ごあいさつ
小野 雄一
外国語教育メディア学会(LET)関東支部長
2024年度4月から支部長を務めることになりました。今後の英語教育が担う役割の重要性を考えると、非常に重い責務を感じております。不慣れな点も多々ありご不便をおかけすることもあろうかと思いますが、最善を尽くしてまいりたいと思いますので、皆様のご支援・ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
コロナ禍における遠隔オンライン授業も落ち着き、対面授業にほぼ戻りつつある状況かと思います。ただ、単にコロナ前の授業に戻るのではなく、コロナ禍で得たオンライン授業の知見を従来の授業理念および実践にうまく融合させた新しい教育実践が求められております。現在大きな話題となっている生成AIは教育業界に大きなインパクトを与えています。しかし、過去を振り返ると、カセットデッキ、CD、MD、PC、LL、CALL、モバイルといった新しいテクノロジーが教育に登場するたびに「教育の危機」と騒がれてきましたが、教育関係者はこれに真摯に向き合い、新たな教育理念とパラダイムを創出してきました。現状の学習環境を最大限に考慮し、理論的研究と実践的研究の両面を往還することで、今後求められる新しい教育パラダイムは、さらに発展・進化していくものと思われます。
特に本支部では、研究成果の共有と実践研究との融合を強化したいと考えています。これにより、より質の高い深い知見や強固な学術的基盤に基づいた実践研究が可能になると考えているからです。また、若手研究者および大学院生の支援も強化したいと考えております。LET本部は学会の国際化を目指しており、学会の国際化や機関誌の国際誌移行への準備を進めています。強い研究に対する意欲を有する皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。ホームページをはじめ本部発行のLETブログや関東支部のメーリングリストなどを通じて学会に関する情報を発信してまいりますので、ぜひご覧ください。
皆様の学会へのご参加・ご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
LETとは
外国語教育メディア学会(英語名称:The Japan Association for Language Education & Technology, LET)は、外国語教育を中心とする言語教育の理論および方法と、それに利用する教育メディアの研究をおこない、その分野の発展に寄与するとともに、会員相互の情報交換をおこなうことを目的とする。
本会はその目的達成のために次の諸事業をおこなう。
- 研究会、講演会、講習会などの開催
- 学会機関誌および各種出版物の発行
- 教育方法、教材、評価および教育設備とその管理・運営などの調査、研究と情報提供
- 内外の関係諸団体との交流および協力
- その他必要な事業
本会は、1961年7月15日に語学ラボラトリー協会(The Language Laboratory Association of Japan, LLA)として発足し、1969年に語学ラボラトリー学会(英語名は同じ)、その後,2000年に現在の名称へ発展的に改称をした。日本学術会議協力学術研究団体、言語系学会連合、教育関連学会連絡協議会 会員。