教室操作卓の主電源を、わざわざ保護カバーをねじ曲げてまでOFFにする教員
g)貸し出したパソコンの初期画面上にある、ほとんどのアイコンを消去し、何も言わないで返却する教員
h)視聴覚教室内に設置されたDVDの操作に慣れないだけの理由で、自分が家庭で購入したものと同機種を設置しろと強く主張する教員
などなど、これらは今、日常的に現場で起こっている現実のほんの一例ですが、そんな中で、特にこのところ筆者が気になるのは、教室にパソコンを持ち込み、プロジェクターに接続してPower Pointなどで作成したファイルを提示しながら授業を進める教員の多さです。確かにファイルにした提示物は見た目の綺麗さ、表現の多様性、繰り返し利用、後々の修正が楽などの利便性に富んでいることは理解できますが、でも、ちょっと待ってください! その利便性って誰にとっての利便性ですか?授業での提示物は、本来は対象となる学生の理解度や授業の進め方によっては、リアルタイムで提示する情報の順序を入れ替えたり、ある情報を割愛したり、付加したりする必要があるはずですが、実際に授業現場で提示ファイルを修正しながら授業を行う姿などほとんど目にすることはありません。学習者のニーズや状況によっては、OHP(TP)や板書による提示の方が遙かに利便性、柔軟性に富んでいると思いませんか。完全にプログラミングされたパソコン上の提示物が他のどのメディアよりも常に優れた特性を持っているわけでは決してありません。何を伝えたいのかというニーズ、起こりうる事象の想定とメディアの特性のマッチングをもっと考えるべきですよね。
呟きついでにもう一つ。こんなにパソコンを持ち込んで授業を行う教員が増えているにも係わらず、パソコンの予備出力から画像を送出する切り替え方法をしらない教員の数にびっくりです。(接続コードはつないだのに画像が出ないとクレームを寄せる教員=パソコンの取り扱い説明書を読んでいない教員のあまりの多さ。)また、最近は様々な解像度の画面を持つパソコンが増え、解像度を変更しないとプロジェクターが信号を受け付けないこともしばしばあります。そんな教員に対するスタッフの嘆き---「教員って、授業のリハーサルはしないものなんだ!」--- なんてもう言わせないでください。先生方が授業中、パソコンや視聴覚機器を流麗に扱うだけで、学習者の学習意欲が高まることだってあるのですから....長い呟きになってしまいました。 [LET関東支部 H. T.]
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★支部ホームページ情報
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10~11月の支部ホームページ更新情報をお届けします。
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☆関西支部
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基礎理論研究部会:
第19回(第5次28回)研究例会
12月10日(日) 関西学院大学エクステンションセンター K.G.ハブスクエア大阪
第20回(第5次29回)研究例会
1月14日(日) 関西学院大学エクステンションセンター K.G.ハブスクエア大阪
http://www.let-kansai.org/bukai-kiso.html
中高授業研究部会:
2006年度12月例会
12月10日(日) 京都教育大学LL教室
http://www.let-kansai.org/bukai-jugyo.html
英語の発音教育研究部会:
第26回研究会 1月7日(日) 西宮プレラホール会議室
第27回研究会 2月4日(日) 西宮プレラホール会議室
セミナー開催 2月10日(土) 関西国際大学
第28回研究会 3月18日(日) 西宮プレラホール会議室
http://www.let-kansai.org/bukai-hatsu.html
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☆関東支部
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学習環境研究部会「CALL、LL教育システム意見交換会」のお知らせ:
第3回
日時:2007年1月13日(土)14:30~16:30PM
会場:大妻女子大学千代田校舎
担当賛助会員:(株)内田洋行(PC@LL)
第4回(上智大学との共催)
日時:2007年1月27日(土)14:30~16:30PM
会場:上智大学
担当賛助会員:チエル(株)(CaLabo)
詳細情報:http://www.kanto.j-let.org/modules/tinyd9/index.php?id=3
CALLシステムとはどんな施設・設備を意味するのか知りたい方、これからCALLシステムの導入を考えているがどのようなポイントに注意してシステムを比較したら良いのかよくわからない方、すでに導入はしてみたものの、使い方、操作方法にまだ馴染んでいない方、 CALLシステムではどのような授業ができるのか知りたいと考えている方などを対象とした、CALL、LLシステムを制作している学会賛助会員メーカーとの意見交換会です。興味のある方は、会員、非会員を問わずどうぞご参加ください。
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★編集後記
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24回目の編集を無事に終えることができました。創刊から丸2年、毎月10日の配信をなんとか続けてくることができました。読者のみなさまと、原稿執筆にご協力いただいた皆様のお力添えで実現できたことです。心から感謝申し上げます。ゆっくりする間もなく、3年目がすぐに始まりますが、毎月一回の配信を続けていくことを目標に、あせらずに進んで行きたいと思っております。少しずつ新機軸をだすことをめざし、現場ミニレポートを始めてみましたが、いかがでしょうか?今月「長い呟き」の中には、耳の痛いお話もありましたが、サポートしていただける方のいない環境で孤軍奮闘している身としては、技術と知識を備えたスタッフに守られながら、そっと注意を受けている先生方が正直うらやましいところです。熟練スタッフのハウツーを誰でも簡単に受け継げるような講習会がほしいとも思いましたが、これは次の企画に良いかもしれません。可能性をさぐりつつ、新年を迎えたいと思います。みなさまも、どうぞ良いお年をお迎えください。
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☆メルマガ用ご意見承りコーナーが本部HPに設置されました。どうぞご利用ください。
http://www.j-let.org
→「全国版メールマガジンINFO-MAG」
→「メルマガご意見フォーム」
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☆メルマガ退会・アドレス変更は、以下URLにてお願いいたします。
http://www.j-let.org
→ "Contents in Japanese"
→「全国版メールマガジンINFO-MAG」(ご案内)
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編集担当者
【九州・沖縄支部】竹野茂(宮崎公立大学)柏木哲也(北九州市立大学)
【関西支部】名部井敏代(関西大学)佐々木顕彦(関西学院中学部)
【中部支部】高橋美由紀(兵庫教育大学)伊藤隆(名古屋学院大学)
【関東支部】保崎則雄(早稲田大学) Marcel Van Amelsvoort(神奈川県立外語短期大学)
【本部広報担当】前田道代(神奈川県立外語短期大学)
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クリスマスの装飾で街角がにぎやかな季節となりました。今年も残りわずかとなり、なにかとお忙しい毎日かと思いますが、みなさま、お元気でしょうか。LETメールマガジン第24号をお届けします。どうぞお楽しみください。
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■第24号のもくじ■
★リレートーク No. 24 高井 収(関東支部)
★The Treasure Hunt Club No.23
★現場ミニレポート No. 2
★支部ホームページ更新情報
☆関西支部
☆関東支部
★編集後記
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★リレートーク No. 24 高井 收(関東支部)
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多文化時代における英語教育の試み
小樽商科大学の髙井收です。十数年前にお会いしたなつかしい東矢光代先生から紹介されました。日頃、英語を教えていて、英語での日本人学生の発言が非常に少ない為、それを引き出す工夫をしております。ここでは、5年前から担当している英語教員免許がらみの比較文化III、IVのクラスを紹介します。
本学では平成11年秋から経済・ビジネスの科目を中心とする交換留学生向けの短期留学プログラムを実施してきました。これは協定大学からの学生を対象に、一定人数の学生を1年間受け入れるもので、英語で授業を受けられるのが特徴です。私の担当する比較文化(III、IV)もこのプログラムの協力科目として登録され、毎年、十数名の留学生が入ってきます。今年は、日本人学生が13名、アメリカ、中国、ロシア、フランス、アイスランドなどからの留学生が13名の計26名が履修しております。
教科書(Craig Storti著”Figuring Foreigners Out”)は基礎的な異文化コミュニケーションの概念を異文化接触のケースを例にとって意見を交換するワークブック形式になっています。クラスでは留学生と日本人学生が5人程度の小グループになり、最初にBreading-the-ice Activity として日本の文化的な事柄を取り上げ、次に教科書の問題を話し合う形式です。今年の日本文化は、日本の唄をテーマに、各グループで日本人学生がその内容を説明します。学生達が子供の頃から親しんできた童謡や唱歌について、多彩な文化圏から来ている留学生を交えて話し合う中で、自己のアイデンティティーの大切さと、自分の英語で伝える喜びを感じてくれるのではないかと考えております。
次回は元同僚だった北海学園大学の上野之江先生にバトンタッチを致します。CAIご専門の先生ですから、興味あるお話が聞けそうです。
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★The Treasure Hunt Club No. 23
Marcel Van Amelsvoort
(Kanagawa Prefectural College of Foreign Studies)
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Hello everyone. This month I’d like to give you another column filled with odds ‘n ends, things that I have looked at recently (and some not so recently) but that I think LET members might be interested in. Over the holidays, if you have a little time, you may want to take a look at these sites.
The first one is a site that I keep hearing about : Second Life. Apparently it is very popular with educators. It’s not that they are using it with their students, but rather that they are playing themselves. You can find the site at http://secondlife.com/. and you can join and interact with the almost 2 million people who have created a second virtual life for themselves online. I’m not sure if I would recommend this for students. I think the Under-18 version (also accessible from the main page) might be an interesting way to practice English. See what you think.
The next two sites are environmentally oriented. In the first, we can pretend we are residents of England planning a trip to the European continent for a holiday. We can choose how we’ll travel and then see the environmental cost of our trip. It’s a nice little interactive lesson. http://www.open2.net/home/view?entityID=31887&jsp=themed_learning%2Fexpanding_viewer&entityName=object.
The second is Zam’s Quest, where we can learn about wildlife conservation issues by considering the perspectives of different people: farmers, scientists, etc. It can be found at http://www.zamsquest.com/.
And lastly, another little game, The Kitchen Conundrum word game. You have to race against the clock to rearrange the letters and make a word. You can choose the subject matter and get a hint. It’s fun but a little difficult. http://ougames.greencathedral.com/KitchenKonundrum/.
Well, that’s it for this month. Have a very happy holiday this year and see you next year.
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★ 現場ミニレポート No. 2
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先月から登場した新コーナーの2回目です。今回は、「現場のつぶやき」をそのままにお伝えします。
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「現場ミニレポート:教員の嘆き、スタッフの呟き」
「いやーっ、やっぱりゆとり教育の弊害ですよね!文法も語彙も力不足で....」とか、「こんなにいろいろな入試の種類があるおかげで、入ってくる学生の学力レベルが違いすぎて授業にならない。」といった先生方の嘆きがここかしこで聞かれます。筆者は、本務校では視聴覚教室やCALL・LL教室で実践される授業の支援(「教壇に立つこと」以外の、授業に纏わるすべての業務)を担当する、所謂スタッフとよばれる職種に従事するものですが、別な大学で非常勤講師としてリスニングの授業も担当していますので、教員の視点での学生評も十分理解できるつもりでいます。でも、ちょっと待ってください! 学生のことを問題にする前に、最近、まわりにこんな先生が急増していませんか?それも二人や三人といった少数レベルではなく...
a)至急来てほしいとインターフォンで呼びだし、駆けつけると、前の授業の教員が消さなかった板書を綺麗に消すようにと居丈高に命じる教員(授業を終えて、自分の板書を消さない方もどうかと思いますが....)
b)ビデオの未録画部分を再生しながら、映像がでない!プロジェクターが故障している!とクレームをつける教員
c)視聴覚教室内に置いてある接続コードなどの備品をこっそり持ち出す教員
d)充電式のWLマイクを、使用後充電器に戻さず、教卓などに放置する教員
e)他の教員に作成してもらった教材ファイルを自分のPCにインストールし、その開き方もわからないで授業をはじめようとする教員
f)「OFFにしないでください。」と表記し、保護カバーまでかけてある視聴覚教室操作卓の主電源を、わざわざ保護カバーをねじ曲げてまでOFFにする教員
g)貸し出したパソコンの初期画面上にある、ほとんどのアイコンを消去し、何も言わないで返却する教員
h)視聴覚教室内に設置されたDVDの操作に慣れないだけの理由で、自分が家庭で購入したものと同機種を設置しろと強く主張する教員
などなど、これらは今、日常的に現場で起こっている現実のほんの一例ですが、そんな中で、特にこのところ筆者が気になるのは、教室にパソコンを持ち込み、プロジェクターに接続してPower Pointなどで作成したファイルを提示しながら授業を進める教員の多さです。確かにファイルにした提示物は見た目の綺麗さ、表現の多様性、繰り返し利用、後々の修正が楽などの利便性に富んでいることは理解できますが、でも、ちょっと待ってください! その利便性って誰にとっての利便性ですか?授業での提示物は、本来は対象となる学生の理解度や授業の進め方によっては、リアルタイムで提示する情報の順序を入れ替えたり、ある情報を割愛したり、付加したりする必要があるはずですが、実際に授業現場で提示ファイルを修正しながら授業を行う姿などほとんど目にすることはありません。学習者のニーズや状況によっては、OHP(TP)や板書による提示の方が遙かに利便性、柔軟性に富んでいると思いませんか。完全にプログラミングされたパソコン上の提示物が他のどのメディアよりも常に優れた特性を持っているわけでは決してありません。何を伝えたいのかというニーズ、起こりうる事象の想定とメディアの特性のマッチングをもっと考えるべきですよね。
呟きついでにもう一つ。こんなにパソコンを持ち込んで授業を行う教員が増えているにも係わらず、パソコンの予備出力から画像を送出する切り替え方法をしらない教員の数にびっくりです。(接続コードはつないだのに画像が出ないとクレームを寄せる教員=パソコンの取り扱い説明書を読んでいない教員のあまりの多さ。)また、最近は様々な解像度の画面を持つパソコンが増え、解像度を変更しないとプロジェクターが信号を受け付けないこともしばしばあります。そんな教員に対するスタッフの嘆き---「教員って、授業のリハーサルはしないものなんだ!」--- なんてもう言わせないでください。先生方が授業中、パソコンや視聴覚機器を流麗に扱うだけで、学習者の学習意欲が高まることだってあるのですから....長い呟きになってしまいました。 [LET関東支部 H. T.]
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10~11月の支部ホームページ更新情報をお届けします。
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基礎理論研究部会:
第19回(第5次28回)研究例会
12月10日(日) 関西学院大学エクステンションセンター K.G.ハブスクエア大阪
第20回(第5次29回)研究例会
1月14日(日) 関西学院大学エクステンションセンター K.G.ハブスクエア大阪
http://www.let-kansai.org/bukai-kiso.html
中高授業研究部会:
2006年度12月例会
12月10日(日) 京都教育大学LL教室
http://www.let-kansai.org/bukai-jugyo.html
英語の発音教育研究部会:
第26回研究会 1月7日(日) 西宮プレラホール会議室
第27回研究会 2月4日(日) 西宮プレラホール会議室
セミナー開催 2月10日(土) 関西国際大学
第28回研究会 3月18日(日) 西宮プレラホール会議室
http://www.let-kansai.org/bukai-hatsu.html
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☆関東支部
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学習環境研究部会「CALL、LL教育システム意見交換会」のお知らせ:
第3回
日時:2007年1月13日(土)14:30~16:30PM
会場:大妻女子大学千代田校舎
担当賛助会員:(株)内田洋行(PC@LL)
第4回(上智大学との共催)
日時:2007年1月27日(土)14:30~16:30PM
会場:上智大学
担当賛助会員:チエル(株)(CaLabo)
詳細情報:http://www.kanto.j-let.org/modules/tinyd9/index.php?id=3
CALLシステムとはどんな施設・設備を意味するのか知りたい方、これからCALLシステムの導入を考えているがどのようなポイントに注意してシステムを比較したら良いのかよくわからない方、すでに導入はしてみたものの、使い方、操作方法にまだ馴染んでいない方、 CALLシステムではどのような授業ができるのか知りたいと考えている方などを対象とした、CALL、LLシステムを制作している学会賛助会員メーカーとの意見交換会です。興味のある方は、会員、非会員を問わずどうぞご参加ください。
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★編集後記
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24回目の編集を無事に終えることができました。創刊から丸2年、毎月10日の配信をなんとか続けてくることができました。読者のみなさまと、原稿執筆にご協力いただいた皆様のお力添えで実現できたことです。心から感謝申し上げます。ゆっくりする間もなく、3年目がすぐに始まりますが、毎月一回の配信を続けていくことを目標に、あせらずに進んで行きたいと思っております。少しずつ新機軸をだすことをめざし、現場ミニレポートを始めてみましたが、いかがでしょうか?今月「長い呟き」の中には、耳の痛いお話もありましたが、サポートしていただける方のいない環境で孤軍奮闘している身としては、技術と知識を備えたスタッフに守られながら、そっと注意を受けている先生方が正直うらやましいところです。熟練スタッフのハウツーを誰でも簡単に受け継げるような講習会がほしいとも思いましたが、これは次の企画に良いかもしれません。可能性をさぐりつつ、新年を迎えたいと思います。みなさまも、どうぞ良いお年をお迎えください。
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☆メルマガ用ご意見承りコーナーが本部HPに設置されました。どうぞご利用ください。
http://www.j-let.org
→「全国版メールマガジンINFO-MAG」
→「メルマガご意見フォーム」
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http://www.j-let.org
→ "Contents in Japanese"
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編集担当者
【九州・沖縄支部】竹野茂(宮崎公立大学)柏木哲也(北九州市立大学)
【関西支部】名部井敏代(関西大学)佐々木顕彦(関西学院中学部)
【中部支部】高橋美由紀(兵庫教育大学)伊藤隆(名古屋学院大学)
【関東支部】保崎則雄(早稲田大学) Marcel Van Amelsvoort(神奈川県立外語短期大学)
【本部広報担当】前田道代(神奈川県立外語短期大学)
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