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No. 10 田口 純 (九州・沖縄支部) (2005年10月10日)

カテゴリー: General
コンピュータの爆発的な普及により、一家に一台の時代から一人に一台の時代へ
と移りつつある。私が子どもの頃にもコンピュータというものがあるのは知って
いたが、それは特別な研究所か科特隊が使うものであって、個人が使うものでは
なかった。それが今ではインターネットで個人が世界と結ばれ、瞬時にしてさま
ざまな情報を居ながらにして手に入れることができる。そしてそれを日々活用し
ているのであるが。。。

子どもの頃にいろいろな外国の写真を見る機会が何度かあり、それらを見てはど
んなところだろうと想像をしては楽しんでいた。白黒写真でありながら、自分で
勝手に(想像の中で)着色し、写真に写っていないところまで思いを馳せてもい
た。そしていつかはそこに写っているところに行き、そこの風物を見、そこの人
と話ができればとも思った。リアルタイムにその場所を見て、そこの人と話がで
きるなど夢にも思わなかった。

ここ数年、外国語学習にコンピュータを活用して、より効果的な学習法の構築を
研究しているが、バーチャルリアリティがより現実に近づいてきて、子どもの頃
のように想像することが少なくなっている気がする。手に入る情報で満足してし
まうことがよくある。何でも手に入るのではなく、少し不便だが想像して夢を描
けるような都合のいい効果的な学習法ができればと感じているこのごろである。

次回は広島市立大学の渡辺智恵先生にバトンをお渡しします。10年近く前にCALL
の教材作成、管理運営、学生指導などについてご教授いただいて以来、ずっと目
標にさせてもらっております。渡辺先生よろしくお願いします。

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