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LETメールマガジン No. 55 (2009年08月10日)

カテゴリー: LET Blog Archives
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暦の上では立秋を迎えましたが、暑い日が続いております。皆様、お元気で
お過ごしでしょうか?今月の支部企画は、九州・沖縄支部の担当で、2006年
度~2007年度に実施された支部研究プロジェクトを紹介いただいております。
The Treasure Hunt Club は、Screen Capturing の特集です。お楽しみ下さい。
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■第55号のもくじ■

★支部企画コーナー No. 22 九州・沖縄支部

★The Treasure Hunt Club No. 49

★お知らせ
☆全国研究大会情報

☆支部研究会情報
・中部支部
・関西支部

☆学会機関誌編集委員会からのお知らせ

☆WorldCALL 2008 Proceedings のご案内

☆LETメルマガ・アーカイブのご案内

☆支部ホームページ情報
・関西支部

★編集後記

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★支部企画コーナー No. 22 九州・沖縄支部
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☆支部研究プロジェクト紹介第3弾
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研究テーマ: 「交流型学習におけるライティング指導法の研究」
研究代表者: 荒木 瑞夫 (宮崎県立看護大学)

「交流型学習におけるライティング指導法の研究」というテーマで、2006年度~2007年度の外国
語教育メディア(LET)九州・沖繩支部研究プロジェクトの助成を受けた。共同研究チームは、
白坂佳代、エリック・ラーソン(ともに宮崎県立看護大学)、横山彰三(宮崎大学)、安浪誠祐
(熊本大学)、および荒木である。ここ20年余りにわたりパソコンなどの機器や情報ネットワー
クの急速な発達と、Lave & Wenger ら(1991)のような学びのコンテクストも学習を形作る本質的
部分と見なす学習観の成熟化に伴い、インターネットを介した国際交流を通した言語学習の
実践は広く行なわれている。しかし、その種の実践の効果の立証は一般化しにくく、定見を
生みだすにはデータの蓄積が必要だと思われる。そこで私たちは、Moodleの掲示板をベースに
した看護大学生の国際ライティング交流における学習者言語の測定を行い、4ヶ月弱という
短期間ではあるが、その間の発達を観察することにした。

参加者は県立の看護大学生95名。秋の必修英語科目で、海外の看護大学生65名(スペイン、韓国、
タイ、中国の7大学から参加)と掲示板上で、文化や健康に関するトピックでライティング交流
を行なった。日本側参加者は期間中2,500語以上を書くことを課し、授業での一斉指導は内容面
に関することが中心で、言語指導は机間巡視で随時介入したり質問に応じたりする個別対応を原
則とした。

事前と事後で2つの分析を行なった。一つは、(i)流暢さに関するテスト(Ishikawa 1995を
参考に作成した自由英作文の語数を基にしたテスト)の平均スコアの推移の検証で、もう
一つは(ii) (i)で得られた学習者言語のサンプルの誤用分析である。結果、(i)では平均スコア
が16.30から22.43に上昇した(n=95, t=-4.28, p<0.001)。また、(ii)では、複数の文法項目に
関し改善が見られ、その中で、数少ない一斉指導でとり上げた項目も含まれていた。

結果より、交流型ライティング活動を通して学習者が物事についてより書くようになり、また一
部の文法項目の正確さも向上すると結論付けた。その一方、授業での明示的一斉指導とのブレン
ディングの可能性という新たな研究課題を得た。

研究の報告を『LET Kyushu-Okinawa BULLETIN』第9号(pp.1-15)で行なった。九州・沖縄支部
の関係者の方々には大変お世話になりました。他支部の会員の皆様にも上記文献をご高覧
頂けましたら幸いに存じます。今後ともよろしくお願いします。

報告: 荒木 瑞夫 (宮崎県立看護大学)

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★ The Treasure Hunt Club
No. 49 Screen Capturing and Beyond
Marcel Van Amelsvoort
(Kanagawa Prefectural College of Foreign Studies)
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Many years ago I paid about $20 for a nice little software program
called SnagIt by a small company called Techsmith. It did only one
thing but it did it very well―it allowed me to take pictures of part
or all of my computer screen and save them as files. Over the years, I
have used that program countless times, especially when making
instruction sheets for my learners. A year and a half ago I got
reacquainted with Techsmith when I saw another one of their products,
Camtasia, being used in a demonstration. Russell Stannard was using
Camtasia to capture videos of himself correcting students’ writing on
his computer screen that he would then send to the learners. It was a
brilliant idea for feedback, but it took time, the file sizes were
rather large, and the software was costly.

Recently, there are several screen capture solutions for still images,
video, and audio available on the web and this month I’d like to
introduce some of them. First is CamStudio (downloading needed).
CamStudio allows you to record all screen and audio activity on your
computer. You create AVI files which you then convert to SWF (Flash
video) files and place them where you want, on your school server, for
example. The most obvious use of this is for “How-to” videos for your
learners. Instead of the old printed sheets with dark and almost
unintelligible images taken from your screen, you create a short video
introducing how to do something your learners need to do with the
computer. You can have the video of you doing it and you can add an
audio explanation too. http://camstudio.org/

Next is Jing It also needs to be downloaded and does much the same
thing as CamStudio, but it saves your video on a remote server (like
YouTube) and sends you the link for embedding into your blog or
website. This is a very user-friendly tool indeed.
http://www.jingproject.com/
Here is a video demonstrating how to use it. The video was made
with Jing. http://www.teachertrainingvideos.com/Jing/index.html

Keeping track of your training videos can be a little difficult if you
have them embeded here and there in different blogs and websites. But
the web can help with that, too. Veewow is a site that allows you to
create playlists for embeddable videos. You can keep all your training
videos in one list and other videos you use with groups of learners in
other playlists. With some institutions recently blocking YouTube,
Veewow can be an accessible alternative. http://www.veewow.com/

That’s it for this time. See you next month.

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★お知らせ
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☆全国研究大会情報
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☆2009年度LET全国研究大会
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第49回LET全国研究大会が、8月4日(火)から6日(木)まで、神戸市西区の
流通科学大学で開催されました。大会総参加人数は523名、基調講演1に250名、
基調講演2に170名、基調講演3には190名の皆さんのご参加をいただき、盛況の
うちに全てのプログラムを終了することができました。ありがとうございます。
大会記録については現在公開準備を進めております。完成まで今しばらく
お待ちください。

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☆支部研究会情報
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☆中部支部
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★小学校英語教育研究部会 第51回例会
日時: 2009年10月11日(日) 10:00~12:00
会場: 名古屋学院大学名古屋キャンパス白鳥学舎606会議室
共催: 小学校英語教育学会愛知支部
内容: 未定
研究会代表者: 高橋 美由紀 (愛知教育大学)

詳細は支部ウェブサイトでお知らせします。
http://let.intl.chubu.ac.jp

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☆関西支部
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★早期英語教育研究部会 2009年度第3回研究会
日時: 2009年9月19日 (土) 13:30 ~ 17:00
場所: キャンパスポート大阪 ルームG (駅前第2ビル4階)
( http://www.consortium-osaka.gr.jp/access/index.html )
*場所が変更になっています

詳細は支部研究部会のページをご確認ください。
http://www.let-kansai.org/htdocs/index.php?action=pages_view_main&page_id=78

★ 英語の発音教育研究部会 第38回研究会
日時: 2009年10月12日 (祝) 13:00 ~ 17:00
場所: 西宮プレラホール会議室 (阪急西宮北口 南へ徒歩5分)
( http://www.nishi.or.jp/contents/00002606000400010.html )
詳細は支部研究部会のページをご確認ください。
http://www.let-kansai.org/htdocs/index.php?action=pages_view_main&page_id=77

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☆学会機関誌 編集委員会からのお知らせ
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学会機関誌に対するご意見募集

“Language Education and Technology” はLET会員の教育・研究の
成果を発表する学会機関誌です。編集委員会では学会誌のさらなる
質の充実のために会員の皆様のご意見・ご要望を募っております。
ご意見・ご要望のある方は下記のアドレスにお願い申し上げます。

http://www.j-let.org/
→「LETメールマガジン」
→「メルマガご意見フォーム」「学会機関誌」係

編集委員長
伊庭 緑 (甲南大学)

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☆WorldCALL 2008 Proceedings のご案内
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関係者のみなさまには大変お待たせしましたが、
WorldCALL 2008 Proceedings pdf版がようやく完成しました。

http://www.j-let.org/~wcf/modules/tinyd12/

昨年8月の大会終了後、期限までに提出された原稿が当初の
予想よりも少なかったため、できるだけたくさん掲載できるよう
配慮した結果ということで、どうかご寛容ください。

Proceedingsのテンプレート作成に始まって、届いた原稿のチェック、
執筆者とのやり取り、修正、pdf化、全体のデザイン構想、そして、
ISBN No.の取得など、クリアすべき事柄は多くありましたが、
抜群のチームワークで楽しく仕事をさせていただきました。
野口ジュディー先生(武庫川女子大学)、吉成雄一郎先生(東京電機大学)、
岩崎暁男先生(東京国際大学)には、この場をお借りして厚く御礼申しあげます。

Chief Editor 小山敏子(大阪大谷大学)

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☆LETメルマガ・アーカイブのご案内
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LET全国研究大会の際に開催されたLETメールマガジン担当委員会に
おいて、すべてのバックナンバーをログインなしで閲覧可能とすることが
決まり、理事会においても了承されました。そこで、LETメルマガ・アー
カイブを作成し、どなたでも簡単にアクセスできるようにいたしました。

http://www.j-let.org/~mm/

LETメルマガ・バックナンバーに掲載された記事・情報などを、ぜひ
ご活用下さい。

LET本部メールマガジン担当
島谷 浩(熊本大学)

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☆支部ホームページ更新情報
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☆関西支部
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「関西支部研究集録(第3号~第11号)」のアップロードが完了しました。
関西支部ホームページの「支部研究集録」からお入りください。
なお、閲覧には会員IDとパスワードが必要です。

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★編集後記
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第49回LET全国研究大会前日に、近畿地方で観測史上最も遅く梅雨が
明けました。関西支部の大会運営委員の皆様の熱意が、長い梅雨を
吹き飛ばしたかのようでした。会場入り口で冷たいおしぼりが配布され
たり、スタンプラリーが導入されたりなど、「学会」=「楽会」の精神が随所に
見受けられた素晴らしい全国大会だったと思います。大会運営に携わった
皆様方、本当にお疲れ様でした。来年度の全国研究大会は第50回という
節目を迎え、関東支部の主催で行われることが決定しております。来年の
50周年記念大会で成果を発表できるように、しっかり教育・研究に励み
たいものです。では、次号もどうぞよろしくお願いいたします。

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☆ご意見承りコーナーに、ぜひご投稿ください。
http://www.j-let.org/
→「LETメールマガジン」
→「メルマガご意見フォーム」

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☆メルマガ退会・アドレス変更は、以下URLにてお願いいたします。
http://www.j-let.org/
→「LETメールマガジン」
→「ご案内」

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LETメルマガ委員
【関東支部】 下島 義容(拓殖大学) 若有 保彦(秋田大学)
【関西支部】 山本 勝巳(関西福祉大学) 佐々木 顕彦(関西学院中学部)
【中部支部】 高橋 美由紀(愛知教育大学) 伊藤 隆(名古屋学院大学)
【九州・沖縄支部】 竹野 茂(宮崎公立大学) 古村 由美子(九州大学)

編集責任者
【本部メールマガジン】 島谷 浩(熊本大学)

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