トピック3:VR

近年の技術の発達により、教育分野を含むさまざまな分野でVRが活用つつある。さらに最近では「メタバース」、すなわち巨大なバーチャル空間に現実世界に近い社会システムを構築しようとする試みも始まっている。しかし、これらVRやメタバースを学校現場で効果的に利用するには、まだ課題が多い。発表者は、2013年よりVRの教育活用に検討を開始し、LET関西などで成果報告している(矢野, 2017)。VRの活用には、学習者個人がバーチャル空間に没入し体験的な学習を行う「文具」としての使い方と、教員がVR空間において教材などを作成・提示し、それを学習者がVR外で利用する「教具」としての使い方がある。本発表では、これら二つの活用方法について、発表者自身の実践例を踏まえながら議論したい。

矢野 浩二朗(大阪工業大学)

【プロフィール】

1973年生まれ。大阪工業大学情報科学部ネットワークデザイン学科 准教授。千葉大学医学部医学科卒業後、マンチェスター大学生物学部大学院で修士号、リバプール大学医学部生理学科大学院で博士号取得。2004年よりケンブリッジ大学医学部生理学科博士研究員、2006年より同大学ペンブルカレッジ シニアリサーチフェロー。2011年に大阪工業大学へ着任し、現在へ至る。主要研究テーマはVRの教育分野への応用。

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