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No. 18 支部企画:九州・沖縄支部 (2009年04月10日)

カテゴリー: General
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★支部企画コーナー No. 18 九州・沖縄支部
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☆支部研究プロジェクト紹介第2弾
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九州・沖縄支部メルマガ委員の竹野です。当支部が担当する企画コーナー「支部研究プロジェクト」の第2弾として、微力ながら私も研究チームに加わったものを取り上げたいと思います。報告は研究代表者である長加奈子先生にお願いしました。

研究テーマ:「e-learningにおけるドロップアウト対策ードロップアウトを引き起こす要因とその対策について」

研究代表者:長 加奈子(北九州市立大学)


2004・2005年度の2か年にわたり,外国語教育メディア学会九州・沖縄支部プロジェクトの指定を受け,「e-learningにおけるドロップアウト対策―ドロップアウトを引き起こす要因とその対策について」という課題名で研究を行った。本プロジェクトのメンバーは,奥田裕司(福岡大学),竹野茂(宮崎公立大学),大津敦史(福岡大学),そして長の4名である。21世紀になり,大学の英語教育の現場に様々なe-learning教材が登場し,学習者一人ひとりのレベルに応じたオーダーメイド感覚の学習が可能になった。その一方,我々教員が考えているほど学習者は積極的には学習を行ってくれないという現実を目の当たりにしていた。そのような中,本研究プロジェクトは「e-learningによる学習が継続できる学習者とできない学習者の違いはどこにあるのだろうか」という疑問を出発点として始まった。

本研究プロジェクトでは,まず学習者の①英語学習に対する学習動機,②授業(学習活動)に対する嗜好,③学習ストラテジーの3つの学習者要因について調査を行った。それぞれの要因に対して,①14因子,②7因子,③7因子が見い出された。調査3か月後よりe-learning教材による学習を開始させ,約1年間にわたって学習を継続させた。今回のプロジェクトでは,学習者要因とe-learning教材を用いた学習の継続度合いを見るため,教員によって学習を義務化することを避けた。その結果,当初予想していたとおり,学習の継続ができた者は少数であった。しかし,3種類の学習者要因で見いだされた因子の一部と,e-learningの学習活動との間に何らかの関係があること,またそれらの因子がe-learningによる学習の成否の予測要因となる可能性があることがわかった。

なお本研究プロジェクトの成果の詳細については,外国語教育メディア学会九州・沖縄支部紀要において発表している。
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このプロジェクト研究は、「LET九州・沖縄支部紀要第6号」に詳しい内容が掲載されております。

報告まとめ 竹野 茂

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