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【LET blog 第176号】 (2019年09月10日)

カテゴリー: LET Blog Archives
【LET blog 第176号】
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みなさん、こんにちは。

厳しい暑さや長雨が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
朝晩の寒暖差もあり、体調を崩しやすくなりますが、どうぞご自愛ください。

さて、今月号の支部企画は、九州・沖縄支部からの「異文化対応力変化の可視化」です。

それでは、今月号の blog をどうぞご覧ください。

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■ 第176号のもくじ
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■ 支部企画
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□ 九州・沖縄支部:「異文化対応力変化の可視化」
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■ 支部研究大会情報
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□ 関西支部
□ 関東支部
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■ 支部研究部会情報
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□ 関西支部
 ■ 電子語学教材開発研究部会 第30回研究会
 ■ 第10次 基礎理論研究部会 通常例会
 ■ 早期英語教育研究部会 2019年度第3回例会
 ■ メソドロジー研究部会 2019年度第2回研究会
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■ 支部からのその他のお知らせ
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■ 研究員・研究者・教員公募
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■ 編集後記
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【LET blog 第176号】(続き)
http://j-let.org/~wordpress/index.php?itemid=1772#more


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【LET blog 第176号】
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■ 支部企画
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□ 九州・沖縄支部:異文化対応力変化の可視化
 ―異文化対応力測定尺度による短期海外研修・事前研修の検証―
(福岡大学 佐々木有紀)
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キャンパスに、夏の短期海外研修に参加した学生たちが戻ってくる時期です。嬉しいことに、久しぶりに会ってみて、
「ずいぶん変わったな」
「伸びたな」
と、感じられる学生が必ずいます。

では、何が「変わった」のか、どのくらい「伸びた」のか―従来、客観的に示すことが難しかったこの変化を数値化して表すのが「異文化対応力測定尺度」です。今回は、福岡大学において、2018年度に約5週間の事前研修「G.A.P.講座」と3週間の海外研修を伴う2年次生の英語科目GEクラス(グローバルイングリッシュ・クラス)を履修し、8月に海外研修に参加した学生を対象に異文化対応力測定尺度(2018年度版)を用いて調査を行った結果を報告します。
 
(1)異文化対応力測定尺度の開発と実施
異文化対応力測定尺度は、グローバル人材育成教育学会内の異文化対応力育成研究専門部会(2017年発足。部会長:古村由美子長崎大学教授)によって開発されたアセスメント・ツールで、留学・海外研修前後に学生の異文化対応力がどのように変化したのかを数値化して表すことができます。

質問紙はByram (1997) の Intercultural Communicative Competence モデルに基づく45項目を含み、海外渡航前に行われる Pre 調査紙と帰国後に行われる Post 調査紙の2種類があります。一回の調査に要する回答時間は約10分で、Global Perspectives Inventory (GPI) や Intercultural Development Inventory (IDI) 等の海外で開発された他の異文化対応力アセスメントと比べて、非常に短時間で回答することができます。また、低コストで利用でき、質問項目が日本人大学生の実情に合わせて作成されていることも特徴です。

最初に開発された異文化対応力測定尺度 (2018年度版) は350名の回答総数を集め、その因子分析の結果、5つの因子:第1因子(F1 交流:交流の態度、相手国の人々との交流・意思疎通への関心)、第2因子(F2自 国:自国の習慣に関する知識)、第3因子(F3 理知:異文化の出来事に対する理知的理解)、第4因子(F4 スキル:意思疎通方法(スキル)に対する関心)、第5因子(F5 相手国:相手国の慣習・自国との関係についての知識)が抽出されました。この5因子に基づき、質問を改訂した2019年度版が作成され、回答方法も2018年度版の紙媒体の質問紙調査に加えて Web 版も利用できるようになりました。

(2)福岡大学GEクラスの調査結果
2018年度の GE クラス履修者140名のうち、8月に海外研修に参加した81名を対象に異文化対応力測定尺度調査(2018年度版)を3回(G.A.P.講座履修前(Pre1)、履修後(Pre2)、海外研修からの帰国後(Post))実施し、このうち3回すべて回答した58名を分析対象としました。

回答の分散分析の結果、5因子のうち、F3(理知)以外の4因子で Pre1、Pre2、Post で数値の階段状の変化を見られました(例(F1):-1.02<-0.69<0.16)。このうち統計的有意差(P≺0.05)が認められたのは、F1 (交流)、F4 (スキル)、F5 (相手国)の3因子でしたが、それぞれの因子についてペアごとの分析(Pre1-Pre2、Pre1-Post、Pre1-Post)を行った結果、F1(交流)の Pre1 と Post、Pre2 と Post の間、F4(スキル)の Pre1 と Pre2、Pre-1 と Post の間に統計的有意差が認められました。

この結果から、渡航前のG.A.P.講座と海外研修のそれぞれが参加学生の異文化対応力の向上に影響を与え、学生が、特に「交流」と「スキル」に関して、段階的に異文化対応力を伸ばしたことが数値上示唆されていると考えられます。

このように、異文化対応力の向上を数値化して示すことができる「異文化対応力測定尺度」は、留学・海外研修の成果検証に有効だと考えられます。また、より多く利用されることで、今後、さらに正確な分析結果が得られることが期待され、福岡大学では、今後も異文化対応力測定尺度による調査を続ける予定です。

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■ 支部研究大会情報
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□ 関西支部
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2019年度 LET関西支部 秋季研究大会
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日 時:2019年10月5日(土)
場 所:広島大学 東千田キャンパス
内 容:
シンポジウム「小・中・高の外国語科における「思考力・判断力・表現力」の育成」
パネリスト:酒井英樹氏(信州大学)、胡子美由紀氏(広島市立古田中学校)、亘理陽一氏(静岡大学)
その他、ワークショップ、研究発表・実践報告・教材開発・Classroom Tips など
詳細は、学会ウェブサイト にて随時更新
http://www.let-kansai.org/htdocs/

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□ 関東支部
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第143回(2019年度秋季)関東支部研究大会
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関東支部では、2019年11月23日(土)に白鴎大学本キャンパス(栃木県小山市)において支部研究大会を開催します。

つきましては、「研究発表」「実践報告」「ポスター発表」の募集をいたします。

発表を希望される方は、関東支部ウェブサイト(http://www.kanto.j-let.org/)からご応募ください。

締め切りは9月20日(金)です。皆さまのご応募をお待ちしております。

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■ 支部研究部会情報
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□ 関西支部
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■ 電子語学教材開発研究部会 第30回研究会
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※本研究会はどなたでもお気軽にご参加いただけます!
※ノートパソコンやスマートフォン、タブレットなどの端末をご持参いただければ研究会でご紹介する技術を実際に体験していただけます。
※会場では eduroam による Wi-Fi 接続がご利用いただけます。研究会用の Wi-Fi もご用意いたします。

日 時: 2019年9月28日(土)16:00~18:00
場 所: 立命館大学大阪いばらきキャンパス B棟5階 B515
内 容:「ウェブアプリ・スマホアプリを利用した外国語学習の最前線 ー『コンピュータと言語』の実践事例よりー」

本研究会では、「コンピュータと言語」という授業を行っておられる大阪工業大学の神谷先生を講師にお迎えし、外国語学習に役立つWebアプリやモバイルアプリの最新動向をご紹介いただきます。

神谷先生によるご講演を参考に、参加者の皆さんで実際にアプリを使っていただき、ご自身の授業にどのように役立てられるか、アイデアや意見交換の時間を設けます。

1. BYOD時代の外国語学習:木村修平(立命館大学生命科学部 准教授)

2. ウェブアプリ・スマホアプリを利用した外国語学習の最前線
ー「コンピュータと言語」の実践事例よりー:神谷健一(大阪工業大学 知的財産学部 准教授)

3. ワークショップ&意見交換

4. 懇親会(キャンパス敷地内ガーデンテラスライオン)※先着順
https://r.gnavi.co.jp/c9np41d90000/

【会場キャンパスマップ】
http://www.ritsumei.ac.jp/campuskeikaku/

参加ご希望の方は下記Facebookイベントページよりお申し込みください。
https://www.facebook.com/events/496551664248270/

Facebookアカウントをお持ちでない方は電語研部会長の木村まで直接ご連絡ください。
kimuras@fc.ritsumei.ac.jp

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■ 第10次 基礎理論研究部会 通常例会
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次回の一般向け通常例会は10月20日の開催となります予定です。

詳細については9月ごろ改めて情報を挙げさせていただきます。

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■ 早期英語教育研究部会 2019年度第3回例会
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日 時: 2019年10月19日(土)13:00~17:30
場 所: 大阪市立大学文化交流センター小セミナー室
(大阪駅前第2ビル6階)
https://www.osaka-cu.ac.jp/ja/about/university/access#umeda

内 容:早期英語教育に関する概論書の輪読および研究発表

1.文献輪読
Teaching Young Language Learners
Annamaria Pinter (2017): Oxford University Press

輪読担当:
□ Chapter 5: Teaching Listening and Speaking
フィゴーニ啓子先生(大阪市立大学)
□ Chapter 6: Teaching Reading and Writing
未定(募集中)

Amazon:
https://www.amazon.co.jp/dp/0194403181/

Book Depository:
https://www.bookdepository.com/Teaching-Young-Language-Learners-Annamaria-Pinter/9780194403184

2. ミニ講義 「役立つ脳教室」
担当:井狩幸男先生(大阪市立大学)

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【2019年度の研究会予定】
第3回 2019年10月19日(土)
第4回 2019年12月21日(土)
第5回 2020年2月1日(土)
第6回 2020年3月(淡路島合宿)※日程は未定

場 所: 場所: 大阪市立大学文化交流センター小セミナー室 (大阪駅前第2ビル6階)

【過去の輪読文献】
1. 子供は言語 をどう獲得するのか
2. The primary English teacher's guide;
3. Language and literacy in the early years;
4. Language development and education;
5. Teaching languages to young learners;
6. Beginning literacy with language: Young children learning at home and school;
7. Teaching English as a foreign language in primary school;
8. Second language acquisition and the younger learner: Child's play?;
9. Teaching foreign languages in the primary school;
10. Primary English teaching: An introduction to language, literacy and learning;
11. The Learning Brain : Lessons for Education;
12. Children Learning Second Languages;
13. Teaching English to Young Learners: Critical Issues in Language Teaching with 3-12 Year Old

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■ メソドロジー研究部会 2019年度第2回研究会
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日 時:2019年11月2日(土)13:00-17:00
場 所:関西大学 梅田キャンパス
    http://www.kansai-u.ac.jp/umeda/access/
詳 細:http://mizumot.com/methodology/ をご確認ください。

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■ 支部からのその他のお知らせ
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□ 九州・沖縄支部
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■ 九州・沖縄支部学術講演会
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日 時:11月9日(土) 13時30分〜(1時間30分から2時間程度)
会 場:西南学院大学
講 師:青谷優子氏(日英朗読家・元 NHK WORLD 英語アナウンサー)
テーマ:「Reading Aloud から Reading Alive へ ~言葉に息を吹き込もう!~」
対 象:LET会員,中・高の英語教員,学生,英語に興味がある方
    (LET会員以外は資料代を別途頂戴します。)

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■ 研究員・研究者・教員公募
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JREC-IN の公募情報を「外国語教育」で検索した結果です。
https://goo.gl/fvDGx6

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■ 編集後記
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箕面ビールがうますぎて,iPhone 落としました(謎

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□blog(旧メルマガ)のバックナンバーは、LET blog・アーカイブで閲覧できます。
http://j-let.org/~wordpress/index.php?catid=22&blogid=1
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LET blog 委員
【関東支部】
 若有 保彦(秋田大学)
 森谷 祥子(東京大学大学院生)
【中部支部】
 西尾 由里(名城大学)
 犬塚 章夫(愛知県碧南市立日進小学校)
【関西支部】
 深田 將揮(畿央大学)
 神谷 健一(大阪工業大学)
【九州・沖縄支部】
 麻生 雄治(長崎県立大学)
 筒井 英一郎(北九州市立大学)
【LET blog 編集責任者】
 阪上 辰也 (広島大学)

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