本発表は、機械翻訳(MT)に関する翻訳研究と外国語教育との接点を再考することを目的とする。まず、MTとHuman Parityの観点から、改めて現状のMTの実力に関する調査を紹介する。次に、翻訳学の側からのMT関連研究のトレンドを概観し、MTと人手翻訳のプロセスの違いを説明する。最後に、外国語教育におけるMT研究の一部をレビュー、MTと外国語教育の共存に関する問題提起をする。
東京都出身。米国ウエストバージニア大学大学院修士(言語学)。立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科 博士(異文化コミュニケーション学/翻訳通訳学)。フォードモーター社内通訳者、産業翻訳者を経て、株式会社 翻訳ラボを設立。日本通訳翻訳学会理事歴任。現在、八楽株式会社 チーフ・エバンジェリスト。一般社団法人アジア太平洋機械翻訳協会(AAMT)理事。