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【LET blog 第184号】 (2020年05月10日)

カテゴリー: LET Blog Archives
【LET blog 第184号】
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みなさん、こんにちは。

新型コロナウィルス感染症拡大により、自粛生活が続いておりますが、体調を崩されませんようご自愛ください。

それでは、今月号の blog をどうぞご覧ください。

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■ 第184号のもくじ
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■ 支部企画
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□ 九州・沖縄支部:「EMP(English for Medical Purposes)におけるICT×AI」
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■ 支部研究大会情報
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□ 関西支部
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■ 支部研究部会情報
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□ 関西支部
 ■ 第11次 基礎理論研究部会 第1回研究例会
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■ 研究員・研究者・教員公募
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■ 編集後記
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【LET blog 第184号】(続き)
http://j-let.org/~wordpress/index.php?itemid=1780#more


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【LET blog 第184号】
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■ 支部企画
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□ 九州・沖縄支部:「EMP(English for Medical Purposes)におけるICT×AI」
(大下 晴美,大分大学)
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大分大学では,医学教育のグローバルスタンダードおよび医学部卒業時に全員が習得すべき英語運用能力(proficiency)のMinimum Requirements(日本医学英語教育学会,2017)の教育内容を網羅するために,平成28年度入学生から新カリキュラムを導入し,6年間の一貫した医学英語教育を実施している。

1年生に対しては,Moodleを用いた学習管理システム (LMS)と e-learning システム (ALC NetAcademy NEXT) を活用し,医学英語の語彙の習得,医療ニュースや基礎的な医学論文を読むことができるリーディング力の育成を目指した授業を展開している。2~4年生に対しては,医学英語教育で最も重視されている英語による問診を行うことができるコミュニケーション能力の育成に重点を置いて指導をしている。2年生では,英語による問診を行うための基本的な表現を学ぶ。3年生では,鑑別診断を行うために必要な関連質問の仕方について学ぶ。4年生では,臨床実習に進むための条件である OSCE(Objective Structured Clinical Examination)を英語で行う実践力を養う。5・6年生では,症例報告を英語で行うプレゼンテーション能力および症例報告を英語で書くライティング力の育成を図る。
 2~4年生の授業では,筆記試験に加えて,アメリカの臨床能力試験問題,評価基準を基にしたインタビュー試験も行っている。これが,現在大きな問題を生んでいる。

医学部では,1学年に約110名の学生が在籍している。試験時間は90分であるため,対面方式でのインタビュー試験では,1人の学生のインタビュー試験実施時間は1分30秒程度しか取れないことになる。そのため,実際のインタビュー試験では,学生が十分に英語による問診を行うことができる時間を確保するために,2~3グループに分け,患者役の教員や学生ペアの発話に合わせて,一斉にインタビュー試験を行い,その様子をiPadやコールシステムを用いて録画・録音をしている。それをネイティブも含め教員2名が試験後に視聴し,評価するのである。学生1名の所要時間は10分程度であるが,各学年の試験はほぼ同時期に行われるため,年度末に3学年分のインタビュー試験の評価のために必要な視聴時間は60時間を超える。他学年の試験・成績処理やその他の校務もある中で,このインタビュー試験の評価は教員の大きな負担となっている。

そのため,2年目からは Moodle の小テスト機能を利用した Peer Evaluation を取り入れた。インタビュー試験後,ランダムに割り当てられた他の学生の録画・録音を視聴し,その発話を Moodle の小テストに入力させる。予想しうる正答,部分点となる予想しうる誤答がすでに登録されているため,すぐに自動採点結果を得られる。その結果は,本人に伝えられ,部分点となった解答,および不正解となった解答について,異議がある場合は Moodle のフラッグ機能を用いて教員に伝えることができる。教員は,学生がフラッグをつけた解答,および不正解になった解答の中で正答もしくは部分点を与えることができる予想外の解答がないかのみを確認すればよいことになる。この方法により,インタビュー試験の評価にかかる時間は半減した。

現在,この Moodle を用いた評価方法により,同時に学生の多種多様な解答も収集することができている。この膨大なデータベースをAIに搭載し,英語医療面接のAIを用いた評価システムの開発に取り組んでいる。このシステムが開発できれば,評価の自動化を図ることができ,教員の負担は大きく軽減する。さらに,学生自身もこのシステムを用いて,いつでもどこでも繰り返し練習を行うことが可能となる。このシステムの開発のためには,学生の英語発話の音声認識の精度の問題,質問順や質問間の関連性の評価の問題,診療科・疾患別の問診の仕方の相違等,まだまだ解決すべき課題は多いが,学生のためにも早期に開発できるよう尽力したいと考えている。

参考文献:日本医学英語教育学会. 2017. Retrieved from https://jasmee.jp/wp- content/uploads/2017/07/Guidelines_Jpn.pdf.

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■ 支部研究大会情報
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□ 関西支部
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5月16日に開催予定の春季研究大会および支部総会について、決定事項が支部ウェブサイトにアップロードされています。詳細はリンク先をご覧ください。

http://www.let-kansai.org/htdocs/

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■ 支部研究部会情報
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□ 関西支部
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■ 第11次 基礎理論研究部会 第1回研究例会
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※このイベントはオンラインで【実施】いたします。
For information in English, please click on the link below:
https://let-kansai-fmt-sig.blogspot.com/

日 時:2020年 5月30日(土)例会:13:30-16:30
 *プロジェクトメンバーの方は、10:30までにご参集下さい。
 *時間厳守でお願い致します。

内 容:
1.輪読
  Adelman, J. S., & Estes, Z. (2013). Emotion and memory: A recognition advantage for positive and negative words independent of arousal. Cognition, 129, 530-535.
  担当:金澤 佑 先生(関西学院大学)

2.研究発表
  「日本語母語話者の英語定型連鎖の処理についてー音声提示による語順適格性判断課題にもとづく考察ー」"Japanese EFL learners' processing of formulaic sequences: A psycholinguistic study using auditory grammaticality judgment task"
  担当:磯辺 ゆかり 先生(京都精華大学)・三木 浩平 先生(追手門学院大学)

場所:Zoom利用によるオンライン開催を検討しています。下記「参加希望フォーム」にご回答いただいた方に、メールでアクセス方法をお送りいたします。

参加希望フォーム:https://forms.gle/z8qNxkU1FyvARJDNA

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■ 研究員・研究者・教員公募
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JREC-IN の公募情報を「外国語教育」で検索した結果です。
https://goo.gl/fvDGx6

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■ 編集後記
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どういうわけか,この役,また任期継続だ Z!!

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□LET blog(旧メルマガ)のバックナンバーは、LET blog・アーカイブで閲覧できます。
http://j-let.org/~wordpress/index.php?catid=22&blogid=1
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LET blog 委員会
【関東支部】
 若有 保彦(秋田大学)
 森谷 祥子(東京大学大学院生)
【中部支部】
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【関西支部】
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 神谷 健一(大阪工業大学)
【九州・沖縄支部】
 麻生 雄治(大分大学)
 筒井 英一郎(北九州市立大学)
【LET blog 編集責任者】
 阪上 辰也 (広島大学)

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