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【LET blog 第237号】 (2024年10月10日)

カテゴリー: LET Blog Archives
【LET blog 第237号】
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みなさん、こんにちは。

寒暖差の激しい日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

今月号の支部企画は、関東支部からの「試行錯誤継続中」です。

それでは、今月号の blog をどうぞご覧ください。

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■ 第237号のもくじ
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■ 支部企画
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■ 支部研究大会・支部総会情報
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□ 関東支部
 ■ LET関東支部第151回(2024年秋季)研究大会
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■ 支部研究部会情報
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□ 関西支部
 ■ 第13次 基礎理論研究部会 第4回研究例会
 ■ 早期英語教育研究部会 2024年度 第4回例会
 ■ メソドロジー研究部会 2024年度 第2回研究会
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■ 研究員・研究者・教員公募
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■ 編集後記
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【LET blog 第237号】(続き)
http://j-let.org/~wordpress/index.php?itemid=1833#more



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【LET blog 第237号】
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■ 支部企画
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□ 関東支部:「試行錯誤継続中」
 (下山 幸成、東洋学園大学)
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 先日、高校を訪問し、60分間の英語出前授業(出張授業)を行ってきた。扱った内容は発音とスピーキング。生徒は積極的に声を出して練習に取り組んでくれた。授業後に英語教諭と話したところ、発音やスピーキングはなかなか扱えずにいたので、ありがたかったとのことである。

 2023(R5)年に中学校3年生を対象として行われた全国学力・学習状況調査の報告書(文部科学省国立教育研究所, 2023)によれば、中学校学習指導要領(外国語)5領域の平均正答率は「聞くこと」58.9%、「読むこと」51.7%、「書くこと」24.1%、「話すこと[やり取り]」14.5%、「話すこと[発表]」4.2%である。このことからわかるように、新中学校学習指導要領実施後の3年目であっても「話すこと」は課題であるようだ。

 一般的に4技能の中で「話す」力を伸ばしたいという学生は多い。しかし、英語を使う場面が限られる日本のようなEFL環境では、授業以外で英語に触れる機会が少ないため、学生の求める力を伸ばすには授業で「話す」要素に関わる内容をどのように取り入れるかが鍵となる。

 筆者はどの英語授業であれ、発音練習(音読)・日常生活との関連づけ・自分用の英語への落とし込みの3点を意識している。最初は多くの学生にとって「英語」は単位を取得するための「科目」であり、自分の日常生活と結びつけて考えず、出会った英語は他人事である。そこで、①発音指導後に練習してできるようになった際に、カラオケが上手に歌えた感覚と似たような気持ちを味わえるように、②学ぶべき単語や文法や構文があった場合は日常生活で使える表現へと落とし込み、日常生活を送りながら思い出す機会が増えるように、③各自が生成AI等を活用して自分が表現したい英語を出力させる課題を出し、自分用の英語に出会えるように、という3点を心掛けている。そうすることで「話す」要素を組み込むことできると考えているからである。

 「ブレーキ」しかなかったような学習者でも徐々に「アクセル」の存在に気づき、自分でアクセルを踏めるようになっていく。このような学生が一人でも多くなるような授業作りへの試行錯誤を現在も継続中である。

文部科学省国立教育研究所. (2023) 「令和5年度全国学力・学習状況調査の報告書:児童生徒一人一人の学力・学習状況に応じた学習指導の改善・充実に向けて 中学校 英語」
 https://www.nier.go.jp/23chousakekkahoukoku/report/data/23meng_k.pdf

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■ 支部研究大会・支部総会情報
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■ LET関東支部第151回(2024年秋季)研究大会
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日時:2024年11月17日 (日)
場所:東洋大学白山キャンパス

大会テーマ:「生成AIで外国語授業はどう変わるか:今後の展望と課題」

招待発表者:
山中司(立命館大学)
安藤昇(青山学院中等部)
谷口恵子(プチ・レトル株式会社代表取締役、立教大学経営学部BLP講師)
安河内哲也(東進ハイスクール講師、YouTuber、一般財団法人実用英語推進機構代表理事)

その他、本大会に関する情報は支部HPより随時更新していく予定です。
https://www.j-let.org/kanto/category/convention/

お問い合わせ先:
LET関東支部事務局 kanto-office@j-let.org

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■ 支部研究部会情報
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□ 関西支部
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■ 第13次 基礎理論研究部会 第4回研究例会
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11月例会(第13次 基礎理論研究部会第4回研究例会)(語彙学習:ボキャブラリー・デー No.3)
(For information in English, please click on the link below: https://let-kansai-fmt-sig.blogspot.jp
日時:2024年11月17日(日)例会:1:30PM~4:30PM
*時間厳守でお願い致します。

内容:
発表#1(日本語)
「英語学習のための形態素:役割,獲得,教育」
 担当:鈴木 健太郎(北海道教育大学)

【アブストラクト】
みなさんはunhappyのような単語を覚える時,語をun-とhappyのような要素に分けて勉強したという経験があるのではないでしょうか。このような単語の最小単位は形態素と呼ばれ,形態素を使った学習は,理屈が伴うため効果的であると考えられています (Bauer & Nation, 2020)。実際に,単語帳において語の補足情報として形態素情報が示されていたり,形態素を用いた学習を売りにした書籍も多く見られます (例. 清水・すずき,2018)。このような高い関心にも関わらず,形態素を活用した学習の効果を検証した研究の数は驚くほど限られており (Suzuki, 2022; Wei, 2015),語彙指導における形態素指導の位置づけも明確とはいえません。
 本発表では,主に学習者が持つ形態素知識の特徴や形態素の学習方法などの形態素の知識面と,それらの知識をどのように新語の学習に結びつけるかという運用面について,先行研究や発表者のこれまでの研究をもとに概観していきます。発表で扱う問いには,「どの形態素を学習したらよいのか?」,「形態素はどのように学習したらよいのか?」,「形態素を使った学習は効果的なのか?」,「どのような人が形態素を使った学習に向いているのか?」などが含まれます。これらをもとに教室環境における形態素指導の在り方についても考えていきたいと思います。単語の一部を活用した学習の全体像を理解し,考える機会になれば幸いです。

発表#2(日本語)
「文脈多様性と第二言語偶発的語彙学習」
 担当:及川 凱亜(東北大学大学院)

【アブストラクト】
文脈の多様性(Contextual Diversity [CD])とは,単語が出現する異なる文脈の数を指す (Adelman et al., 2006)。また,文脈の数が同じであっても,意味的に異なる文脈が多ければ多いほど,CDはさらに高くなる (Johns et al., 2016)。 このように,CDは文脈の数とそれらの文脈の意味的な異なり度合いの両方によって定義される。
先行研究ではCDが第一言語 (L1) の語彙習得にもたらす影響は多く研究されている。しかし,その結果は一貫したものではない。また,第二言語 (L2) での研究は限られており,得られている結果の一般化可能性を検証することが必要である。そこで,本研究では,外国語としての英語(EFL)学習者164名を対象に,事前―事後テスト計画に基づいて,偶発的なL2語彙学習に対するCDの学習効果を調査した。学習効果は意味想起テスト (meaning-recall) と意味選択テスト (meaning-recognition) を通して測定した。また,プレテストに加えてupdated vocabulary levels test (Webb et al., 2017) を使用し,学習者の事前の語彙知識を測定した。得られたデータはANCOVAを用いて分析を行った。結果は,遅延テストにおける意味選択テストにおいてCDが高い群が低い群より優位に語彙を学習したことが示された。また,直後テストの意味選択テストにおいては,学習者が事前に習得している語彙サイズが大きいほど学習率が高いという交互作用も見られた。発表では研究の紹介と,得られた結果に基づいた教授的示唆を述べる。

会場:Zoom利用によるオンライン開催の予定です。

下記「参加希望フォーム」にご回答いただいた方に、メールでアクセス方法をお送りいたします。
参加希望フォーム: https://forms.gle/aq8NsCxJrd6qT5dx9

フォームへのご回答は例会開催の前日の6:00PMまでにお願いできますと幸いです。
ご回答いただきました情報に基づいて、Zoomミーティングルームへのリンクをお送りさせていただきます。
また、もし上記の締め切りを過ぎてご回答いただいた場合でも、追ってZoomミーティングルームへのリンクをお送りさせていただきますが、すぐに対応ができない場合もございますのでご了承ください。
発表内容詳細などについては次のウェブページをご参照ください。

https://let-kansai-fmt-sig.blogspot.com/2024/10/november-17-2024-meeting-vocabulary-day.html

(備考)
■ 第13次 基礎理論研究部会 第4回 研究会議(プロジェクトメンバーのみ)
◆日程: 2024年 10月 19日(土)10:30AM- (オンライン)
◆内容: プロジェクトミーティング

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■ 早期英語教育研究部会 2024年度 第4回例会
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日時: 2024年12月7日(土)13:00~17:00
場所:
1. 大阪市立大学文化交流センター小セミナー室 (大阪駅前第2ビル6階)
https://www.osaka-cu.ac.jp/ja/about/university/access#umeda
2. ZOOM(ZOOM参加のURLはメールにてお知らせ致します)
※初めての方は、下記の問合せ先までご一報ください。
内容:早期英語教育に関する概論書の輪読および発表
1.文献輪読
Cognitive and Language Development Children, John Oates and Andrew Grayson (2004)
□ Chapter 5 Executive functions in childhood: development and disorder (Claire Hughes, Andrew Graham and Andrew Grayson)
前半担当:星原光江先生(京都光華小学校)
後半担当:真崎克彦先生(神戸親和大学)
2. ミニ講義 「役立つ脳教室」
担当:井狩幸男先生 (大阪公立大学)
お問合せ
事務局 竹田里香
eeesiglet@gmail.com

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■ メソドロジー研究部会 2024年度第2回研究会
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2024年10/19(土)20(日)に2024年度第2回研究会を広島RCC文化センターにて開催します。ハイブリッドでの開催になりますのでオンライン(Zoom)でもご参加いただけます。対面の席数に限りがありますので、ご参加される方は部会ホームページからお申し込みください。

https://mizumot.com/methodology/index.php/meeting/archives/43

October 19, 2024 (Saturday)
司会・進行:浦野 研(北海学園大学)

13:30-14:20
「英語学習における動機づけとエンゲージメントの複雑さ:心理ネットワークアプローチ」
樫村 祐志(明治大学大学院博士後期課程)
14:30-15:20
「心理学研究から考える第二言語語彙習得の理論的枠組みと新しい測定方法」
鬼田 崇作(同志社大学)
15:30-16:45 [招待講演]
「理論的枠組み,観察可能な事実,教育実践の指針としての適性処遇交互作用」
山森 光陽(日本大学)

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October 20, 2024 (Sunday)
司会・進行:菅井 康祐(近畿大学)

13:30-14:20
「広島大学教養教育英語科目の運用を振り返る」
山内 優佳(広島大学) 田頭 憲二(東京家政大学)
14:30-15:20
「結局メソッドのよさとはなんだったのか:メソドロジーブームの構造・社会的背景・役割・帰結」
草薙 邦広(県立広島大学)
15:30-16:20
「メソドロジーを教えるということ」
森田 光宏(広島市立大学)


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■ 研究員・研究者・教員公募
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JREC-IN の公募情報を「外国語教育」で検索した結果です。
https://goo.gl/fvDGx6

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■ 編集後記
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今年も献杯。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%8D%E7%94%B0%E5%95%93%E6%9C%97

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□ LET blog(旧メルマガ)のバックナンバーは、LET blog・アーカイブで閲覧できます。
http://j-let.org/~wordpress/index.php?catid=22&blogid=1
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LET blog 委員会
【関東支部】
 若有 保彦(秋田大学)
 森谷 祥子(フリーランス)
【中部支部】
 伊藤 佳貴(大同大学大同高等学校)
 吉川 りさ(名古屋工業大学)
【関西支部】
 神谷 健一(大阪工業大学)
 今尾 康裕(大阪大学)
【九州・沖縄支部】
 麻生 雄治(大分大学)
 津田 晶子(中村学園大学)
【LET blog 編集責任者】
 阪上 辰也 (広島修道大学)

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